今手元にあるそのスマホはすごいパワーを秘めている
多くの人がスマートフォン(スマホ)を持つようになりました。総務省の調査によれば、世帯普及率は70%となっており、パソコンとほぼ同じ割合です。個人ベースでみてみると20代は94%、30代は90%、40代でも80%と高い普及率となっています。あなたもこのコラムをスマホで見ているのではないでしょうか。
このスマホ、パワフルなCPUにたくさんの保存容量、カメラに高速インターネット環境と、かつてのパソコンよりも強力なツールです。
Windows95の時代のパソコンよりも強力であるのはもちろんとして、もはやWindowsXPよりも「使える」端末でしょう。それが手のひらに収まるのですからすごいものです。
しかし私たちはこのスマホを使いこなしているとはいえません。眠れるスマホの力を、あなたのお金の問題改善のために利用してみませんか。
今回はスマホひとつでどこまで便利になれるかまとめてみます。
スマホに入れておきたい「お金の問題改善アプリ」
・オンラインバンキングのアプリ……メインバンクやセカンドバンクとして持っている銀行口座については、残高照会や振り込みのためにATMに並ぶ必要はありません。モバイルバンキングの登録を行いアプリでログインすれば、自宅でもランチを食べるお店の席からでも残高確認し振り込みが行えます。・家計簿アプリ……家計簿が紙でつけるものだったのは過去の話です。また面倒で手間がかかるというのももう昔の話になりました。スマホに家計簿アプリをインストールすれば、カメラでレシートを撮影することで家計簿の記帳が自動化されます。クレカやAmazon等のECサイトのアカウントを登録すると、ネットで買い物するたびに自動記帳するアプリもあるほどです。
・電子マネー(モバイル決済)……iPhone7以降、またAndroidスマホであればSuica等の電子マネーがセットできます。クレジットカードを登録すれば電子マネーのチャージもスマホ単体で行えます。財布を忘れてもスマホを忘れることはないので、これでお金に困ることはなくなります。また電子マネーをうまく使えば1%以上のポイント還元も得られます。
・アカウントアグリゲーションのアプリ……家計簿アプリのいくつかは、銀行口座やクレカ、証券口座などを登録しておくと「全財産の一覧」がすぐ分かる仕組みとなっています。銀行の残高やクレカの引き落とし額をそれぞれアプリを起動しチェックしていくのは面倒ですが、ひとつのアプリで全部の口座が把握できるのです。一度使ってみるとこの便利さは感動的です。
・試算(シミュレーション)……住宅ローンの条件試算を業者に頼むと、数パターンしかもらえないものです。かといって個人でエクセルで試算するのも大変です。アプリを使えば簡単にいくつものパターンを検討できます。金融機関の「オススメ提案」が、私にとってオススメなのか彼らの商売にとってオススメなのかは自分で確認するべきです。
・ネット証券のアプリ……ネット証券はサイトをスマホ完全対応させ、またアプリも提供しています。株や投資信託を購入するとき、また売却するとき、電車の中でもトイレの個室に座っているときでも、そこが「取引所」となるのはスマホの普及のおかげです。豊富な情報を好きに見られるのもメリットです。
・ニュースや投資情報……Yahoo!ファイナンスやその他の情報サイトについてはアプリであっという間にニュースや投資情報を得られます。自宅に帰って夜の経済ニュースを見る必要がなくなったわけです。iPhoneなどはOSの標準機能に株価チェックがあるほどで(ほとんどの人は初期設定のままだと思いますが)、スワイプひとつで現在の日経平均株価が確認できます。
パソコンを開くことなくお金の問題は改善できる
かつては、何か本格的なことをやるためにはパソコンが必要で、スマホは簡易的なサービスを使うための入り口、というすみわけがありましたが、今ではスマホの利用率向上とスペック向上によりその差はほとんどなくなりました。むしろアプリはシンプルに「このアプリで○○をできる」のように作られているのが便利です。エクセルのように「何でもできるけど、設定は自分でやろう」ではないわけです。アプリ普及度合いはスマホのほうが進んだので、パソコンのほうが使いにくい点も増えています。
スマホ画面が小さくて使いにくさがある場合も、タブレットで同じアプリを設定すると、大画面でらくらく操作ができますので試してみてください。
お金の問題で何か解決をしたかったら、まずは今その手元にある、スマホをフル活用するところからはじめてみてはどうでしょうか。