定番アイテムとなってきたスキレット
ブームと呼ばれる時期も過ぎ、すっかり定番化した感もあるスキレットですが、みなさんどのように使っていますか? ほぼ毎日のように使っている人もいれば、気になりつつも、どこのメーカーのものを買えばいいのかわからず購入しないまま……という人もまだまだ多いようです。
スキレットの魅力は何と言っても、調理をしたらそのままテーブルに出せることと、オーブンにそのまま入れられる点。オーブンに入れることができると、パンやケーキ、パイなどの型として使ってそのままテーブルへ、ということも可能です。見映えもしますし、型から抜く必要もないのでお菓子作りのハードルも下がりますね。また、料理が冷めずに最後までおいしく、洗い物が減らせるのもスキレットの利点です。
スキレットは家族の人数分購入するのもアリ
わが家では、ロッジ製のスキレットを最初に2枚(6.5インチと8インチ)購入して、その後追加でニトリとcottaの6インチを2枚ずつ揃えました。6インチ台のスキレットが家族5人分用意されている、という状態です。上の写真はロッジ製の8インチスキレット。重いので振って作る料理には不向きですが、蓄熱性が高くお肉、お魚、野菜を焼いたり、ソースを作るなど、どの素材もとても美味しく調理できます。
スキレットを家族分用意するとなると、置き場所はそれなりに取りますが、うまく活用すれば、料理の効率やクオリティーがグッとよくなります。たとえばハンバーグの調理。
火の通し方が難しいハンバーグですが、スキレットならそのままオーブンへ入れることができるので、確実においしく作れます。そしてそのままテーブルに出せるので、最後まで温かいまま食べ終えることができますね。
ちなみに、スキレットでハンバーグを調理するときのコツは、スキレット上でハンバーグの表面をこんがり焼き色がつくまで強火で焼き、そのままオーブンに入れて中まで加熱、というもの。もし煮込みハンバーグ風にしたければ、デミグラスソースやトマトソースを加えて少しクツクツと煮て、最後に目玉焼きを添えればOKです。
それ以外にホットケーキも、人数分のスキレットがあれば、ちょっと厚めに焼いて、そのままテーブルに並べてアツアツのまま食べることができますよ。
スキレットはブランドの特徴を把握して自分に合ったものを選ぼう
スキレットに限らず、道具選びの基準は人によって変わります。一長一短だったりするので、「絶対コレ!」や「コレがナンバーワン」などとはなかなか言い切れないのが正直なところです。そこで今回は、ガイドが実際に使っているスキレットを紹介しつつ、選ぶ際の目安をまとめました。最初の1枚、またはさらに買い足そうと思っている人も参考にしてみて下さいね。
■スキレットの王道「LODGE/ロッジ」
ダッチオーブンなどアウトドアで大活躍のロッジ製品。同社のスキレットは6.5インチ(直径16.5センチ)サイズが一番使いやすい大きさで、その次の8インチ(直径20.3センチ)は2~3人分の炒めものや、お肉を焼くにはちょうど良いサイズです。ただし、厚さがあるので女性が片手で持つには重く、振ったり、持ち上げて調理するには不向きと言えます。しかし、厚みのおかげで耐熱性・蓄熱性が高く、お肉ならこんがり&中はジューシー、ホットケーキやパンケーキはきれいな焼き色で、ふんわりとおいしく焼けます。
まず最初の1つを、もしくはサイズ違いでもう1つ、と思っている方はロッジを使ってみてください。
■家族の人数分揃えるのに最適な「ニトリ スキレット鍋」
“ニトスキ”という言葉ができたほど、一時期ニトリのスキレットがSNSの記事でも賑わっていましたね。在庫がなくて欠品していたこともありました。ニトリオリジナルのスキレットはロッジに比べて、6インチサイズと少し小ぶりで、価格も498円(税込)と手頃で買いやすい値段。家族の人数分揃えるときの金銭的なハードルもぐんと下がりますね。重さもロッジに比べると軽めなので、力のない女性や子供にはこちらの方が使い勝手が良さそうです。
■スイーツ作りにピッタリ?「cotta オリジナルスキレット」
製菓材料などのオンラインショップ「cotta」のオリジナルスキレット。こちらもお値段が922円(税込)と、比較的お手頃な価格設定です。
家族分、あるいはお店や料理教室など枚数が必要な場合はこちらで十分ですね。ロッジやニトリと見た目があまり変わらないように感じるかもしれませんが、細部を並べて比べてみると少しラインが華奢で、女性らしい雰囲気があります。スキレットでスイーツを作りたい、という方であればこちらが合うかもしれませんね。
他にもいろいろなメーカー、ブランドのスキレットがありますが、私は実際にこの3社のものを使っています。個人的な感想ではありますが、やはりロッジ製のスキレットは厚みがある分、熱の伝わり方が均一でじっくり火が通り焼き色もキレイになります。ただし、ニトリとcottaのものも全く焼けない、焼きむらができるといったことはなく、普通に調理していて何の問題もありません。比べれば当然違いは感じますが、どれもスキレットとして違和感なく使えます。
スキレット調理の際、あると便利な小物は?
■スキレットカバースキレットは持ち手まで一体型なので、素手ではつかまずオーブンミトンやクロスを使うことになります。それなりに重さもあるので、専用の持ち手カバーを持っていると安心です。
■専用蓋
ふたがあると、作る料理の幅もぐんと広がります。各ブランドで蓋も販売されていますので、せっかくなら本体と一緒に購入してみてはいかがでしょう。
■敷物
調理直後の熱々なスキレットは、当然そのままテーブルに置くことはできませんので、ウッドボードや専用の木台、折りたたんだクロス類をスキレットの下の敷くことになります。ちょうどよいサイズのウッドボードがあればそちらを使ってもOKですが、専用の木台だと底がピタっとはまるので、安定感があります。
見た目だけじゃない、スキレットは実力派の調理器具!
写真映えするし、テーブルにそのまま置いても絵になるスキレット。何となくビジュアル優先で人気になった感もありますが、ここまでで述べた通り、機能性も充分に備えています。ただの流行りでは終わらない、実力派の調理器具スキレット、ぜひ活用してみてください。