日本ロボットアニメのおすすめ作品を紹介!

日本ロボットアニメの歴史に残る名作『新世紀エヴァンゲリオン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/hu5T0ZN)

日本ロボットアニメの歴史に残る名作『新世紀エヴァンゲリオン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/hu5T0ZN

日本のテレビアニメーションの発展に大きく貢献してきたジャンルはロボットアニメだと言えます。『マジンガーZ』、『機動戦士ガンダム』、『新世紀エヴァンゲリオン』など社会現象にまでなったアニメ作品の多くに巨大ロボットが登場していました。なぜ人は巨大ロボットに魅せられるのでしょうか? ロボットアニメの歴史を振り返りながら近年のおすすめロボットアニメを紹介していきたいと思います。

<INDEX>
  1. ロボットとパイロットのバディムービー『翠星のガルガンティア』
  2. 実力派作家による群像劇『蒼穹のファフナー』
  3. 攻めの姿勢で作られた意欲作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
  4. 溢れ出るスーパーロボットへの愛『天元突破グレンラガン』
  5. 合体の美学を描き切る『創聖のアクエリオン』
  6. 量産機どころか練習機で活躍する主人公『アルドノア・ゼロ』
  7. 人気漫画家によるハードSF『シドニアの騎士』
  8. ライトなキャラクターが売りの痛快劇『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』
  9. 現代によみがえった侍の鬼退治『クロムクロ』
  10. 流行の異世界転生とロボットの掛け合わせ『ナイツ&マジック』

日本ロボットアニメの歴史とは? 初期から現在までの流れ

日本のロボットアニメの原点といえば『鉄人28号』に他なりません。日本マンガ界の巨匠、横山光輝さんによって1956年から漫画連載が開始され、1963年にモノクロ表現でのアニメーション作品がスタートしました。1972年にはスーパーロボットブームの火付け役となった『マジンガーZ』の放送が始まります。この永井 豪さんの手がけたマジンガーZこそがパイロットが乗り込む搭乗型巨大ロボットの元祖となっています。

そして1979年、満を持して『機動戦士ガンダム』の登場となるわけですが、ガンダムは当初から大ヒット作品というわけではありませんでした。物語の終盤になってやっと人気が上昇したのです。放送終了後に販売が始まった『ガンプラ』は言うまでもなく玩具の一大ジャンルとして展開するようになり、再放送では視聴率も大幅に上昇、テレビシリーズを再構成した劇場版アニメは社会現象となるほどのヒットとなりました。その結果、現在に至るまでのガンダム作品群が生まれ、延いては多様なロボットアニメが生まれてきたといえます。

制作面の話をすると、2000年代前半までは手描きが主流であったロボットアニメも、近年では表現能力の向上により3DCGが主流となりつつあります。もともと緻密な造形のメカを手描きで表現する労力は計り知れず、3DCGとロボットとの親和性は高いものでした。ただし、テレビ放送作品でキャラクターまでをフル3Dで描く技術と生産性を有している制作会社は少なく、手描きのキャラクターと3Dのロボットを違和感なく合成して完成させた作品が多くを占める傾向にあります。

どの作品も手描きアニメに慣れ親しんだ日本人の趣向に合うように創意工夫を凝らして制作されていますが、今回は近年の人気作の中から特におすすめの作品を選んでみました。

1.ロボットとパイロットのバディムービー『翠星のガルガンティア』

翠星のガルガンティア

『翠星のガルガンティア』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/ghEbh0s

ハイクオリティな作品制作で知られるプロダクションI・G制作によるオリジナルロボットアニメで、人間とマシンとのバディムービーという趣きです。人類銀河同盟の若き軍人であり、宇宙そだちのレドが陸地のほとんどが水没した未来の地球に漂着してしまい、地球人との異文化交流をしながら自分の居場所を見つけていくというストーリーです。

徐々に交流を深めていくコミュニケーションの描写がとにかく丹念に描かれており、翻訳能力がある相棒のチェインバーを介さなくては会話もままならない状況から、片言ながら徐々に地球の言語を覚えていくレドが微笑ましくなるに違いありません。

ストーリー監修を『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵 玄さんが担当していることから物語のバックグラウンドには意地の悪い仕掛けも施されているところも見どころです。



