名古屋の観光・旅行

芸術もグルメも大満喫!名古屋の秋イベント2017

芸術の秋、文化の秋、そして食欲の秋! 芸どころでありご当地グルメの宝庫でもある名古屋では、地域特有のカルチャーに気軽に慣れ親しめるイベントが目白押し。「大道町人祭」「名古屋まつり」「なごやめし博覧会」「NAGO1グランプリ」「やっとかめ文化祭」「ブックマークナゴヤ」などなど。秋の主要な催しを一挙紹介!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

名古屋カルチャーを楽しむ!2017年秋のイベントは?

芸術の秋、文化の秋、そして食欲の秋! 芸どころでありご当地グルメの宝庫でもある名古屋では、地域特有のカルチャーに気軽に慣れ親しめるイベントが目白押し。10月11月に名古屋で開催される、見逃せないイベントをご紹介します。

大須商店街ブレイクのきっかけ! 大道芸の祭典「大須大道町人祭」

「大須大道町人祭」は2017年10月13(金)~15日(日)に開催。1978(昭和53)年に始まり、今年で40回目を迎えます。今や名古屋屈指のにぎわいを見せる大須商店街ですが、現在の隆盛のきっかけとなったのがこの祭。舞踏、マジック、パントマイムなどバラエティに富んだ大衆芸がくり広げられる祭が、“ごった煮”と称されるエリアの魅力を象徴し、この成功によって街の活気がぐんぐんパワーアップしていったのです。

大須大道町人祭

祭のシンボル、おいらん道中。前夜祭を含めて3日間とも行われる

恒例のおいらん道中は、かつて色街だった大須の歴史を背景にしたもので、あでやかな中にどこか憂いを帯びた花魁のねり歩きは、妖艶かつ叙情的です。もうひとつのハイライトはこれまた恒例の大駱駝艦(だいらくだかん)の金粉ショウ。全身金色の舞踏家たちが幻想的でエネルギッシュなパフォーマンスを、何とお寺の境内をステージにして披露します。

大須大道町人祭

大駱駝艦(だいらくだかん)の金粉ショウ。これを目当てに集まるファンも少なくない祭の目玉

およそ250人もの大道芸人が全国から一堂に会し、基本的にすべて無料で観られます。“日本一復興に成功した商店街”といわれる大須のエネルギーを体感できるお祭りです。

□「第40回大須大道町人祭」
期間:2017年10月13(金)~15日(日) ※13日は前夜祭
場所:大須商店街一帯
HP:大須大道町人祭公式HP


三英傑とからくり山車が勇壮な「名古屋まつり」

「第63回名古屋まつり」は2017年10月21(土)・22(日)開催。目玉は郷土英傑行列。名古屋ゆかりの武将、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑が、総勢600人もを従えて市中をねり歩きます。
名古屋まつり

信長・秀吉・家康、名古屋ゆかりの3人の天下人が市中をねり歩く郷土英傑行列


中でも山車揃(だしぞろえ)は必見。豪華絢爛な山車が9両も揃って曳き回され、からくり人形の演技も披露されます。江戸時代に花開いた山車からくりは、この地方のモノづくり文化の象徴として見逃せません。名古屋が誇る「武将」と「モノづくり」に同時にふれられるという点でも、さすがは名古屋を代表する祭礼です。
名古屋まつり

市内に現存する主に江戸時代に作られた山車9両が揃いぶみする

祭り開催日の2日間は、市内の主要観光スポット(名古屋城、東山動植物園など)が無料開放されるので、名古屋観光と合わせて祭りをお楽しみいただくのがお薦めです。

□「第63回 名古屋まつり」
日程:2017年10月21・22日
HP:「名古屋まつり公式HP」


本に親しむ「ブックマークナゴヤ2017」

ブックマークナゴヤは名古屋の書店を中心とした合同イベント。2017年10月14日~11月5日までのおよそ3週間の間に、商店街で開催される一箱古本市、小説家や漫画家が登壇するトークイベント、約30の参加店での各種フェアなど、本と気軽にふれあえたり、いつもと違う本の楽しみ方と出会える企画がラインナップされています。
ブックマークナゴヤ

ブックマークナゴヤは10年目の今年がラストイヤー


個人的には、覆面漫画家としてネットで活躍するカメントツさんのトークイベント(イベント出演時も覆面なんでしょうか?)、ブックマーク史上初のツアー企画(?)「『無人島に持って行きたい本』を持って離島に行こう」が面白そうで気になっています。ちなみに筆者は、10月14日の一箱古本市に出店予定。10月28日のトークショー「『なごやじまん』があなたに届くまで」にも登壇します。

ブックマークナゴヤ

名物企画の一箱古本市は円頓寺商店街が会場。筆者も出店予定


□「ブックマークナゴヤ2017」
開催期間:2017年10月14日~11月5日
HP:ブックマークナゴヤ公式HP


芸どころ・名古屋を体感する「やっとかめ文化祭 2017」

「やっとかめ文化祭」は芸どころ・名古屋ならではの“大人の文化祭”。1か月あまりの間、街のあちこちでユニークかつディープな催しがくり広げられます。
やっとかめ文化祭

「やっとかめ文化祭」は10月28日~11月19日開催。イベントの要素を凝縮した観覧無料のオープニング(10月28日13時~、ささしまライブ愛知大学名古屋キャンパスにて)がまずはお薦め


