愛犬の首輪の選び方! サイズや素材を正しく選ぼう
犬の首輪は飼い主さんと犬の幸せを繋ぐもの
「うちの子」にぴったりな首輪を見つけるために、失敗しない首輪の選び方、正しいサイズの測り方、メンテナンス方法、首から抜けないチェック法など、知らないと逆にちょっと怖い「首輪のいろは」をご紹介します。
<目次>
犬にとって大切な首輪の役割
首輪には2つの役割があります。- リードを繋ぐ役割。
- 飼い主がいる目印。迷子になった時の身分証明としての役割。
また、首輪は、飼い主がいる証明にもなります。「人間に飼われている犬」としての証です。万が一、災害や不慮の事故で飼い主の方と離れ離れになった時、言葉を話さない犬達が無事に飼い主の方の元に戻るために首輪は大切な手がかりとなるのです。すなわち、命を繋ぐ重要な役割を果たしているのです。
首輪の正しい選び方……サイズ・素材・種類・耐久性」がポイント
愛犬の首輪を選ぶ時、重視する項目次第で首輪の選び方が変わってきます。体格(小型犬・中型犬・大型犬)によっても必要となる首輪は違うでしょう。また、しつけが完了した子とこれからトレーニングを開始する子でも選ぶ首輪は異なってきます。そして、首輪は消耗品です。だからこそ、その時々の愛犬に適した首輪を選んであげることが大切です。首輪は一日中身に付けているものなので、苦痛なくよりフィットするものを選んであげて下さい。
首輪選びの大切なポイント
- 愛犬に適した首輪のサイズとは
- 愛犬に適した首輪の素材とは
- 目的ごとに選びたい首輪の種類
- 命を守る首輪だからこそ耐久性が大事
愛犬の首輪の選び方のポイント1:愛犬に適した首輪のサイズとは
首輪選びで最も重要なことは、愛犬に適したサイズをみつけることです。サイズが小さすぎれば、犬にストレスがかかる上、病気を引き起こす原因や事故に繋がりかねません。 逆に、緩すぎることで、散歩中に首輪が外れ、事故の原因となることもあるでしょう。愛犬の命を守るために、サイズ合わせが非常に重要です。失敗しない首輪サイズの測り方
- 寝ている体勢では正確な測定が出来ません。お座りの体勢で測定します。
- メジャーを当てる位置は耳の付け根から指2本分うしろです。首の太い部分で測定すると、散歩中に首輪が抜けてしまう可能性があるので、測る位置は非常に重要です。
- メジャーは出来るだけ地肌に密着させ測定します。毛量が多い犬や毛質が固い犬は、特に地肌に密着することを心がけて下さい。測定結果から1センチから1.5センチをプラスした長さ(装着時に指1本くらいの緩みとなる)が、首輪に適したサイズになります。
適切なサイズであるかのチェック法 装着した首輪を耳の下に移動させ、頭部の方向にグイグイと引っ張って下さい。首輪が大きすぎる場合は、この段階で首からスポッ!と抜けてしまいます。
犬がパニックを起こした時は、前方に逃げるだけでなく、上記の写真のように後ろに下がって逃げようとします。この時、首輪が外れる可能性が高いので、しっかりとチェックすることが大切です。
愛犬の首輪の選び方のポイント2:愛犬に適した首輪の素材とは
首輪の素材には、革やナイロン、金属など様々なものがあります。首輪は、おしゃれ感だけではなく、素材の特徴をしっかりと吟味して、適切な素材を選んであげましょう。素材には以下の特徴があります。■合皮素材の首輪
・水に強い。
・汚れにくい。
・耐久性は悪く、劣化しやすい。
■ナイロン製の首輪
・耐久性が高く、劣化しにくい。
・比較的軽量。
・静電気を発生しやすい。
■本革製の首輪
・耐久性が高く、劣化しにくい。
・通気性が良い。
・使い込む程に首に馴染み、風合いも出てくる。
・犬の体温や湿気にも馴染みやすい。
・素材が固く、馴染むまでに時間が必要となる。
・皮膚の柔らかい子は、首輪の縁で皮膚が擦れ、炎症の原因となることもある。
・水に弱く、メンテナンスをしないと、カビが生える可能性がある。
・表地が革で裏地が合皮の場合は通気性は悪い。
■金属製の首輪
・耐久性が高い。
・重い
・毛が絡まりやすい。
・錆びる可能性がある。
・金属アレルギーが出る可能性がある。
愛犬の首輪の選び方のポイント3:目的ごとに選びたい首輪の種類
