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『HiGH&LOW』の魅力と『3』の楽しみ方はこれだ!

2017年11月11日(土)より、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』が公開されます。このHiGH&LOW(ハイロー)シリーズにはどのような魅力があり、またなぜ熱狂的な支持を集めているのか? そして「EXILEのファンだけの独占させておくのは勿体無い!」理由とは何か? たっぷりとお届けします!

ヒナタカ

執筆者:ヒナタカ

映画ガイド

『HiGH&LOW』シリーズの魅力をとことん解説!

2017年11月11日(土)より、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』が公開されます。このHiGH&LOW(以下、ハイロー)シリーズにはどのような魅力があり、またなぜ熱狂的な支持を集めているのか? そして「EXILEのファンだけに独占させておくのは勿体無い!」理由とは何か? たっぷりとお届けします!

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会


1:ハイローシリーズとは何か? 映画だけじゃない、総合エンターテインメントだ!

ハイローシリーズは、映画だけでなく、ドラマ、マンガ、SNS、ライブなどのあらゆるメディアが融合した総合エンターテインメントと銘打たれています。

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

その特徴を端的に表せば、とにかくスケールも人気も半端ではない!ということ。2015年10月からスタートしたテレビドラマ版を皮切りにファンを増やし続け、劇場版第1作目『HiGH&LOW THE MOVIE』は興行収入21億円を超える大ヒット、続く劇場版第2作目も公開から2日で30万人を動員し初登場1位を記録、その完成披露のライブビューイング(同時中継)も全国規模で行われ、大盛況を博していました。さらには、複数のコミカライズ作品が生まれ、ライブと連動したイベントも開催、その世界観を再現したテーマパークまでもがオープンされているのです。

映画において、スピンオフのドラマやノベライズ版が作られる、ということは良くありますが、日本のエンターテインメントでここまで裾野を広げた、一大プロジェクトはなかなか類を見ません。まず、製作者および企画者たちの「日本の誰もが認めるエンタメにしてやる!」と言わんばかりの“本気”が見えるのが、ハイローシリーズの特徴なのです。


2:EXILEだけじゃない! 豪華俳優の魅力を堪能せよ!

本作の総合プロデュースはダンス&ボーカルグループのEXILEのリーダー・HIROが務めており、EXILE TRIBEのメンバーたちが数多く出演しています。“ガンちゃん”のニックネームでおなじみの岩田剛典が主人公格の青年になっている他、黒木啓司がクラブを取り仕切るサングラスの男、AKIRAは周りから慕われる男、青柳翔はその相棒、などなど……とにかく、ダンスも歌もできるカッコイイ男たちが、現実離れしたような超カッコイイ男に扮しているのです。しかも劇中の音楽はボーカル入りで、テンションをガンガンとアゲてくれる! まさに“EXILEの、EXILEによる、EXILE(のファン)のための映画”と言ってもいいでしょう。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会


その他にも、豪華な若手俳優が勢揃いしていることも注目です。例えば、『パレード』や『悪の教典』の林遣都、『東京喰種 トーキョーグール』やドラマ版『デスノート』の窪田正孝、『海賊戦隊ゴーカイジャー』や『あゝ、荒野』の山田裕貴など、実力と人気も兼ね備えた方ばかり! 彼らがいつものイメージとはまったく違う、“アウトロー”な若者たちを率いる、リーダー格の青年に扮しているのもたまりません。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

ハイローシリーズは、EXILEのメンバーやその楽曲が好きな人はもちろん、これらの俳優のファンの方にもおすすめできます。彼らを知らなかったとしても、その演じているキャラを観れば、すぐに大好きになれるのではないでしょうか。


3:アクションがすごすぎる! ブレイクダンスや“パルクール”の技に度肝を抜かれろ!