2.実力派作家による群像劇『蒼穹のファフナー』

蒼穹のファフナー

『蒼穹のファフナー』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/jgcjwjk

人の思考を読む未知の生命体「フェストゥム」と絶滅の危機に瀕した人類の死闘が描かれるオリジナルロボットアニメ作品です。

エヴァンゲリオンフォロワーと意識させるような画面や専門用語が飛び交う設定、加えてキャラクターデザインを担当する平井久司さんが同じくデザインを担当している『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と同時期に放送されたことから、公開当初は一歩引いた立場で視聴する人が多かったかもしれない作品です。

脚本を担当するのは小説『天地明察』や『光圀伝』で今や一流作家の仲間入りを果たしている冲方 丁さんです。キーワードの一つに群像劇というものがあり、主人公となる少年少女だけでなく、それらを取り巻く大人たちの苦悩や戦いを丹念に描かれていることから、人間関係が把握できるようになる中盤以降ともなると緊張感の続く展開も相まって物語への没入感は凄まじいものがあります。

現在、シリーズを追うごとに4年の月日が流れておりキャラクターの掘り下げや成長も実感できるため、大河ドラマを観るかのような感覚で楽しめる作品です。



3.攻めの姿勢で作られた意欲作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』

鉄血のオルフェンズ

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/8fiWSvp)


2018年現在、テレビシリーズとしては最新のガンダムが『鉄血のオルフェンズ』です。主人公のミカたちは軍属ではなく、PMC(民間警備会社)の所属でバックボーンは任侠の組織というこれまでにない立ち位置。

少年兵やLGBT表現といった現代社会を多分に反映したデリケートな内容も扱っていることにも注目が集まりますが、メカニック描写においても特筆すべき点が多々あります。ガンダム作品史上で初となる試みですが、ビーム兵器をほぼ一切登場させていません。これまでのガンダム作品ではビーム兵器は一撃必殺の兵器として標準装備されており、命中すれば機体もパイロットも爆散するのが常でした。

そのビーム兵器の不在により展開されるのは物理兵器による泥臭い戦闘描写! そして、時間と痛みをもって描かれる別れのドラマです。これまでと違った設定を生かした演出は一見の価値ありです。



4.溢れ出るスーパーロボットへの愛『天元突破グレンラガン』

天元突破グレンラガン

『天元突破グレンラガン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/1XfpQ5o)

ロボットアニメは大きく分けてスーパーロボット作品とリアルロボット作品があります。その垣根は近年では曖昧になりつつありますが、デザインの趣向や物語へ求められるリアリティによってリアルロボット系統の作品が多い傾向にあります。

そんななか、『天元突破グレンラガン』はスーパーロボットの魅力を真正面から気持ちよく描いた作品です。作品全体のテーマをドリルと据え、一つの村から宇宙全体へと舞台をスケールアップしていく破天荒なストーリーと熱いバトルもさることながら、主人公シモンの成長譚としても非常に見ごたえのある内容です。

過去のロボットアニメへのオマージュも多く、男子のロマンを凝縮したかのような本作は初めて視聴してもどこか懐かしく感じると思います。



5.合体の美学を描き切る『創聖のアクエリオン』

創聖のアクエリオン

『創聖のアクエリオン』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/1VZnOg3)


『アクエリオン』はスーパーロボット系作品の中でも、『ゲッターロボ』に連なる「合体」をコンセプトにしたオリジナルロボットアニメです。個性的な登場人物が多いのですが、操縦者に選ばれる3人の組み合わせでロボットの形態や技が変わるといったギミックが楽しく、菅野よう子とAKINO from bless4による楽曲も秀逸で2000年代前半の快作と言って良いアニメになっています。

3DCGによってロボットを描写することで、超合金のフィギュアが発売された際にも物理法則を無視せずに完全変形・合体させることが出来るという快挙を遂げました。



6.量産機どころか練習機で活躍する主人公『アルドノア・ゼロ』

アルドノア・ゼロ

『アルドノア・ゼロ』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/iHfTjxn)

