キング・オブ・シーフード!エゾアワビ
秋シャケ、甘エビ、カニ、ウニ、イクラ。カキにホッケにツブ、イカ旨い……。味覚の秋、グルメアイランド・北海道では美味しい海産物が市場の店頭に所狭しと並べられます。そんな数ある海の幸の中、北海道民でもなかなか口にすることができないのがエゾアワビ。本州産のアワビと比べて少し小ぶりながら、身が締まったコリコリの食感と磯の香りいっぱいの深い味わいは、道産子グルメ達の間からキング・オブ・シーフードと称えられています。
キング・オブ・シーフード、エゾアワビ
場外市場で食うエゾアワビの海鮮丼
旨いアワビを求めてやってきたのが札幌場外市場。かつては市民の台所と言われていたこちらですが、ここ数年来本州や海外からの客が続々と訪れはじめ、今や札幌の一大観光スポットとなっています。市民の台所、札幌場外市場
市場の名物女将、共栄水産の山ちゃん
ここは朝早くから市場で仕事をする人のために、早朝7時から営業していますが、もちろん一般客でもOK。壁にずらりと張られた海鮮メニューの数々! カウンターやテーブル席はたくさん設置されていますが、それでもお昼には満席になることもしばしばという人気のお店です。
店内奥の食堂
店頭の生け簀で出番を待つ、活きのいいアワビたち
豪華絢爛たる海鮮丼
海鮮丼の具材を盛り合わせたら、この通り!
余韻を楽しむ余裕もなく、アワビを一切れ、また一切れ。その合いの手でウニの甘みを楽しみ、赤い宝石のようなイクラを舌で愛しみ、大きなボタンエビのエキスをすすり、肉厚の本マグロを噛みしめ、またアワビをコリッ、コリッ、コリッ。
アワビを指揮者としてウニやイクラやボタンエビが奏でる「新鮮シーフードシンフォニー」に酔いしれるこの一時……。大きなどんぶりに凝集された北海道の海の幸を存分に堪能した次第です。
海鮮シーフードシンフォニーに酔いしれる
お気に入りのワインと一緒に味わう
【共栄水産のDATA】
住所 札幌市中央区北11条西21丁目 第一市場店内
営業時間
お店 AM5:00-PM5:00
食堂 AM7:00-PM2:00
問合せ先
共栄水産 第一市場店 011-621-2515
公式サイト
http://www.kyoueisuisan.co.jp/
関連サイト
オールアバウト記事 「札幌&函館&小樽の『極美味!激安!』海鮮丼」
舟の上で獲れたてエゾアワビを丸かじり!
「店で食べるアワビもいいけど、産地でいただくなら断然日本海がおすすめ。中でも獲れたての『島のアワビ』は絶品ですよ。」山ちゃんからそんな「アワビ指南」をいただき、次に向かったのは奥尻島。こちらでは自分で捕獲したアワビを舟の上で食べるという「アワビ狩り体験」にチャレンジしてみました。
道南は追分の町、江差町から出港したフェリーはおよそ2時間と少々でグルメの島・奥尻島に到着。島の漁港からさらに小舟に乗り込み、海上に設置されたアワビの生け簀に向かいます。
海上に設置されたアワビの生け簀
大粒のアワビをゲット!
舟の上で獲物を手際よく処理する土井さん
手づかみでアワビをガブリと丸かじり
してやったりと笑顔で語りかける土井さんに、口いっぱいアワビを頬張った筆者はただただうなずきながら思いっきりの笑顔を返すのが精一杯でした。
【奥尻 あわび狩り体験のDATA】
場所 奥尻町 青苗漁港
体験費用 3000円 (アワビ2個付き)
期間 4月下旬~10月末
ただし7月海の日の連休(土日)、8/13・14を除く、雨天・荒天時中止
問い合わせ・予約 奥尻島観光協会 01397(2)3456
ホームページ http://unimaru.lolipop.jp/awabi/newpage3.html
関連サイト
オールアバウト記事 「アワビ狩りにウニ鍋!奥尻島で絶品海の幸を堪能する」
活ヒラメも毛ガニも脇役 !? グルメの宿・高島旅館でアワビ三昧
「やっぱり天然のエゾアワビはひと味違いますね。最近は収量が少なくなったみたいだけど、積丹の方なら天然モノを食べさせてくれる所はいくつかありますよ。」指南役・山ちゃんが語ったひと味違う「天然モノ」へのまだ見ぬ、いや「まだ食わぬ」熱い想いを胸に秘めて、札幌から車を走らせることおよそ2時間。積丹半島の付け根・岩内町にあるグルメの宿・高島旅館にやってきました
岩内町にあるグルメの宿・高島旅館
四代目の若社長・高島さん
天然アワビを筆頭に、豪華海の幸がオンパレード!
さてさていったいどれからお箸をつけようか悩みながらも、まずは一番のお目当て、アワビのお刺身を一切れつまみます。今朝水揚げされた天然モノというだけあり、すり下ろした生わさびと醤油でいただくアワビのコリコリしたその食感、口いっぱい広がる磯の風味、アワビ特有のグルタミン酸の旨み、そのどれ一つをとっても極上の一言で、まさにキング・オブ・シーフードの名に恥じぬ味わいです。
コリコリお刺身の極上の味わい
アワビの旨みが凝集されたキモ
網の上で妖しげにうごめくアワビ
胃袋の余裕がある間に、海の幸が盛り沢山の海鮮鍋もいただきましょう。
海の幸が盛り沢山の海鮮鍋
食事中の会話もしばし途絶え、アツアツのお鍋と格闘する緊迫の時間…。気がつけばテーブルの上は空になった土鍋にカニや貝殻の残滓を残すのみでした。ふ~、食った食った。
え、他にあったメニューはどうなったですって? もちろん、ちゃんといただきました。
でも……。こんな事を書くと「何と贅沢な!」とお叱りを受けるかもしれませんが、大きなボタンエビの刺身や毛ガニ、それにまだピクピク跳ねていた天然ヒラメの活け作りなど、普段なら狂喜するであろう超・豪華な内容が、このキング・オブ・シーフード、アワビ三昧の前では単なる脇役となってしまう……そんな凄さを体験できるのも、こちら岩内ならでは、高島旅館ならではと言えるでしょう。
脇役となってしまった天然ヒラメの活け作り
【高島旅館のDATA】
住所 北海道岩内郡 岩内町野束505
電話 0135-61-2222
公式サイト http://www.iwanai-takashima.com/