小学校の授業参観5つのチェックポイント……子どもの様子を知る!
授業参観は、学校での子供の様子を知るチャンスです
ただ漠然と授業を見て帰るのではなく、子供の学校生活をより充実させるきっかけになるようにしたいものです。どのようなことに気をつけて見ればよいのか5つのチェックポイントをお伝えします。
<目次>
ポイント1:友人関係を知ることが出来る休み時間
少し早めに行って、休み時間の様子をチェックしてみましょう。授業中には見えない友人関係や、友達の中でのわが子の立ち位置が見えてくるはずです。中には一人で過ごしている子もいるかもしれませんが、それは子供自身が好んでそうしているのなら問題ありません。いずれにしても、子供が笑顔であるか、リラックスした表情であるかを見るといいですね。
ポイント2:授業が始まる瞬間に勉強への意欲が分かる
チャイムが鳴って、授業が始まる瞬間の様子をよく見てください。同じクラスの中でも、きちんと次の授業の教科書やノートを揃えて準備している子供と、先生に「教科書の〇ページを開いて」と言われて初めて、ランドセルから教科書を取り出す子供もいるでしょう。当然、勉強への意欲も違いますし、準備をしていない子は、学習の理解度も遅れを取りがちです。
ポイント3:ノートを取るタイミングで授業への集中度をチェック
ノートを取ることや、教科書をめくるタイミングが大幅にずれていないかをチェックすることで、集中して、授業を聴き、積極的に参加しているかを知る手掛かりになるでしょう
質問に手をあげて答えているか、またノートを取ることや、教科書をめくるタイミングが大幅にずれていないかをチェックすることで、集中して授業を聴き、積極的に参加しているかを知る手掛かりになるでしょう。
ポイント4:作品制作に取り組む様子が見えてくる掲示物
学級の掲示物にも目を向けましょう。展示してある絵や習字の仕上り具合や丁寧さから、学校で絵画制作や書道の時間、どのように取り組んでいるかが見えてくるでしょう。また学級新聞や地域探検の写真や様子などを掲示してある場合は、そこから参観日以外の学校生活も垣間見ることができますね。またその話題をきっかけに、家庭での親子の会話を深めることもできるでしょう。
ポイント5:わが子の様子が家庭とは違うと感じたら注意が必要
参観日は、保護者が教室の後方に並び、普段の授業とは雰囲気が違うでしょう。その雰囲気に子供のテンションが上がり、日頃は比較的おとなしい子が騒いでいたり、反対に日頃活発な子が、緊張して静かだったりする場合もあります。ですので1回の参観で決めつけることはできないと思いますが、次のような可能性もあることを視野に入れておきましょう。
■家庭より活発に感じた場合は親の躾が厳しすぎる可能性あり
家ではおとなしい子なのに、学校ではいつもより活発でふざけていると感じた場合は、家庭での親の躾が厳しすぎるのかもしれません。
教育に熱心な親の子供ほど、ありがちなのですが、家庭で親がきつく指導しすぎるので、その反動が学校で出ている場合があります。本来家庭は安らぎの場です。もし子供にそのような様子が見られたら、一度家庭での親子の会話や家族団らんの時間を振り返ってみるのもいいでしょう。
■家庭よりおとなしく感じた場合は、いじめにあっている可能性も
家では元気でよくしゃべるのに、学校では口数も少なく、休み時間も一人ぽつんと寂しそうにしている場合、友達関係が上手くいっていない可能性もあります。もしくはいじめにあっている可能性もあります。
その場合は自宅に帰った後、ゆっくり話を聴いてあげましょう。 参観の感想や、学校の何気ない話題から、友達関係に話を向けて、何か気になることはないか、尋ねてもよいでしょう。この時、決して焦らず対応してください。
※参考記事
■子供の心に寄り添い気持ちを引き出す5段階のステップ
■いじめから我が子を守る!SOSサインやステップ対応法
参観日帰宅後、子供への声掛けが大切
最近は、両親ともに仕事を持つ家庭が増え、参観日と言っても、日程を空けづらい親もいるでしょう。ですが授業の様子だけでなく、子供のさまざまな事が見えてくる貴重なチャンスですので、万障繰り合わせ参加するようにしたいですね。そして大切なことは、授業参観後、家庭での子供への声掛けです。「頑張っていたね」「遠足の絵が、とっても上手で驚いたわ!」など褒められると、学習意欲も高まり、学校へ行くことも楽しみになっていきます。
例え人より遅いところや、歯がゆく感じる場面があったとしても、先ずは頑張っていてたところ、良いところを褒めてあげてください。
その後、「授業が始まる前に、教科書やノートを机の上に準備しておくと、サッと、本が開けるね」など、事実のみを伝えるようにしましょう。
子供が学校生活をより充実させ、楽しく送ることができるように、参観日を有効的に活用するといいですね。
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