「月々○円で新車に乗れる!」で人気の個人向けリース

ローン以外に、リース契約を選択するドライバーも増えています。

ローン以外に、リース契約を選択するドライバーも増えています。

車を持つ際、まとまったお金、つまり頭金がなくても契約ができ、諸費用や自賠責保険までセットになった「個人向けリース」があります。

自動車メーカーや信販会社は、「同じ予算でワンランク上のクルマに乗れる」という点を積極的にアピールし、「月3万円でグレードの高い〇〇車に乗れる」という具合に広告を打ちます。ユーザーからはローンを組んで車を買うよりもオトクに見え、人気になっています。

「リース契約」と聞けば、「借りものなので自由がきかない」という思いがちです。ところが「個人向けリース」は「レンタカー」「カーシェアリング」とは異なり、いわゆる「わ」ナンバーではなく、設定されている車種からグレード、オプションを自由に選択できます。そのため、自分で車を購入したときと同じように「自分の車」として乗ることができます。車種選びから契約まで、特に難しいことはありません。
こうなると「リース契約」で良い気もしますが、「ローン」とどちらがオトクなのか、あらためて確認してみましょう。

ココが違う!「ローン」「リース」

ローンとリース、どこが違うのか確認しましょう。

ローンとリース、どこが違うのか確認しましょう。

「ローン」と「リース」の最も大きな違いは、所有者が誰になるかということです。つまり車検証の名義が「ローン」では自分の名前となり(信販会社の場合もあり)、「リース」ではリース会社名となり、使用者欄に自分の名前が載るのが一般的です。

これが意味するものは、「ローン」契約の車の所有権は自分にありますが、「リース」はあくまで借り物であるということ。契約が満了すれば、リース会社に返却するか、買取するかを選ぶことになります。

所有者はともかく、どちらがオトクか?という物差しで考えると、ポイントになるのは、「1. 頭金」「2. 支払額」「3.乗り換え」の3つがポイントです。この3つが、ローン、リースを選択する大きな目安になります。

1. 頭金

■ローン
オートローン契約を結ぶ際、トータルの支払額に対して、何回払いにするかを決めて、月々の支払額を算出します。毎月の支払額を抑えたいなら、ある程度の「頭金」を用意することで月々の支払額を減らすことが可能になります。

■リース
リースに「頭金」はありません。リース契約では、契約時に「予定残存価格」を設定します。これは、契約満了時の車の価値(残価)をあらかじめ設定し、その金額を車両本体価格から差し引くというものです。具体的にはトータル300万円の車だったとして、3年後の契約満了時に予定残存価格を100万円とすると、残りは200万円となります。この200万円をリース期間中に支払うことになります。頭金とは似て異なるものですが、契約時にすでに契約満了時の「下取り価格」が組み込まれているので、毎月の支払額が決まってきます。

2.支払額

■ローン
月々の支払額のほかには、ガソリン代、オイル代、自動車税や車検代(自賠責保険料含む)、自動車保険料、メンテナンス費用といったランニングコストも発生してきます。毎月の支払いの他、車検時や1年毎の保険の更新など、まとまった出費の計画が必要です

■リース
リース料として支払う金額には車両の価格以外にも、自動車税、重量税、自賠責保険料、車検代、税金関係の諸費用が含まれています。リース会社によっては自動車保険も長期で組み込むことができます。またメンテナンスをサポートしてくれるリース会社や、ガソリン代を割安で提供するリース会社もあり、ランニングコスト面ではメリットがあります。

3. 乗り換え

■ローン
契約時に支払回数を決定し、完済することが基本となります。乗り換えはその後ですが、支払い期間中にほかの車を希望する場合、残債を上乗せして違う車に乗り換えることもできます。

■リース
リースでは、契約期間を3年もしくは5年と決めています。契約満了時には「新しい車に乗り換える」「再リース契約をする」「リース契約した車をそのまま買い取る」「リース契約をやめる」という4つの選択肢があり、車検がくるたびに、車をどうするか選択することになります。
なかでも「買取」を選択した場合には、提示される残存価値をローン、または一括にて支払うことになります。

要注意!リースには制約もある

リース契約の注意点とは?

リース契約の注意点とは?

ローンと比べて、リースを選択すると、新車に安く乗れる、ランニングコストが抑えられるなど、メリットが多く魅力的です。ただし、注意すべき点もあります。

リース契約でクルマに乗り、契約満了になったらまた新しい車をリース契約するというプランなら定期的に新しい車に乗ることが可能です。しかし、リースで乗り続ける限り、毎月の支払いは終わりません。
また買取をすれば、これまで支払った金額と合わせて割高な車両価格となります。一方、契約をやめる際に、「契約期間中に事故を起こしキズをつけた」「車両を汚した」ということがあると、「予定残存価格」に満たない価値と査定されてしまいます。その場合は、差額を支払うことになります。

ローンは、完済すれば車は自分のものとなり、毎月払っていた金額を貯金に回すことも可能ですが、リースを続ける限り、ある程度のお金が常に出ていく状況を覚悟する必要があります。

リース契約はここに注意!

「走行距離制限」…毎月の走行距離を契約時に設定し、契約満了時に設定距離を上回っていると、1kmあたり3円から10円程度で清算するという制限です。普段は近所使いだが、時に遠出する…といった場合は特に注意が必要です。

「中途解約」…リース契約は満期までの継続が基本となります。乗り換えを検討していても、それが叶うのはあくまでも契約満了時。「家族が増えたので大きな車に乗りたい」、「事故を起こしたので乗り換えたい」などの希望があっても、中途解約してしまうと、「中途解約金」や「違約金」が発生し、思わぬ出費で大きな痛手を負う可能性があります。

「改造不可」…車種やグレードなどは選択できるものの、特殊なカーナビ、オーディオ、アルミホイールなどは取り付け不可です。車高を調整するといったこともできません。もしそのようなちょっとした改造をしていると、契約満了時に元の状態へ戻さなければなりません。別のコストが発生してしまわないよう注意しましょう。

結論、ローンにするか、リースにするか

リース契約は固定費で新車に乗れますが、完全に自由とはいえず、走行距離が増えたり、車をキズつけたりすれば、想定以上のコストを負担する可能性があります。その場合、最初からローンを組んでいた方が安上がりという可能性も否めません。

ローンは諸費用部分までトータルで考えて、毎月の支払額に含まれないコストも計算しておきたいものです。

オーナーとして何を優先するかが、いずれかを選択するコツではないでしょうか。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。