矛盾2:本当に愛している?
「相手を愛しているから、結婚を諦める」という選択肢もある
そういう人は、本当に相手を愛しているのでしょうか?愛しているのであれば、“ありのままの相手”をきちんと見ているはずです。
大概、結婚に向いていない恋人と結婚したい人は、「結婚したら、家庭的になるはず」なんて、勝手な理想像を彼に当てはめている人も少なくありません。
本当にそれが当てはまる人なのであれば、すでにそういう人になって、すんなり結婚に向かっているはずとも言えるもの。でも、そうではないということは、あなたの思い込んでいる彼は、単に“空想上の彼”に過ぎなく、“現実の彼”とは違うこともあるのです。
では、そんな“ありのままの相手”を見ていない人が、本当に彼を愛しているのでしょうか?それは、愛ではありません。自分に都合よく解釈し、そんな“実在していない彼”を求めている時点で、愛は愛でも、自己愛に近いでしょう。
逆に、そんな“結婚に向いていない彼”を本気で愛し、ずっと一緒にいたいのであれば、「結婚を諦める」という選択肢だってあります。「相手を愛しているから、結婚したい」ではなく、「相手を愛しているから、結婚を諦める」くらいの気持ちの方が矛盾していない、と言えるのです。
矛盾3:“結婚にふさわしい自分”になっている?
さらに、本当に彼を愛していて結婚したいと思っていたら、「“彼が結婚したいと思えるような女性”になりたい」と思うのも、当然の流れです。それこそ、例えば、家の掃除が行き届いていて、手料理が美味しくて、パートナーを束縛しすぎないで、ある程度、自由にさせてあげて、いつも機嫌をよくしているような女性だったら、彼に強い結婚願望がなくても、「結婚もいいかもなぁ」なんて思うこともあるかもしれません。
もちろんこれは難易度が高いし、すでに結婚している女性がみんなできていることでもありません。それができなくても、「君と結婚したい」とプロポーズをされる人だっています。
ただ、あなたの好きな彼がそんなことを言ってくれない場合は、自分も変わっていかないといけません。“本当に”彼を愛していて、“本気で”結婚したいと思っている時は、それくらいのことをしようと思えるほどの気持ちがあるのか?というのは問われるものです。もし、そこまでの気持ちがない場合は、“その程度の思い”とも言えるでしょう。
でも、そもそもあなたはそういうキャラではない場合は、無理してまで、そんなことをしていたら疲れてしまいます。ただ、そのときは、「本当に結婚を理解し、したいと思っているわけではない」ということにも気付いた方がいいでしょう。場合によっては、あなた自身、結婚に向いていないことだってありますしね。そんなときは、「自分が向いていないことを叶えようと躍起になっている」ことも知りましょう。
だからって、「向いていないから、結婚してはいけない」なんて言っているわけではありません。ただ、結婚したら、その分、苦労はあることを覚悟した方がいいです。その覚悟があるかどうかで、結婚後、努力するかどうかも決まってきますし、それによって家庭円満度も違ってくるからです。どうせ結婚するなら、幸せな結婚をしたいですしね。
更に言えば、改めて結婚について真剣に考えるようになると、彼への愛とは逆行することではありますが、「自分に合う結婚相手というのは、どういう人なのか?」も考えるようになるかもしれません。もし家事があまり得意でなければ、パートナーもある程度は家事ができる人だったり、口うるさく言わない大らかな人でないと、キツイことがあります。それが、「今の彼の場合はどうか?」ですよね。
何はともあれ、結婚したいのであれば、“結婚をよく理解し、結婚生活をうまく送れる人”になった方がいいでしょう。
ここまで紹介した3つの矛盾に共通する、ある問題点が1つあります。それを最後に紹介します。次のページをご覧下さい。