2018年用年賀はがきの注目のポイント
年末が近づいてくると、全国各地の郵便局では、年賀はがきの販売がピークを迎えます。最近では若年層を中心に年賀状離れが進んでいると言われていますが、日本郵便はネット上でさまざまな話題づくりをして、切手や郵便への関心を広げる試みをしています。そんな日本郵便の動向も踏まえながら、2018年の年賀状についてご紹介していきたいと思います。SNSでシェアされる年賀状
2018年の年賀はがきの1つの特徴は、思わずシェアしたくなるような「あっと驚く」仕掛けがたくさんあるということです。たとえば、新進気鋭の切手デザイナー山田泰子さんが担当した、年賀はがき「犬の絵馬」。ここには、実にいろいろな小ネタが仕込んであります。絵馬の中に小さく描かれた干支の動物たち
まず注目されるのが、2018年の干支である戌(いぬ)の絵馬です。よくみると2017年の酉(とり)と、2019年の亥(いのしし)が小さく隠れています。それだけではありません。年賀はがきの印面をじっくりと観察してみてください。絵馬の背景にある青海波の模様ですが、かわいいイノシシになっています。これなら思わずSNSなどでシェアしたくなりますね。2018年用年賀はがきに潜むマイクロ文字
さらに絵馬の紐の結び目を注意深く観察すると、なんと「NENGA」(ねんが)というマイクロ文字まで入れられています。ここに挙げたような小ネタは日本郵便の公式サイトにも紹介されていますが、全部ではありません。だからこそ、SNS(リンク先は日本郵趣協会によるツイート)での情報交換が欠かせないというわけです。2018年の隠れミッキーは8つ
さらに注目されるのは、2008年に発行されてからすっかり定番の人気商品になった、ディズニーキャラクター年賀はがきです。中でもシルエットになった「隠れミッキー」探しは毎年恒例となっているので、ぜひ探してみてください。2018年のディズニーキャラクター年賀はがきには合計で8つの「隠れミッキー」がいるそうです。「年賀」の歴史は繰り返す!?
さて、2018年は干支の「戊戌」(つちのえいぬ・ぼじゅつ)に当たります。ちょうど60年前の1958年(戊戌)生まれの方は2018年に還暦を迎えるわけですが、2018年の年賀はがきは1958年の年賀はがきと同じ富士山の図案だという共通点があり、まさに「富士山から富士山へ」と回帰しているのです。むろんこれ以外にも富士山の年賀はがきが発行されたこともありますが、2018年用に発行された年賀はがきにはとりわけ多くの富士山が登場しています。 もう1つ言うと、1958年の年賀切手も2018年の年賀切手のいずれもが東京・浅草の郷土玩具「犬張子」だという共通点があります。2018年の年賀切手は犬張子でも「笊(ざる)かぶり犬」というものですが、60年ぶりに年賀切手も「犬張子から犬張子へ」と回帰しています。これらの一致は偶然のものとは思われず、2018年が平成30年であるため、30の倍数である60年前を意識したのかもしれません。昭和にもあった年賀状の割引制度
最後に郵便料金について触れたいと思います。周知のとおり、2018年から年賀状だけは52円(通常の郵便はがきは62円)という割引料金が適用されます。1958年の年賀はがきも同様で、通常の郵便はがき料金は5円でしたが、年賀はがきは割引料金が適用されていて、額面は4円となっています。身近なところに1954年から1966年までの郵政省発行の年賀はがきがある方はぜひ手にとってみてください。下に示しているように年賀状の割引料金が適用される期間について詳しく書かれています。 いかがだったでしょうか。2018年の年賀状が届いたら、古い年賀状を引っ張り出してきて、新しい年賀状とあれこれ比較してみても、面白いかもしれません。【関連記事】
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