ハイローシリーズの魅力で一番に挙げておかなければならないのは、アクションシーンの凄まじさです。言うまでもなくEXILE TRIBEのメンバーはダンスのプロばかりなので、その身体能力の高さは折り紙付き。まるでブレイクダンスを踊るかのようにキックやパンチを繰り出す様は、「こんなことが人間にできるのか!」と驚けるでしょう。

さらに注目は、“パルクール”の技の数々! パルクールとは“フリーランニング”とも呼ばれ、地上や壁をたぐいまれな身体能力で攻略していく競技のこと。日本人初のプロトレーサーとして活躍するZENを始めとした彼らが、障害物を軽々とよじ登り、“重力を無視する”ようにジャンプしていく様は爽快感がバツグン、画面に目が釘付けになることは必死です。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

ここまでのアクションが出来上がったのは、アクション監督である大内貴仁の手腕によるところが大きいのでしょう。大内氏はハイローシリーズにて数々の賞を受賞、『黒執事』や『亜人』でも大迫力のバトルシーンを作り上げており、その実力はもはや日本映画では最高峰、特にハイローの劇場版2作目では「ハリウッド大作にひけを取らない、いやそれ以上だ!」とさえ思えるアクションがてんこ盛りで感服しました。(しかも、ドラマ版の各回でも大スケールかつ本気すぎるアクションが満載!)

大切なことなので、ハイローシリーズの一番の魅力を、今一度しっかりと申し上げます。それは、日本最高峰のスタッフとキャストによる、ド大迫力かつダイナミックなケンカがこれでもと押し寄せてくること! これには、誰もが圧倒されるのではないでしょうか。


4:特殊な世界観の虜に!お気に入りのチームを見つけよう!

ハイローシリーズは、世界観および設定も実に特徴的です。登場人物たちは“覇権を争っている5つのチーム”にそれぞれ属しており、そのチームは、“商店街を守る喧嘩屋”、“白ずくめのスカウト集団”、“荒れた街で暮らす天涯孤独の人間の集まり”。“アメ車で抗争に乗り付ける祭り集団”と、見た目も含めてバリエーションが豊か。果ては“留年を繰り返したおかげで平均年齢が23歳の高校生たち”という、トンデモな設定のチームまでもがあるのです。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会


荒唐無稽ですが、それは裏を返せば“見た目も含めてすぐに覚えられる”ということでもあります。実はこのハイローシリーズ、名前が付いているキャラクターだけで100人を超えている(!)のですが、パッと出で立ちを見るだけで、誰がどのチームに属しているのか、すぐに把握できるのです。これだけ大人数の人間が入り乱れるという作品ながら、まったく見ていて混乱しないのは、この特徴的な世界観の構築のおかげでしょう。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会


その世界観を作り上げた、美術の素晴らしさも忘れてはいけません。ドラマのシーズン1および劇場版では、『るろうに剣心』や『ライチ☆光クラブ』の橋本創が美術監督を務めており、「これを日本で作り上げたとは思えない!」という驚きに満ち満ちていました。

シリーズが進むにつれ、さらに世界観に広がりが増し、それぞれのチームへの思い入れが強くなっていく、というのもハイローシリーズの大きな魅力です。きっと、観た人それぞれの“お気に入り”のチームを見つけられるでしょう。


5:“応援上映”の熱狂にも注目だ!

“応援上映”というものをご存知でしょうか? それは、通常の上映とは異なり、発声OK、ケミカルライトの使用OK、みんなで映画の中の登場人物を応援しよう!というコンセプトの元で、イベント的に開催される上映方式のことです。古くは1975年『ロッキー・ホラー・ショー』ですでに応援上映に似た鑑賞スタイルが定着していましたし、近年では日本のアニメ映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の応援上映が大熱狂を生んでいるなど、映画の楽しみ方の1つとして、注目を集めています。

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

その応援上映が、このハイローシリーズと相性がバツグン! 当然、観る人それぞれの“推し”のキャラクターを応援するという嬉しさがありますし、時には“ツッコミどころ”さえも、声に出して楽しんでしまうことができるのです。筆者は劇場版2作目でこの応援上映を体験したのですが、劇場の“みんなで応援する”一体感は忘れることができません。「ハイローは応援上映でこそ最高に楽しめる!」と断言できるほどでした。

この応援上映は期間も地域もごく限定的に行われているイベントであり、各回で満席が続出、決して参加が容易とは言えないのですが……ぜひ一度、体験して欲しいです。繰り返し観ているリピーターはもちろんのこと、何を知らずに観ても、劇場の熱狂を体験できるはずですから!