首輪には、ベルトタイプ、バックルタイプ、鎖で出来たチェーンタイプなど様々な種類があります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、愛犬の性格、体格、目的でフィットする首輪を選んであげて下さい。■ベルトタイプの特徴
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- 人間のベルトと同じ構造で、ベルトホールに金具を差して留めるタイプ。
- 革で出来ていることが多く、とても丈夫。
- 引っ張りの強い犬や大型犬に向いている。
- 穴の位置により常に丁度良いサイズに調整できる。
- 耐久性が高いことと、穴を調整できるため長期で使用できる。
- 水に弱いので、濡れた後は必ずケアしないとカビが生える。
- 金属を使用している分、重量が若干重くなる。
- プラスチックで留める布製のタイプ。
- 装着が簡単。
- サイズ調整が簡単。
- 比較的軽い。超小型犬のパピーでも安心して装着できる。
- 値段もリーズナブル。
- 種類が豊富、洋服感覚で利用でき、おしゃれとして楽しめる。
- プラスチック部分が壊れやすい。
- プラスチック部分が劣化することで外れる可能性もある。
■チョークチェーンタイプの特徴
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・トレーニング、しつけの効果が高い。
・大型犬や引っ張り癖のある犬におすすめ。
・重量が重く小型犬には向いていない。
・呼吸器系の病気の犬には向いていない。
・誤った使用法で頚部や気管にダメージを与える危険性がある。
・飼い主の方が正しく使うためには、トレーナーの指導が必要。
・鎖が擦れることで、毛が絡んだり、皮膚に炎症を起こす可能性がある。
・装着したまま保留する(繋ぐ)ことは、命に関わるほど危険な行為となる。
■ハーフチェーンタイプの特徴
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・トレーニング、しつけの効果が高い。
・リードを引くと鎖部分が締まり、愛犬に合図を送ることができる。
・力強い中型犬以上におすすめ。
・首に触れる部分が革で出来ているため、チョークチェーンタイプより負担が少ない。
・使い方を間違えると頚部や気管にダメージを与える危険性がある。
・装着したまま保留する(繋ぐ)ことは、命に関わるほど危険な行為となる。
■プレミアカラーの特徴
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・ナイロン製で出来ているので、皮膚にも優しい。
・鎖で出来ているタイプより、首の絞めつけによる事故がない。
・軽量
・毛切れなどの傷みも少ない。
■ハンドメイドカラーの特徴
首輪は肌身離さず装着するものだからこそ、つけ心地の良い首輪を選んであげたいものです。愛犬に適した素材でおしゃれに作れるハンドメイドカラーは、とても心が惹かれます。ただ、首輪は命を守るものです。散歩中に首輪が壊れたり、外れたりすることで悲しい事故に繋がるので、ハンドメイドをする際は素材、強度、耐久性には細心の注意をもって作ることが大切です。
■オーダーメイドカラーの特徴
オーダーメイドは、首輪の素材、生地の色、装飾などを自由に選び注文することができます。また、愛犬の名前や電話番号を刻印したり、刺繍することもできます。
緊急時の連絡先などが首輪に刻まれていることで、不慮の事故に遭った時、首輪が愛犬にとっての身分証明となるのです。オーダーメイドは、価格的には高くなりますが、飼い主の方の希望により専門家が作ってくれる首輪です。
犬の命を守る首輪だからこそ耐久性が大事
首輪は愛犬の命を守るものです。散歩中に首輪が切れてしまい、悲しい事故に遭うことは是が非でも避けたい! だからこそ、首輪を選ぶ際は、必ず耐久性の高いものを購入して下さい。また、どのような素材の首輪であっても一生を通して使用するものではありません。消耗品ですので、劣化をして壊れる前に新しい首輪に変えることが非常に重要です。首輪が壊れていないか、緩んでいないか、日常的にチェックすることが愛犬の命を守るために非常に大切です。
首輪とハーネスの違い おすすめはどちら?
