お金が足りないと人生は不幸になってしまう?幸せなお金との向き合い方
お金がない場合、万一、病気になってしまったときには治療を受けられないことがありますし、学費が足りないために進学をあきらめるという事態も考えられます。家を購入できないかもしれないし、自由に旅行に行けないことだってあるでしょう。……やっぱりお金は必要です、よね?
お金があれば、できることは増えていきます。とはいえ、その基準となるのは人によって違います。他人と比べてお金ないと悲観するよりも、手にしているものがお金がないと築けないものだったのかを考えてみて下さい。家族団らんの時間、好きな音楽を聴く時間が幸せを感じるというように、幸せの基準は人によって違いがあるのです。
お金の概念は時代とともに変わる
「愛さえあればお金なんて」というような文言を一度や二度聞いたことがあると思いますが、これは「清貧(せいひん)」という考え方が大いに関係しているように思います。清貧とは「富を求めず、正しい行いをしていて貧しいこと」を言います。ただこの言葉がクローズアップされていたのは戦後や学生運動が盛んだった頃です。
月日は流れて80年代から90年代前半になると、国民全員が中流階級と言われ、お金持ちや小金持ちが多くなりました。食事は高級レストラン、宿泊ホテルは4つ星・5つ星レベルで、クリスマスには男性は女性にプレゼントを贈り、たくさんお金をかけて愛情を表現していました。
2000年代に突入した今はお金と投資に合理性を求めるようになりました。リーズナブルでありながら贅沢な気分を味わえるモノやことに人気が集まっています。
ざっとお金に関する概念を並べてみましたが、いつの時代もお金というのは私たちの抱く感情と切っても切れないものでした。お金が愛情表現のバロメーターとして用いられることは多いのですが、時代背景によってもその価値観の違いは見て取れます。
自分の価値観を明確にしよう
贅沢の基準は人それぞれですし、美味しい食事の概念も違います。楽しいと思えることも好きなことも違います。これこそが人であり個人なのです。そのなかで私たちに必要になることは、時代に流されないための価値観です。それを知るためにも自分がどのようなライフスタイルを望んでいるのか、考えてみましょう。
暮らし方、家族や友人との関係性はどのように保っていくのか、仕事や趣味とどのように向き合っていくのかを考えてみると、今の自分がどれくらい満足できているのかが見えてきます。今の暮らしで満足できているのなら、それが幸せと考えられるのではないでしょうか?
お金を持つ目的も明確にする
お金が嫌いな人はいませんし、みんな好きですよね? もちろん私も大好きです。とはいえ、ただお金がたくさんあればよいというのではなく、お金を持つ目的を明確にすることも必要になるのではないでしょうか?目的が明確になると達成するためにいくら必要か、いくらあれば達成できるのかが分かります。その結果、無いことでなくあることにフォーカスするようになります。必然と前向きな気持ちでお金に向き合うようになりますので、不幸という概念が消えていきます。
お金というのは使い方やそのときの感情によって、ポジティブにもネガティブにもなります。それこそがお金が持つ魔力なのです。
魔力に魅せられてばかりでは、自分の思い描く方向へ舵を取ることはできません。これからは「お金がある=幸せ」ではなく、「目標が達成できている=幸せ」という自分軸を基準に幸せを決めることで、より豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。