貯蓄/貯蓄を増やす習慣

「貯まらない人」によくある7つの改善ポイント

「お金が貯まらない」と悩んでいる人に共通している点があることをご存じでしょうか。いずれも「お金が貯まる人」には当てはまらないことばかり。「貯まる人」になりたい方は、ぜひチェックしてみてください。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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「貯まる人」がやらずに、「貯まらない人」がやっていることは?

「お金が貯まらない」と悩んでいる人に共通する傾向がいくつかあります。いずれも「貯まらない人」が知らず知らずのうちにやっていること。これらを改善すればどんどん「貯まる人」に近づけるのに……ということばかりです。

さて、あなたはいくつ当てはまるでしょうか。今回は、「貯まらない人」によくある改善ポイントを7つお伝えします。
 

1. 普通預金にお金を入れっぱなし

貯まらない人に非常に多いのが、自分の全財産を「普通預金に入れっぱなし」という人です。これは、ダイエットをしているのに、自分の目につくところに美味しそうなお菓子を置いているようなもの。目の前にあるとついつい食べてしまうことと同じで、残高がたくさんあると思えば、(ダメだと頭ではわかっていても)ついついお金を使ってしまいますよね。

ダイエットの誘惑を避けるためにお菓子を戸棚にしまうように、貯金分は別の貯金専用口座に移してしまいましょう。

普通預金に定期預金を組み合わせる「総合口座」を利用して定期預金に貯金分を移してもいいですし、もしメガバンクをメイン口座として使っているなら、メガバンクとは別のネット銀行の口座を開いて、貯金専用口座にするのもおすすめです。

メガバンクの普通預金金利は、0.001%です。ネット銀行や地方銀行(ネット支店)の定期預金では、0.2%ほどのところもあります(いずれも2022年9月19日現在)。100万円を預け替えるだけで、1年間でつく利息は10円から2000円にアップします(いずれも税引前)。

ちなみに、万一銀行が破たんした場合、1000万円とその利息までは、ペイオフといって保護される仕組みがありますが、それを超えたお金は保護されない場合があります。「1000万円も貯まらない」と思うかもしれませんが、これからお金を貯めていこうと思っているのなら、1000万円貯まる可能性は大いにあり。

リスクを避けるためにも、全財産を一つの銀行口座に入れっぱなしにするのではなく、貯金専用口座を作っておくことは非常に大切です。
 

2. 自分の貯蓄総額がわからない

「あなたの貯蓄総額はどれくらいですか?」とお聞きして、「わからない」と答える方はお金が貯まりにくい傾向にあります。

なぜわからないのか、理由を聞いてみると「最近、記帳していないから」 「残高を見ていないから」という理由のほか、「昔使っていた銀行口座にいくらあるかわからない」と答える方も。自分の貯蓄総額がわからないと、今後何にいくら使えるかという計画も立てづらいもの。ぜひ一度、自分の貯蓄総額を確認しておきましょう。

持っている銀行の通帳の残高を確認してみるほか、貯蓄性の保険がある方や投資をしている方は、「その日時点での価値」で金額を換算してみてください。

年に1回、勤務先の健康診断で仕方なく(?)体重をはかると、定点観測的に自分の体重の動きがわかりますよね。それと同じで、自分の貯蓄総額の点検を半年に1回か、1年に1回、定期的に行ってみてください。「増えたな」「減ったな」と、自分の貯蓄総額の推移がわかるようになり、今後やりたいこと、それに向けて貯めたいお金の計画が立てられ、やりたいことの実現度が上がるはずです。
 

3.「お金持ち」という言葉に惹かれる

「お金持ち」なんていう言葉がありますが、その言葉に弱い方は、お金が貯まりにくいと感じます。「お金持ちだから、いいよねえ」「お金持ちの人は、違うよね」などと、ちょっとうらやましく思っていないでしょうか。

例えば「髪の毛が長い、短い」というのは誰が見てもわかりますが、「お金持ちか、そうでないか」というのは実に曖昧なもの。必要なお金というのは人それぞれだからです。

1億円持っていても「足りない、もっと欲しい、自分はお金持ちなんかではない、満ち足りない」と日々気持ちがくすぶっている人もいるでしょうし、貯金が100万円以下、10万円以下でも「気持ちが満たされ、日々幸せだ」という人もいることでしょう。

