吉井奈々の恋愛コラム

その努力もったいない!好かれるよりも大事なこと

「いかに相手に好かれるか」という方法が多く語られますが、すでに恋人同士や夫婦など「パートナーの関係」になっている場合、相手に好かれるためのコミュニケーションにおいては、それがかえって人間関係をこじらせる原因になってしまう場合があります。パートナーとの関係性を長続きさせるコミュニケーションとして、「好かれるよりも大事なこと」をお伝えします。

吉井 奈々

執筆者:吉井 奈々

恋愛ガイド

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付き合ってからの「好かれる」努力は、無駄かも?

好かれるより、○○! どんなことに注意すればいいの?

好かれるより、○○! どんなことに注意すればいいの?


コミュニケーションのセミナーなどでは、「いかに相手に好かれるか」という方法が多く語られています。初対面やこれから仲良くなる人に対しては有効ですが、すでに恋人同士や夫婦など「パートナーの関係」になっている場合、相手に好かれるためのコミュニケーションが、かえって人間関係をこじらせる原因になってしまう場合があります。

恋人同士や夫婦などのパートナーである場合、あなたの存在は相手にとって「マイナスではない」のは間違いないでしょう。つまり、「プラスのポジション」は、すでに得ているわけです。

それにもかかわらず「もっと好かれよう」「もっと愛されよう」「もっと魅力的になろう」という努力をするのは、男性心理では「ん、どうしたの?」と思われるだけであまり意味がないかも。

もちろん、愛する人のために陰ながら日々努力することは素晴らしいことなのですが、「もっと好かれる」に労力を費やすより、もっと重視したほうがいいことがあります。

それは、「相手を怒らせない」を努力をすることです。いったいどういうことでしょうか?


怒らせる人は、怒らせないことの重要性に気づいていない

付き合って1年2年の時ではピンと来ないかもしれませんが、10年20年の関係性を築こうとすると、「怒らせない」ことがより重要になります。

いくら好きな相手でも絶対に言われたくない一言はどんな人の中にもあり、言われたことで100年の恋も冷め、2人の関係性が最悪になってしまうことって、意外と少なくないものです。

実際、喧嘩が起こったときの言い分を聞いてみると、怒らせてしまった側は、まったくそれに気づいていないことが多々あります。

「そんなこと些細なことじゃない! そもそも、今までこんなに頑張って尽くしてきたのに、そんな一言で嫌われなくてはいけないなんておかしい」と、「好かれる努力のほうが重要なんだから、怒らせてしまったことは大目に見てくれてもいいじゃない」と思っているのです。


相手を怒らせない方法を知るには?

ラブラブ期こそ、うわべだけじゃないコミュニケーションを!

ラブラブ期こそ、うわべだけじゃないコミュニケーションを!


そうならないために、やっておきたいことがあります。なるべく付き合って間もない、ラブラブなうちに【どれだけ喧嘩をしておくか】ということ。

なぜラブラブ期か? この頃なら、喧嘩をしても「ごめんね」とお互い言い合って、ラブラブするだけで許せちゃう……なんて盲目なところがあるからなんです!

でも、意外と皆さん、「逆」なんですよね。付き合いたての時は、喧嘩しないように努力をしている。でも、2人の仲が深まって自分の素を出せるようになってから、もしくは結婚して何年も経ってから喧嘩するようになった、なんてことはありませんか?

でも、そうなってしまうと、緊張感のゆるんだ関係でありながら、相手にどこまで言っていいのかがわからず、相手が絶対に触れてほしくないことを言ってしまい、大喧嘩に! 結果その一回の喧嘩で離婚にまで繋がってしまったなんて例もたくさん見てきました。

だからこそ、初期の「好き」というだけで、なんでも許しあえるラブラブなうちに、ちゃんと向き合って喧嘩をしておくのが重要なんです。「この人は何を言われると嫌なんだろう?」ということを気遣いながら探っていき、いずれ「ここから先はこの人の地雷ポイント!」ということを知っていくことが重要なんですね。

家族のことを言われるのは嫌、自分の体のことを言われると傷つく、仕事や収入のことを言われると戦闘モードになる、趣味に口を出されたくない、などなど。本気で怒るポイントって人によって違うので、意外とコミュニケーションを取ってみないとわからないことでもあるんです。


人の「怒りポイント」は手探りじゃないとわからない!

あと、ここで一つ、注意してほしいことがあります。「自分で言う分には笑いに変えられるけれど、人に言われると本当に嫌」ということもあるということを知っておいてください。

例えば、「私って太っているから、アハハ!」と明るくネタにしていたからと言って、一緒になって「だよね! 君って、かなり太っているもんね(笑)!」などとふざけて言ったら、怒られた経験ありませんか? 例え相手が笑って言っていても、あなたも言ってオッケーということではありません。

こんなふうに、相手の怒るポイントって……本当に手探りじゃないとわからないんですよね。

「ここまではギリギリOK! だけど、もう言わないで、しつこいのはヤダ!」……こういうことを本当にラブラブなうちにいろんな角度から知っていくことで、相手の怒るポイントを掴むことができるようになります。


もちろん、あえて喧嘩をふっかける必要はありませんが、きちんと向き合うために「喧嘩してもいいんだ!」という前提でラブラブ期を送ってみるのは手。

ただ、どうしても喧嘩を避けたいのであれば、元パートナーと別れた原因や、会社で仲間とトラブルになった原因などを、さりげなく聞いてみてください。

例えば……「会社で友達のことをバカにされて、すごく頭にきた!」と彼が言ってきたら、『この人は友達を大切にしているんだな。友達のことを悪く言ったら怒るんだな』ということがわかりますよね。

こんなふうに日常生活の中でアンテナを立てて過ごすことができれば、お互いを尊重でき、2人の関係に大きく影響が出てきます。


恋愛初期のコミュニケーションが長続きする関係を築く

以上、相手に好かれるよりも大事なことについてお伝えしました。同じように、あなた自身も自分の気持ちをちゃんと表現しないと相手には伝わりませんよ。

嫌われたくないからといって相手からひどいことを言われても「そんなこと言わないでよ。あはは」って笑って返してしまったら、相手は「これはネタにしていいんだな」と思いずっと言ってくるようになりますからね。

ぜひラブラブなうちは喧嘩を恐れずに、お互いの考えをぶつけちゃってくださいね。相手に好かれる努力をするよりも、相手に嫌われない努力をすることが長続きする関係性に繋がっていきますからね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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