花火

ふじさわ江の島花火大会2017 日程・注目ポイントは?

すっかり秋の花火大会として定着してきた江の島の花火大会。今回はその見どころと、有料席をはじめおすすめの観覧場所をご紹介していきたいと思います。2017年は10月21日(土)に開催。

井上 真也

執筆者:井上 真也

花火ガイド

ふじさわ江の島花火大会 2017年の開催情報

ミュージック花火

ミュージックスターマインでワイド打ちされる花火

すっかり秋の花火大会として定着してきたふじさわ江の島花火大会。2017年は10月21日(土)18:00~18:45の開催予定(小雨決行)です。打ち上げ時間が45分と聞いて短いと感じる方もいると思いますが、すっかりと秋の夜になって肌寒い季節。ですから、1時間ぐらいで丁度良い時間ではないでしょうか。

玉数については3000発と他の大きな花火大会と比べるとやや少なくも感じるかもしれませんが、口コミなどで満足度が高いのがこの花火大会の特徴とも言えます。今回はふじさわ江の島花火大会の見どころやおすすめの観覧場所についてご紹介します。


見どころは約500mの花がひらく2尺玉!

ふじさわ江ノ島の2尺玉

直径約500メートル開く中に二重の芯が入った2尺玉


江ノ島の花火で特徴的なのはなんと言っても2尺玉の打ち上げ! 直径約60センチの花火玉で上空で開いた時にはなんと直径約500m程開くと言われています。
そのために打ち上げ花火にとって重要になるのが保安距離。保安距離とは、簡単に言うと安全に打ち上げが出来るように広い場所で花火を上げましょう!と言うことで、当然都心等の街中ではこの保安距離の関係で大きな花火は上げられません。そういうわけで、2尺玉はとても貴重な花火なのです。

実際に隅田川やお台場で上がる一番大きい花火は5号(5寸)まで。この5号玉は直径約15センチメートルで、上空で開く時は直径150メートルと言われています。つまり、隅田川やお台場の花火の約3.3倍の大きい花火が上がります。1発の大きさでは首都圏最大規模です。

例年、この2尺玉は数発打ち上げとなっておりその大きさゆえに、離れていても迫力満点。花火会場は混むので苦手!と言う方も、少し離れての観覧でも十分に楽しめる花火大会です。


全国花火競技大会で優勝した花火屋さんが担当

「担当の花火屋さん?そんなの気にならないよ」と思われる方も多いかもしれません。しかし、食事が料理人によって味や見た目が変わるのと同じで、花火大会も担当する花火屋さんによって大半はその善し悪しが決まってきます。

今回の「ふじさわ江ノ島花火大会」の担当する花火屋さんは長野県の伊那火工堀内煙火店。近年爆発的に伸びている花火屋さんで、全国各地で数々の賞を受賞するなどのお墨付きです。

今までは柳系と呼ばれる2尺玉が一般的でしたが、堀内煙火店がその大きさゆえに制作が難しいとされていた変化菊や八方咲きといった創作系の2尺玉の打ち上げに成功を重ね、ここ数年の2尺玉芸術時代の火付け役とも言われています。

ひまわり2尺玉

伊那火工堀内煙火店の代表作とも言える「ひまわり」の2尺玉と共に開くワイドスターマイン

2017年の全国花火競技大会(通称・大曲の花火)では蛍を見事に表現した創造花火部門で優勝! そんな伊那火工堀内煙火店が担当するというのも、江の島花火大会の見どころの1つでしょう。

大曲の花火より

2017年大曲の花火「創造花火の部」で優勝した「水辺に集う蛍」より

 

江ノ島花火大会で見られるかも? 「堀内コレクション」の一部紹介

伊那火工堀内煙火店と言えば創造性あふれる花火のバリエーションが豊富で、上記で紹介した「蛍」もその中の1つです。他には近年定評のある「堀内キノコ」。名前の通り、きのこの形した花火で様々なカラフルキノコで楽しませてくれる。

堀内キノコ

堀内キノコと定評のある花火で見栄えも良く海外からも人気が高い花火


続いての花火は段咲き千輪!  この花火は千輪(せんりん)という種類で、一度花火が開いた瞬間ではなく少し間をあけてから小さな花が咲くタイプです。その千輪タイプの中で段咲きと呼ばれるこの花火は、上空から垂れ下がりながら1回、2回、3回と滝のように開く非常に珍しい花火。

段咲き千輪

全国的にも珍しい段咲きの千輪

この花火は地上まで落下する事が多く、海などの限られた場所でしか上げることが出来ません。

最後に紹介するのはこちら。
リング

リングを組み合わせた創作花火

このようにリングを組み合わせた時差式系とよばれる最先端の花火も得意としています。

江ノ島花火大会のプログラムには例年、湘南ならではの曲を使用したミュージックスターマインも行われており、会場では音楽と花火のコラボレーションも楽しむ事が出来ます。

今回ご紹介した花火が上がるかは分りませんが、いずれにしてもお墨付きの花火屋さん担当の花火大会です。派手な連発こそ少ないですが、一発一発を楽しめる大人な花火大会を秋夜に堪能してみてはいかがでしょうか?


おすすめの観覧場所は?

会場案内図

花火大会、会場案内図より

有料席は9月1日より販売開始ですのでやはり有料席が一番のおすすめ。理由は、音楽を使用したプログラムもあるので有料エリア付近にスピーカーが設置されているためです。もちろん、有料エリアで無くても花火は見えますのでその付近で場所が確保出来れば絶好の花火観覧場所だと思います。

ふじさわ江ノ島花火大会

風向きを考慮して会場から数キロ離れて花火観覧

もし音楽は聞こえなくても見えれば良いと言う方は片瀬海岸西浜を混雑を避けて離れても上記のように十分に見る事は出来ます。

遠花火

江ノ島周辺には高い建物が無いために離れていても花火が見られる


写真を撮りたいと言う方は、天気が良ければ富士山と一緒になんて撮ることも可能!

空が澄んでいて花火が綺麗に見えるというのも、秋の花火大会の醍醐味の1つではないでしょうか? 会場付近の駅は終了後に大変混雑するので、藤沢駅まで歩いて行くことをおすすめします。

■ふじさわ江の島花火大会
2017年10月21日(土)
時間 18:00~18:45
玉数 3000発(最大2尺玉を含む)
場所 藤沢市片瀬海岸西浜
公式HP

<アクセス>
小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅下車 徒歩2分
江ノ島電鉄 江ノ島駅下車 徒歩5分
湘南モノレール 湘南江の島駅下車 徒歩6分

<お問い合わせ>
公益社団法人藤沢市観光協会(藤沢市観光センター)
TEL:0466-22-4141 [午前8時30分~午後5時まで]
片瀬江の島観光案内所
TEL:0466-24-4141[午前8時30分~午後5時まで]

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写真・テキスト  花火.Collection 井上真也
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