6:『ハイロー3』の楽しみかたはこれだ!

2017年11月11日(土)公開の『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』は、そのタイトルで分かる通り、劇場版の3作目であり、シリーズの完結編です。前述したように、ドラマやマンガなどの派生作品が多い作品であるので、「楽しむためには何を予習しておけばいいの?」と思う方もいるでしょう。

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

結論を申し上げれば、劇場版の前2作および、スピンオフ映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』を観ていれば大丈夫です。なぜなら、この『3』では劇場版の前2作および『RED RAIN』の物語を前提とした展開があるから。そして、劇場版はドラマ版の物語とは切り離されているからです。

つまり、物語を理解するためだけであれば、ドラマ版を観る必要はありません。映画だけでもこれまで挙げてきたハイローの面白さは伝わるでしょうし、楽しむための敷居は低い作品と言っていいでしょう。

もしくは、いきなり『3』を初めに観てもOKです。なぜなら、前述したようにハイローは“アクション”にこそ重きを置いているシリーズであり、物語が多少わからなくても、その迫力に度肝を抜かれるから! 『3』を“入り口”として、劇場版を遡って観たり、ドラマ版でさらにキャラクターの背景を知ってみるのも一興です。

『3』は、まさに今までのハイローシリーズの集大成と言える内容です。男たちの絆にアツくなり、“タイムリミット”が設定されたサスペンスにハラハラし、大スケールの物語とアクションに圧倒され、時には“まさか”の展開に大笑いできる……そんな娯楽性たっぷりの映画に仕上がっているのですから! 日本が誇る最高のエンターテインメントを観たい、という方すべてに、この『3』をおすすめします!

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会

(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会


まとめ

さてさて、これまでハイローシリーズの魅力を挙げてきましたが、「EXILEのファンだけに独占させておくのは勿体無い!」ということをわかっていただけたでしょうか。

実は、筆者もこのシリーズに対して「EXILEの映画か……興味ないなあ」と初めは思っていました(ファンの方ごめんなさい)。しかし、いざ劇場版第1作目『HiGH&LOW THE MOVIE』を観ると「これはすごい!」と大興奮し、続く2作目では「これは日本のエンタメの最高峰だ!」と感服し、今回の3作目では「終わってほしくない!」という寂しい気持ちにいっぱいになり、その後はドラマ版も遡ってすべて観てしまうなど、ドハマりをしたのですから。

植野浩之プロデューサーは、このハイローシリーズが成功を収めた理由について、「EXILE TRIBEのコアファン以外にも支持層が大きく広がった」「『アベンジャーズ』に代表されるアメコミシリーズのように、観客が好みのキャラに応じて自由に感情移入ができる」「美術や衣装などの世界観の緻密さ」「映像やアクションの斬新さ」などにあると語っています。まさにその通り、ハイローシリーズはとことん作品そのものの面白さを向上させることで、EXILEのファンだけでなく、新たな観客を続々と魅了しているのです。

何度でも言いますが、こんなにも面白いシリーズを、「EXILEのファンだけの独占させておくのは勿体無い」です。配信サイトHuluでドラマ版から入るのも良し、レンタルで劇場版1作から観るのも良し、いきなり劇場で『3』を体験するのも良し、それぞれの形で、ぜひハイローの魅力に触れてください!


『HiGH&LOW THE MOVIE』公式サイト


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