貯蓄は「固定費」だと考えて、毎月同じ金額を貯めていこう
「固定費」や「流動費」という言葉があります。固定費とは、毎月ほぼ一定額出ていくお金で、家賃(または住宅ローン)や水道光熱費、携帯電話代、保険料などがあげられます。流動費とは、その月によってかわるお金で、食費や外食費、交際費、洋服代などがあげられます。では、「貯蓄」はあなたにとって、「固定費」でしょうか、それとも「流動費」でしょうか?
この考え方の違いが、貯まる人になれるかどうかの大きな分かれ道なのです。
「貯蓄=流動費」と考えると、貯まらない
「お金がうまく貯まらない」という人は、貯蓄を「流動費」としてとらえています。例えば、家賃(または住宅ローン)や水道光熱費、携帯電話代、保険料などは、銀行口座自動引き落としやクレジットカード払いにしていることが多いもの。一度手続きをしてしまえば、自動的に毎月引かれていきますよね。保険料や習い事の費用、新聞代、ネットの有料サービスなども同じだと思います。
これら、毎月ほぼ一定額でていく「固定費」は、「まあ、かかってもしかたないよね」というイメージを持っていることでしょう。自動引き落としをしているので、そもそも支払っている感覚すらないかもしれません。
固定費が引かれて、残ったお金で、食事や外食、交際のほか、洋服や趣味など、「流動費」を使うことになります。流動費は、気分によって、季節によって、状況によって増えたり減ったりするもの。
忙しい時期はお弁当やお惣菜などを買って帰ったり、外食が増えたり、年末年始や3月、4月は飲み会が増えたり、季節の変わり目に新しい洋服を買ったりと、“流動費”は時期によって変わります。まさに流動的!
では、貯蓄も流動的に考えていたら、どうなるでしょうか。
「今月はいろいろあったから、貯蓄できなかった。また来月にしよう」「あ、今月も貯蓄、すっかり忘れていた」と、どんどん先のばしになってしまいます。
気分や状況によって、貯蓄できるかどうかの波があると、どうしても他の出費が優先されてお金が残らなくなってしまうのです。
「貯蓄」も「固定費」だと考えるとうまくいく
お金を上手に貯めるには、貯蓄を「固定費」だと考えるのがコツです。貯蓄を「毎月出ていくのが当たり前のお金」と考え、一定額を貯めていくのです。気分や状況によって貯蓄できるかどうかの波がないため、毎月確実に増えていきます。
もはや、貯蓄も家賃と同じような感覚。
「今月は家賃を支払えなかったけど、来月は支払えたらいいな」なんていうことがないのと同じで、「今月は貯蓄ができなかったけど、来月はできたらいいな」ということがなくなります。
家賃を毎月支払っていくように、貯蓄も毎月していくのです。
さすがに、貯蓄はクレジットカード払いはできませんが、自動的に引き落としになるよう、財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば)や自動積立定期預金などにしておくと、毎月勝手に引かれて手間がかかりません。
「貯蓄」も含めた固定費を支払った残りのお金を流動費にすることで、貯蓄が死守されます。自動的に貯めてしまえば、お金が出ていく痛みもなく、時がたてばたつほど貯蓄は勝手に増えていくのです。
あなたの場合はどうでしょうか。「自分にとって、貯蓄は、流動費?固定費?」と問いかけてみましょう。もし“流動費”だと感じたら、勝手に毎月貯まるように、財形貯蓄(勤務先が制度を導入していれば)や自動積立定期預金などをすぐに始めましょう。毎月必要な固定費だと感じるようになり、お金は自然に貯まっていきますよ!
【関連記事をチェック!】
節約の鉄板ルールは固定費3つの見直しから