象徴的なプログラムが「辻狂言」。日本最古の喜劇といわれる狂言。これを街角をステージにして大道芸のように披露する、いわばストリート狂言です。大須や円頓寺の商店街、名古屋駅の商業施設・KITTE名古屋のアトリウムなどで期間中の土日に合わせて8回行われます。無料で予約も必要なし。観光や買い物のついでに気軽に立ち寄れるのです。
やっとかめ文化祭

辻狂言は大須、円頓寺の商店街、KITTE名古屋アトリウム、名古屋城、イオンモール熱田などで開かれる


「まちなか寺子屋」も気軽に参加できるプログラムが多種多彩。名古屋の歴史や文化をテーマにした講座や、伝統工芸や芸能の体験講座などが合わせて29プログラム。筆者もきしめんづくり体験講座をコーディネーターとして企画しています。

「まち歩き名古屋」は話題豊富なガイドさんが案内する散策ツアー。古地図を片手に熱田神宮界隈を歩いたり、歌舞伎ソムリエと一緒に芝居小屋をはしごしたり、建物と共存するモザイク壁画を鑑賞したりと、名古屋の街中に潜む魅力を再発見できます。
やっとかめ文化祭

45コースが用意される「まち歩きなごや」。2時間~2時間半の町歩きで参加費は500円~。写真はモザイク壁画ツアー

手前みそですが、筆者の最新刊『なごやじまん』では、昨年の「まち歩き名古屋」の熱田神宮、名古屋城、有松・桶狭間、渋ビル、モザイク壁画のコースを紙上再現した記事を収録しています。まち歩きの予習・復習にご活用ください。

□「やっとかめ文化祭 2017」
期間:2017年10月28日~11月19日
HP:やっとかめ文化祭オフィシャルHP

グルメイベント「NAGO―1グランプリ」と「なごやめし博覧会」

“食欲の秋”らしく名古屋めし系のグルメイベントも街をにぎわします。
ナゴワングランプリ

街のど真ん中の公園が巨大な屋台村になるナゴワングランプリ。広いテント席もあるので雨の日でも安心


「NAGO-1グランプリ」(2017年10月12~22日)は屋台村スタイルのイベント。栄南エリアの矢場公園を会場とし、19店舗が出店。人気飲食店グループや老舗料亭、新進気鋭の実力店が“未来の名古屋めし”を目指しておいしさと人気獲得を競い合います。どの店もグランプリを狙って満足度重視でメニューづくりしているので、コスパが非常に高いことも特徴です。
ナゴワングランプリ

実力店、人気店が自信を持って提供する名古屋めしを食べ比べできる。食べた後は是非、グランプリを選ぶ人気投票に参加を


上手に楽しむポイントは公式ガイドブックの活用。あらかじめ気になるメニューをチェックしておけば無駄なく購入ができますし、各メニューの採点メモがあるので(「味」「見た目」「コストパフォーマンス」3項目×5点満点)、食べたメニューの特徴や印象を覚えておくことができ、食べた人の投票で決まるグランプリの行方にもより関心が高まります。

□「NAGO-1グランプリ」
開催期間:2017年10月12日~22日
会場:矢場公園
Yahoo地図情報
HP:NAGO-1グランプリ公式HP

「なごやめし博覧会」(2017年10月1日~11月19日)は名古屋市内を中心とした200店舗以上が参加する食べ歩きイベント。事前に専用チケット(2枚つづり1240円・5枚つづり3000円)を購入し、参加店で対象メニューを食べる際に使用します。
なごやめし博覧会を楽しむにはまずチケット購入を。2枚つづり1240円、5枚つづり3000円。名古屋市内のホテル、観光案内所、参加飲食店(の一部)で購入可。またはWebや旅行社で引換券を購入し、上記箇所などで交換する

なごやめし博覧会を楽しむにはまずチケット購入を。2枚つづり1240円、5枚つづり3000円。名古屋市内のホテル、観光案内所、参加飲食店(の一部)で購入可。またはWebや旅行社で引換券を購入し、上記箇所などで交換する

対象メニューは例えば「世界の山ちゃん」であれば、手羽先3本+みそ串カツ2本+角ハイボール1杯(約830円相当)がチケット1枚(620円相当)で食べられるのです。このように通常よりも2~3割お値打ちになるのは当たり前。店によっては還元率200%以上という超お値打ちなメニューもあるんです(例:ワイマーケットブルーイングキッチン/うなぎのテリーヌひつまぶし風&自家製ビール=通常料金1430円がチケット1枚!)。

なごやめし博覧会

「なごやめし博覧会」は事前にチケットを購入し、公式ガイドブックでしっかり作戦を練ってからお店巡りをするのがポイント


同博覧会内の企画、新なごやめし総選挙も楽しみのひとつ。36店舗が新しいなごやめしを目指すメニューでエントリーし、食べた人の投票でグランプリが決まります。昨年のグランプリは「天ぷら やじま」のかき揚げまぶし。過去には「麺屋はなび」の元祖台湾まぜそばが準グランプリに輝き(2013年)、その後すっかり名古屋めしとして定着しました。あなたの一票が次なる名古屋めしのブレイクにつながるかもしれません。

□「なごやめし博覧会2017」
開催期間:2017年10月1日~11月19日
HP:なごやめし博覧会2017公式HP


このように伝統、文化、グルメなどをテーマにした祭り、イベントが目白押し。普段着の名古屋とはまた違った一面にふれると、より街への理解も深まります。あちこち足を運んで、名古屋の秋をお楽しみください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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