お散歩の必須アイテムリード。でも、そのリードを繋げる先を首輪にするかハーネスにするか、迷ってしまうところです。結局どちらが良いのでしょうか? それぞれの特徴、メリット、デメリットをご紹介します。愛犬の性格、お散歩癖、疾患等の健康状態を考慮して、大好きなお散歩をより安心、安全にできる最適なものを選んであげて下さい。 首輪のメリット・装着が簡単。
・装着したままで生活して良い。つけっぱなしOK。
・首輪が初めての犬でも簡単に慣れることができる。
・デザインが豊富。高級ブランドからも多数販売されており、選ぶ楽しさがある。
・指示が的確に伝わるため、トレーニングに向いている。
・しつけが完成していない子におすすめ。
首輪のデメリット
引っ張り癖がある場合、リードが突っ張り、首がつられた状態になります。その為、首や呼吸器に負担がかる可能性が高くなります。よって、首にヘルニアがある犬や呼吸器に疾患がある犬には首輪は不向きです。
ハーネスのメリット
・ハーネスは胴部分に装着するため、体にかかる力が分散して負担が少ない。
・首が絞められないため、気管支や呼吸器に疾患があっても使いやすい。
・体から抜けにくい。
・高齢犬やヘルニアなど歩行に問題がある場合、補助具としても有効。
・ベストや洋服風のデザインもあり、おしゃれとしても楽しめる。
ハーネスのデメリット
・飼い主の指示が伝わりにくいため、しつけに使用することは向いていない。
・散歩以外は装着しない。つけっぱなしNG。
・装着に手間がかかる。 ハーネスは元々、ソリや荷車を引く犬具として使われていたそうです。重たい荷物を引く時に、体に負担なく、力を出せるように開発されたものがハーネスです。
・ハーネスがおすすめな犬
気管支、呼吸器に疾患がある場合や首にヘルニア疾患がある場合には、首周囲への負担が少ないハーネスがおすすめです。また、散歩中に強い引っ張り癖のある犬は、リードを引っ張っている間は息が詰まっている可能性があるので、胴部分にリードを付けるハーネスの方が快適に散歩ができるでしょう。
・ハーネスが不向きな犬種
コーギーやダックスなど足の短い犬種は、構造上どうしてもハーネスが抜けやすくなってしまうので、使用時は特に注意が必要です。
・ハーネス使用上の注意
ハーネスは日常的に装着し続けると、気付かないうちに破損し、散歩時に切れてしまう可能性があります。使用時以外は外すことを心がけて下さい。
また、ハーネスは胴回りに装着するので、体重の増減でフィット感が変わります。体に対して、きつい状態で歩くと脇の下が擦れてしまいます。また逆に、緩い状態で使用すると、簡単に脱げてしまい、思わぬ事故につながるので、サイズ(フィット感)はこまめにチェックすることが大切です。
メンテナンスも忘れずに。強度やサイズは日々チェックを!
首輪は愛犬の命を守るものです。そして、愛犬との生活をより安全に、快適に、楽しく過ごしていくための必需品でもあります。どうか大切な我が子のために、最適な首輪を選んであげて下さい。そして、日々、首輪に破損がないか、強度が弱くなっていないか、サイズに緩みが出ていないか、チェックしてあげて下さい。【関連記事】