島田佳奈の恋愛コラム

「結婚できない相手」と付き合うのはやめて別れたほうがいい?

結婚願望がありながらも「結婚できない相手」を好きになってしまったこと、一度くらいは経験ありませんか。結婚できない相手と付き合うことは法律上も倫理上も許されない……望む未来と現実に矛盾が生じたとき、どう折り合いをつければいいのでしょうか。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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<目次>
 

結婚できない相手(浮気相手、セカンド、不倫)を好きになるのは罪?

「結婚できない相手」と付き合うのはやめて別れたほうがいい?

あなたのライフプランに「妻になる未来」があるのなら、結婚へと進められるパートナーを選ぶこと。理性と矛盾した相手と一緒にいても、辛いだけなのでは?

「恋は、するものではなく落ちるもの」。出典は失念しましたが、理性ではコントロールの難しい恋愛は、まさに「落ちるもの」という表現がしっくりきます。

「好きになってはいけない人」を好きになってしまうこと。その意味合いは大きく2つに大別されます。

ひとつは、世間が許さない(であろう)相手との恋愛。先生と生徒、近親者、恋人や配偶者がいる相手との恋愛(浮気相手、セカンド、不倫)などが充当します。

許されない理由はさまざまですが、誰にも言えず苦しむ一方、「ふたりだけの秘密」の共有により結びつきが強くなったり、周囲の反対から逆に燃え上がってしまう「ロミオとジュリエット」状態になってしまったりします。

もうひとつは、自分自身が「幸せになれない」と思い込んでいる恋愛。告白しても交際に発展せず「友達以上恋人未満」のまま繋がり続けている人、独身主義で「結婚はしない」と言われてもなお交際している相手、家族や本人の病気等で相手から「結婚は考えられない」と宣告されている恋人など。

どんな相手だとしても、その恋愛にのめり込んでいるのは、自身が選択した「現実」です。自業自得といえばそれまでですが、きっと諦めきれない何らかの理由があなたの中にあるのでしょう。

あなたがその人を「好きになってしまった」感情は、ダメなことでもないし、不幸なことでもありません。そのことで罪悪感を抱いたり、自らを不幸だと決めつけることがダメなのです。

わきあがる恋心を素直に肯定できないのは、あなた自身の理性と矛盾しているから。

本当は愛する人と結婚し、幸せに暮らしたい──理性がそう望んでいるとしたら、結婚する未来が描けない相手と恋愛などしないほうがいいに決まっています。

それでも恋心を抑えきれないあなたは、現状「結婚できない未来」よりも「今、大好きな彼と一緒にいること」を選んでいるのです。
あるいは「結婚できるかもしれない」わずかな可能性に賭けているのでしょう。

整理できない心の奥底にある本心、あなたはちゃんと自覚していますか?
 

本当にあなたは「結婚できない相手」と結婚したいの?

「今は幸せ。だけど……」結婚したいという望みが叶わない相手とつき合うのは、不毛なこと?

「今は幸せ。だけど……」結婚したいという望みが叶わない相手とつき合うのは、不毛なこと?

ここであなたに質問です。あなたにとって結婚は、「絶対にしたい」ほど強く望んでいる未来ですか?大好きな彼だから「いつか結婚できれば」と夢見ているだけではないでしょうか。

「結婚=幸せ」という図式は、世間から植え付けられた概念に過ぎません。ましてや結婚できない(かもしれない)ような相手ならば、むしろ今のままつき合っているほうが幸せかもしれないのです。

法律上、結婚できない間柄だとしても、内縁関係(事実婚)として夫婦のような生活を送ることは可能です。ふたりが強く結ばれることを望むならば、たとえ周囲が反対しようと引き裂くことはできないでしょう。

しかし、あなたが「幸せになれない」と思い込んでいる相手の場合、無理に事を進めようとしても関係が悪くなるだけ。あなた自身「結婚するなら別れなければ」と薄々気づいているはず。

すぐに答えの出ない問題は、無理に結論を出さないのも、ひとつの方法です。不安な気持ちを払拭したければ「保留にする」選択をすればいいのです。
 

本音と理性の矛盾は「期間限定」で解決を

単に結論を先延ばしにするだけでは現状と変わりません。保留にするならば、必ず期限を決めること。

その期限は彼に宣告してもいいし、あなたの心の中に留めるだけでもかまいません。ただし、絶対に守るよう自分と約束し、手帳に大きく記しておきましょう。

期限を決めるのは、あなたの時間を大切にするため。一度きりの人生を「自分以外の誰か」の都合で振り回されるのは、あなたにとって有意義とはいえません。

後で「無駄な回り道だった」と後悔しないためには、限られた時間に全力を尽くすこと。思い残すことのないよう、惜しみなく彼に愛情を注ぎましょう。結婚できるかもしれないわずかな可能性に賭け、思い切ってプロポーズするのも一案です。

「先の見えない時間」は見えないから苦しいのです。しかし期限を決めれば、不安がこれ以上増大することはありません。むしろ限られた時間に区切ることで、それまで苦しさの陰に隠れていた「楽しい時間」がクローズアップしてきます。

タイムリミットを迎え、それでもやっぱり彼との結婚は叶わなければ、潔くお別れすること。
一時的に縁があったとしても、同じ未来を描けない人は、あなたのパートナーにふさわしい相手ではありません。

自分との約束を破らず、新しいステージへと進みましょう。

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