1億円ある人は、100万円ある人に比べて、幸せが100倍だ、なんていうことはありません。人がお金持ちかどうかは関係なく、自分が幸せになれるお金の配分の仕方(日々何にお金を使うかの配分のほか、今すぐ使うのか、少し先のために取っておくのかという時間的な配分も含めて)を見つけることが重要です。

それに気づいた人は、自分に必要なお金を計画的に貯めるようになり、「お金が貯まらない」などと嘆かなくなるのです。
 

4. クレジットカードのリボ払いを利用している

お金が貯まらない人は、クレジットカードのリボ払いを常用していることがよくあります。試しに1回だけ利用したら、ちょっとお金が足りなくなったときに再び使い、それがいつの間にか当たり前になり……と常用化してしまうのです。
 
クレジットカード

クレジットカードのリボ払いを常用していませんか?

リボ払いとは、クレジットカードの1回払いができないときに利用するケースが多いのでは? 「全額引き落とされるのは大変だけど、月々少しずつ引き落とされれば、痛みが少ないから」「リボ払いなら、ポイントが5倍ついてお得だから」といって気軽に利用する方もいますが、「借金」として大きな利息がかかることに注意。「お金を貯めたい」と思っているのに、むしろお金がどんどん出ていく状況に陥ります。

1回払いができないときは、「この買い物は、身の丈にあっていないかも」と考え、「お金が貯まったら買おう」と検討してみるのも手です。そうしてお金を貯めている間に「やっぱりいらないや」と思いなおすかもしれません。

クレジットカードは1回払い! これを基本にしましょう。
 

5. ポイントを貯めることは必死だけど、使うことは忘れる

ポイントが5倍や10倍になっているとうれしいもの。「それなら買っちゃおうかな」なんて、買い物欲が刺激されますよね。本当に欲しいものなら、ポイントアップの際に買い物をすることはよいですが、「ポイントがつくから」といって買っていると、ムダな出費がかさんでしまうので要注意。

そして、ポイントを貯めるときは必死なのに、「ポイントを使うこと」は忘れがちな人も多くいます。それでは、ポイントを貯めた意味がなく、むしろ出費が増えるばかりです。

自分のリソース(資源)を上手に使うことは、ポイントでも貯蓄でも、それから仕事でも、とても重要なこと。ポイントを貯める場合は、「使うこと」もあわせて意識しましょう。
 

6. 給料日を心待ちにしている

お金が貯まらない人は「もうすぐ給料日だ!」「給料日前は、やっぱり金欠だ」というように、「給料日」に並々ならぬ思い入れがある方が多いです。

一方で、お金が貯まる人は、「給料日」への思い入れがありません。お金を使う計画がうまくできているので、給料日前にお金がなくなってしまうことがないのです。さらに、突然の大きな出費に備え、自由に使えるお金も準備しています。

「給料日が楽しみだ」と待ちわびる楽しみがあることは素晴らしいことですが、もし「給料日が早く来ないかな」という切実さがあるようなら、お金を使う計画がうまくいっていないのかも。給料日直後にお金を使いすぎていないでしょうか。

ダイエットにたとえるなら、ドカ食いをしてその後慌てて絶食するようなもの。そうではなく、身体によいものを少しずつ、コンスタントに食べていくようなイメージで、次の給料日まで計画的にお金を使っていきましょう。
 

7.「安かったから」といって買うクセがある

買うものを決めるときに、自分にとっての「価値」ではなく、単なる「値段」を見ている人は、お金が貯まらない傾向にあります。

「安かったから」といって、数百円のものや数千円のものを買い続けていると、総額で大きな出費になってしまいます。「たいした買い物をしていないのに、全然貯まらない」と感じる大きな原因になります。

「値段が安いから」買うのではなく、「自分にとって価値があるから」買う。そのように買い物を改善していけば、自分が本当に必要なもの、本当に欲しいものに絞って買うようになるはず。ムダな買い物が減って、必然的にお金は貯まるようになるのです。

以上、お金が貯まらない人によくある改善ポイント7つをお伝えしました。日ごろの考え、行動を振り返ってみて、思い当たるものがあったでしょうか。もし1つでもあれば、改善してみてください。

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