アニメにまつわるジンクスの一つには、「主役機が量産型のロボットアニメは名作」との言葉があるそうです。『アルドノア・ゼロ』は地球と火星との戦争の物語ですが、地球側のロボットは画一的な性能の量産兵器、火星側のロボットはどれもが一騎当千のスーパーロボットという旧来のロボットアニメとは真逆と言ってもいい図式です。

しかも、世代交代によって高校生用の練習機となった機体が主人公の愛機という設定。圧倒的な戦力差を得意の分析能力で打破していく主人公の活躍が描かれます。逆転劇が好みの方には間違いのない作品のはずです。



7.人気漫画家によるハードSF『シドニアの騎士』

シドニアの騎士

『シドニアの騎士』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/bGrHIQo)

弐瓶勉さんのマンガを原作としたアニメで、キャラクターを含め大部分が3DCGで表現されています。同原作者によるサイバーパンクSFの代名詞、『BLAME!』と世界観を一部共有しているのが特徴です。制作を担当したポリゴン・ピクチュアズは本作がテレビアニメーション初参入となりました。

奇居子(ガウナ)と呼ばれる生命体によって地球はおろか太陽系の全てが滅びた未来、巨大な宇宙船シドニアを舞台に人類の終わりなき逃避行が描かれます。シリアスな戦闘パートとラブコメ要素まである日常パートで、緩急のある物語が展開するので観ていて飽きません。ジャンルは違えど『進撃の巨人』などが好きな人には特におすすめです。



8.ライトなキャラクターが売りの痛快劇『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』

銀河機攻隊マジェスティックプリンス

『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/9nDh5bQ)

リアルロボット系にはシリアスな設定の作品が多く見受けられますが、そんななかで『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』は特異な存在感を放っています。主人公たちは遺伝子操作によって戦うために生まれたデザイナーチャイルドというべき存在ですが、リーダーであるイズルはパイロットのくせにヒーロー願望の強い漫画家志望という珍しい設定。

彼をはじめとし、ザンネンな個性を持つ仲間たちが重くなりがちなストーリー展開を上手くかわしてくれるため、楽しい気持ちで視聴できる貴重な作品です。また、制作会社オレンジが担当する3DCGメカたちのアクションはスピード感にあふれており、見せ場となるべき部分でしっかりとカッコイイ動きを見せてくれる点もポイントです。



9.現代によみがえった侍の鬼退治『クロムクロ』

クロムクロ

『クロムクロ』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/4IzDOsG)

地元である富山県を舞台としたアニメ作品が多いことで知られる制作会社P.A.WORKS初のオリジナルロボットアニメです。オーパーツの中から現れた戦国時代の侍である剣ノ介が鬼と呼ばれる巨大な敵と戦うストーリーとなっています。

450年ぶりに現代に目覚めた剣ノ介のジェネレーションギャップによるリアクションは定番の面白さなのですが、よく似たタイムトラベル系の作品と比べて剣ノ介の現代への順応が早く、スマホで買い物したりスパイスからカレーを作るようになったりと徐々にモダンナイズされていくところも見どころです。女の子も可愛く描かれており、自社の15周年記念作品と位置付けるに相応しい力の入ったアニメといえます。



10.流行の異世界転生とロボットの掛け合わせ『ナイツ&マジック』

ナイツ&マジック

『ナイツ&マジック』(画像はAmazonより:http://amzn.asia/421iRH4


現在はマンガ、ライトノベルの分野において空前の異世界転生ブームが起こっています。現世の知識を残したまま、ファンタジー世界へ生まれ変わるというフォーマットが一大ジャンルとして確立してきました。それらを原作とするアニメーション作品も増えています。

『ナイツ&マジック』の主人公のエルは現世では凄腕のプログラマーにしてロボットオタクでした。事故により転生したのは、魔法の力で動くシルエットナイトと呼ばれるロボットが存在する世界。巨大ロボットへの憧れを解放したエルは幼少期から自身に英才教育を課し、プログラミングの知識を魔法の分野へ応用することで活躍し、自分だけの専用機を手に入れるという夢に向かって突き進んでいきます。



いかがでしたか? 10選に絞るのも難しいほど、おすすめのロボットアニメはまだまだありますので、いずれまたご紹介したいと思います!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。