資産運用とは?わかりやすく初心者向けに解説

「資産運用ってなに?」「資産運用を始めたいけどよくわからない」という方のために「資産運用」の基礎と始める前の心構えをできるだけわかりやすく解説します。この記事は、仮想通貨、FXやデイトレードなどで一獲千金を狙わずに、老後や将来の目標に向けて「地道に資産を形成」したい方向けの内容です。

資産運用とは何?簡単に解説

資産運用とは何?簡単に解説


資産運用とは?

資産運用とは、自分の持つ資産や貯蓄を使って、資産を増やすことを「目指す」行為です。「目指す」としたのは、資産運用により資産が減ることもあるからです。資産運用は元本保証があるかないかで「貯蓄」と「投資」とに分けることができます。

貯蓄商品の代表は、「預金や貯金」であり、投資商品の代表は、「株や債券、不動産」です。預金や貯金は利息を生みます。株は配当、債券はクーポン(利息)、不動産は賃料を生みます。このようにモノがお金を生み出すことをキャッシュフローと言います。

資産運用で得られる利益のことを「リターン」とよび、資産が減る可能性を「リスク」といいます。リスク=危険と思われがちですが、投資の世界では、リスクとは、損失が発生する可能性やリターンの不確実性の大きさ(振れ幅)のことです。期待するリターンが大きくなるほど、リスクを伴います。これを「ハイリスク・ハイリターン」と言います。より詳しく知りたい方は、「金融工学」や「ファイナンス理論」などの書籍を読んでみると良いでしょう。

リスクのある資産運用を恐れない

資産運用に対して良くないイメージをお持ちの方が多いようです。金融広報中央委員会(事務局:日本銀行)の「家計の金融行動に関する世論調査(平成29年)」によると、元本割れを起こす可能性がある金融商品を保有しようと思う人は全体で17.4%(平成28年は15.0%)でした。また、金融商品を保有している人の商品選択基準は、安全性重視という方が半数近く(46.6%)います。

資産運用を知り尽くしたうえで、手を出さないと決断されたのなら仕方ありません。しかし、よくわからない、計り知れないなどの恐怖だけで、資産運用を行っていないのであれば、ぜひこの機会に家計の実力を把握し、正しい運用知識を身に付け、ご自分の取れるリスクの許容度を知ったうえで、資産運用をするかしないかを決めてください。

資産運用のリスクの種類とは

まずは資産運用の元本割れへの恐れ、すなわち「リスク」は、金融商品や不動産ごとに存在します。代表的なリスクにはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。

  • 価格変動リスク:株などの価格が変動する可能性。投資では避けられないリスク。
  • 信用(デフォルト)リスク:株式や債券を発行している会社や国が、投資家のお金を返せなくなる可能性。
  • 流動性リスク:売りたいときに売れない、希望する価格で売れない可能性。不動産は2つとして同じものがないため、流動性リスクが高い。
  • 金利変動リスク:金利の変動で、債券の価格が変動する可能性。

家計の状況を知り将来の計画を立てる

次に、現在の家計の状況を把握しましょう。決まった方法はありませんが、この機会に生活費のうち固定費分(家賃、携帯・スマホ代など)や娯楽費(旅行や趣味など)を削れる部分がないか見直し、資産運用資金をかき集めてみましょう。将来の計画については、今後の人生の出来事(ライフイベント表)と今後のお金の収入と支出の計画(キャッシュフロー表)をまとめた「ライフプラン表」の作成をおすすめします。

自身のリスク許容度を知る

今の状況と将来の計画ができたら、どれくらいの金額を資産運用に投入できるかがわかりました。次にリスク許容度を決めましょう。リスク許容度とは、損失がでた時にいくらまでなら生活に影響がないかということです。資産運用資金を次の3つに分けます。

  • 流動性資金:いつでも使えるお金、緊急や臨時の支出に備えるお金。現金や預金など。
  • 安定性資金:計画的に貯めるお金。住宅購入や教育資金など将来の計画達成に必要なお金。低リスク~中リスクの商品や生命保険商品など。
  • 収益性資金:将来に向けて増やしたい資金。中リスク~高リスク商品。

損失が出ていいお金を収益性資金に振り分け、ハイリスク・ハイリターンの資産へ投資すると良いでしょう。検討してみたけど収益性資金には1円も振り分けない、という判断も良いでしょう。

大きな失敗をしないコツ

株も不動産も値段が上がっている状況が続くと、乗り遅れたくないと思い、焦って投資をしてしまいたくなるかもしれません。日々価格が変動する商品であれば、短期間で売買を繰り返してしまいたくなるかもしれません。しかし、株も不動産もいい時と悪い時の「大きな流れ」があります。長期的な運用を目指すのであれば、その大きな流れをつかむだけでも充分なリターンを得られると思うのです。

ある方は、確定拠出年金を10年間保有しています。商品の選択や入れ替えはたったの2回行っただけで、リターンは掛け金の2倍を超えているそうです。1回目が確定拠出年金に加入した時で、定期預金など低リスクの商品ばかりを選択。そして2回目はリーマンショックの起こった直後でした。この時は全てを国内株式中心の投資信託へ切り替えました。リーマンショックから数年後に株式市場が回復し現在に至っています。この2回のみで日経平均の上昇率とほぼ変わらない成績を出したのです。

※確定拠出年金とは、掛け金を自分で選んだ金融商品で運用して年金額を増やしていく年金です。個人型と企業型があり、個人型はiDeCoと呼ばれ、所得税や住民税の控除の税制優遇があります。

手数料の確認を忘れずに

商品を選ぶ際には、取扱会社と商品の手数料をチェックを行いましょう。細かいと思われるかもしれませんが、手数料は会社やサービス内容ごとに大きく異なります。インターネット証券会社を利用しても、銀行の窓口で購入しても、証券会社に頼んでも、ロボアドバイザーでも手数料が発生します。定期的に発生する管理手数料(投資信託の場合は、信託報酬)と取引ごとに発生する取引手数料があります。手数料を差し引いたらマイナスだった、なんてこともあるので要注意です。

まとめ:資産運用を始めよう

資産運用の最初の一歩として、まずは現在の支出を把握し、将来の目標・ライフプランを立てましょう。そして資産運用、特に投資に関する知識を身に付け、無理のない金額から資産運用を始めてみましょう。

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