大木隆太郎の恋愛コラム

クリスマスは恋人と…は時代遅れ?80年代から振り返り

かつて、クリスマスに対するイメージとして皆が持っていた「恋人と特別な場所で過ごす」という特別な日のイメージは、2017年現在では薄れていることが示唆されます。それ以前に「彼氏がいても、彼氏と過ごす人は少数派」なのです。ですので、クリスマスに予定がないと哀れんで自暴自棄になったり、クリスマスは孤独というのは時代遅れ!です。

大木 隆太郎

執筆者:大木 隆太郎

恋愛ガイド

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クリスマスの価値観が変わった30年。クリスマスに孤独なのは恥ずかしい、というのは時代遅れに……

クリスマスは彼氏彼女とラブラブ……はもう古い価値観?

クリスマスは彼氏彼女とラブラブ……はもう古い価値観?

 

クリスマスが近づくと、「クリスマスまでに恋人を見つけなければならない」という試練を毎年のように受けてきたガイドや1980年前後生まれのアラフォー世代。

20年ほど前のガイドが大学生だった頃は、クリスマスまでに恋人を見つけられなかった予定のない男性たちがインターネット掲示板に集い、「リア充とクリスマスを呪う会」などが開催されていました(笑)。誰もが「クリスマスまでに恋人を作らなければ」という思いを抱き、それが特に顕著だったのです。ガイド自身も、恋人のいない年はクリスマスがやってくることに恐怖した記憶があります。

そこでバブル期の80年代から、現在までの「クリスマスの恋人たちの過ごし方」の歴史を振り返ってみようと思います。


「クリスマスは恋人たちのイベント」が浸透した1980年代

80年代後半から90年代初頭のバブル時代、クリスマスは狂騒の一大イベントでした。男性は高級レストランと高級ホテルの確保に奔走し、さらにカルティエなどの高級ブランドのプレゼントを用意。

「クリスマスはお金をかけて女性をもてなさなければならない!」
と若い男たちは必死になっていました。クリスマスは男女にとって勝負のイベントであり、恋人たちの特別な一日だったのです。

山下達郎さんの『クリスマス・イブ』がヒットしたのは1988年。深津絵里さんや牧瀬里穂さん等が出演したJR東海のCMソングとして使われたのがきっかけでしたが、JR東海のCMが注目されたことからも「クリスマスは恋人たちの大切な日」ということに世の中が共感したことが見えてきます。



1990年代は、クリスマスまでに恋人を作りたい! けど、価値観はそれぞれな時代に

1990年代になると、「クリスマスまでに恋人を作りたい」という意識が強いままですが、最終的に恋愛がうまくいかない展開のドラマも登場し、クリスマスに対する視点が変わってきます。

クリスマスが強調されたドラマと言えば、1990年の『クリスマス・イヴ』。主題歌は、辛島美登里『サイレント・イヴ』でした。また、1994年の『29歳のクリスマス』 の主題歌、マライア・キャリーの『All I Want For Christmas Is You』が大ヒットしました。

ドラマや楽曲の題材になるということから注目度が高いイベントであることが分かりますが、その取り上げる視点は様々。「クリスマスまでに恋人を作りたい!」という気持ちは同じですが、クリスマスの価値観はそれぞれというイメージを持ち始めた時代だったと思われます。 






2000年代は、クリスマス・ドラマもヒットせず、恋人と過ごすクリスマスのイメージが薄らぐ

クリスマス・ドラマは、2000年のドラマ『真夏のメリークリスマス』や2004年の『ラストクリスマス』などがありましたが、「草食系男子」などの流行語ができ、女性と過ごしたいが恋人ができずにクリスマスを迎える人たちが急増し、表面化したのがこの時代です。

前述の通り、インターネット上でクリスマスを恋人と過ごせなかった人たちが集い「クリスマスにリア充を呪う会」なども開催されました。


2017年のクリスマスの過ごし方は……「特別感なし」

2017年になると、「素晴らしきDT(=童貞)の世界」を伝える 『DTテレビ』(AbemaTV)や、30歳以上の男女が「童貞(処女)卒業」を目指し高校に強制入学させられるドラマ『オトナ高校』などのテレビ番組も多数。ドラマ『オトナ高校』は刺激的な「ヤレたら卒業?? 余裕でしょ。」のキャッチコピーを前面に出しています。

もはや「クリスマスを恋人と過ごしたい」「クリスマスに恋人がいないと恥ずかしい」という以前に、恋人自体自然にできるものではなく「恋人は、努力してがんばって作る!」と考えるのが当たり前の時代に変わったのです。


彼氏がいても彼氏と過ごさない人も多い時代に。

彼氏がいても彼氏と過ごさない人も多い時代に。



そこで「今年のクリスマスの過ごし方」を、恋愛情報サイト「愛カツ」で女性を対象に調査をしてみました。

「2017年・もはや女性にとって特別感は無くなってしまったクリスマス 「彼氏以外の男と過ごすのは普通」「高級感は求めない」 愛カツ(aikatu.jp)での調査結果」

調査結果のまとめとして、
●彼氏がいても、「彼氏と過ごす人は少数派」。むしろ彼氏以外の男性と過ごすのもあり。
●大半の女性にとって、「プレゼントは5,000円」で十分。
●高級ホテルよりも高級レストランよりも「手料理」を彼氏に求める。


かつて、クリスマスに対するイメージとして皆が持っていた「恋人と特別な場所で過ごす」という特別な日のイメージは、2017年現在では薄れていることが示唆されました。それ以前に「彼氏がいても、彼氏と過ごす人は少数派」なのです。もはや「クリスマスに予定がない」と哀れんで自暴自棄になったり、「クリスマスに孤独なのは恥ずかしい」というのは時代遅れ! という結果に。

クリスマスに予定がないと嘆くのではなく、クリスマスの過ごし方の変化を受け入れて、元気を出して新年を迎えてくださいね。

それでも、「どうしてもクリスマスまでに恋人が欲しい」と願う男性もいるでしょう。そんな方は、「憧れの女性とクリスマスにデートを実現する方法」を参考にしてくださいね!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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