Le Milieu, Kamakurayama(ル・ミリュウ 鎌倉山)
2010年11月25日にオープンして以来、鎌倉の地元の人だけではなく、遠方からも訪れたくなるパティスリーとして愛されてきた『ル・ミリュウ』が、2017年9月9日にリニューアルオープンしました。2017年はじめには店舗屋上に広々としたテラス席が設けられ、樹海が一望でき、さらに晴れた日には海も望める、天空のようなカフェスペース。季節の移ろいで色合いが変わる鎌倉の山々の新緑や紅葉を眺めながら、スイーツやお茶を楽しみながら、のんびり過ごすことができます。
もともと山川 隆弘シェフが手掛けてきた広尾の『ラ・プレシューズ』(2013年閉店)の姉妹店として『ル・ミリュウ』がオープンしましたが、現在は『ル・ミリュウ』が本店となり、四ツ谷と紀尾井町の『ラ・プレシューズ』との3店舗で営業しています。
創業者の山川 隆弘シェフに代わり、ル・ミリュウとラ・プレシューズを任されたのはシェフパティシエの片桐 甫(かたぎり はじめ)さん。
千歳烏山の『パティスリー ユウ ササゲ』のオープニングでスーシェフを務めたのち、浜田山に移転後の『ヴォワザン』でショコラづくりなどを学び、腕を磨かれてきました。
リニューアル後はモンブランやミルフィーユなど山川シェフのレシピを継承しつつ、シェフパティシエ片桐さんがつくりだす、繊細なガトーやボンボンショコラが、幅5メートル以上ある大理石がベースのショーケースに並びます。
まずはイートインでお薦めしたいアフタヌーンティーをご紹介します。
アフタヌーンティースタンドセット
アフタヌーンティーにはお好みの飲み物がセレクトできます。コーヒー、紅茶、煎茶はもちろん、グラスワインやスパークリングワインもお二人分ついています(コーヒー、紅茶はお代わりもできます)。念のためお伝えしますが、二人分の価格が¥4000、一人につき¥2000になります。価格表記を間違えていないかと、何度も確認してしまうほどのお値打ち感!
自家製のクロワッサンやパンドミーでサンドされた手作り感を感じるサンドウィッチが2種。しっかりとしたボリュームで、素朴ながらどこか懐かしさも感じる味わい。
プティガトーはお好みのものをショーケースから2種選ぶことができるのは、嬉しいサービスです。
▼左/和栗のモンブラン(単品 ¥740 税別)
9月上旬~1月ころまでの期間限定の和栗のモンブラン。注文後にマロンクリームを絞るので、メレンゲはサクサクで軽やかな食感。マロンクリームもしっとりとし、栗の滋味深い風味が香り立ちます。中心に隠れた無糖のシャンティ―クリームと合わせると甘みが調和され、栗の風味がよりマイルドに。季節により栗の産地は変わりますが、9月中旬の産地は宮崎県高千穂でした。
▼右/シシリエンヌ(単品 ¥560 税別)
コクのあるピスタチオのムースの中には、甘酸っぱいグリオットのジュレとムースが忍ばせてあります。ムースにはしっかりと空気を含ませ、とろける滑らかなくちどけ。アクセントにチョコレートサブレやサクサクのフィヤンティーヌが重なり、食感とバランスを計算しつくした片桐さんが作る繊細なプティガトーです。
▼マカロン(アプリコットとフレーズ)(単品 ¥220 税別)
フレーズは苺の優しい風味のクリームがサンドされ、アプリコットは刻んだコンフィが中心に隠れジューシー。いずれも、まわりはサックリ、中心はしっとりとした繊細な食感。
▼プチフロマージュ(単品 ¥180 税別)
フランス産のクリームチーズと白ワインをつかった、しっとりとした口溶けの半熟スフレチーズケーキ。
▼モワールショコラ(単品 ¥200 税別)
フランス産のチョコレートを使用したコクのあるチョコレートケーキ。温めるとトロリと溶け出します。
▼ケーク オ アプリコ(単品 ¥250 税別)
アプリコットとクランベリーが入った、甘酸っぱさが風味のアクセントに。
▼抹茶ドーナツ(単品 ¥220 税別)
ハート形の抹茶風味の焼きドーナツ。大納言のほっくりとした甘さが、和む味わいです。
全部で6種もの小菓子が上段のプレートに、たっぷりとサービスされます。
ボンボンショコラ
リニューアルに伴いショーケースに並び始めたボンボンショコラは15種あり、すべて手掛けで作られ、ガナッシュもとろりと滑らかで、コーティングも薄く繊細。高レベルなボンボンショコラが並びます。片桐シェフいわく「チョコレートの機械は、まだ保温器しかない」そうですが、ボンボンショコラの繊細な口どけと、美しさは技術の高さを感じます。
右下から時計回りで。
▼フランボワーズ
ホワイトチョコレートでコーティングされた球状のボンボンショコラの中には、甘酸っぱいトロリとしたフランボワーズのガナッシュが隠れています。
▼パッション
ビターガナッシュに、キリっとしたパッションフルーツの酸味と香りが際立ちます。
▼マール
片桐シェフがお薦めする「マール」は、フランスのブランデー、マール酒がガナッシュが固まるギリギリまでたっぷり使用され、芳醇な香りが広がる贅沢な味わい。
▼マント
フレッシュなミントをアンフュゼすることでつくられる爽やかな香りが、スッとショコラの合間を通りぬける清々しい味わい。合成香料ではない、自然な風味が魅力です。
プライベートでもよく伺うお店の一つで、スイーツだけでなく眺望でも癒されるパティスリー。今後ディナーを楽しめるフレンチレストランが併設される予定で、これからますます楽しみです。
SHOP DATA
Le Milieu, Kamakurayama(ル・ミリュウ 鎌倉山)〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山3-2-31
TEL 0467-50-0226
営業時間 10:00-18:00
定休日 不定休
アクセス 大船・鎌倉各駅より、鎌倉山経由の京急バス乗車。見晴バス停よりすぐ。
駐車場8台
http://www.lemilieu-kamakurayama.com/