EVへのシフトが一気に進み始める
2017年7月にこの驚くべき発表を行ったのはフランスです。ガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止するということは、2040年以降に販売される車はすべて電気自動車(EV)になるということ。この動きは極端にも思われましたが、すぐ英国も続いたことで他国へも波及していくことが予想されます。
国レベルの動きだけではありません。スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カーは2019年以降に発売するすべての車を電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)とすることを発表しました。欧州で内燃機関自動車からEVへのシフトが一気に進み始めた感があります。一体何が起きているのでしょうか。
古くて新しい技術EV
EVというと近未来の車というイメージがあります。そのイメージ自体は間違っていないのですが、実はEVが初めて製造されたのは1839年ですから日本ではまだ江戸時代のこと。内燃機関の技術が未発達だった1900年代初頭までは自動車の主役はEVという時代もあったほど、実はEVの歴史は長いのです。
この流れの背景として一般的に取り上げられるのは、地球温暖化や大気汚染対策。EVは走行中でも二酸化炭素や排ガスを排出せず環境にとても優しい自動車で、環境問題を解決するエコな技術として注目されているのです。
EVの非力なイメージは過去のもの
ただエコな技術というだけではEVへのシフトは進みません。EVが十分に実用的でなければ、内燃機関から離れることができないのです。そのカギを握る技術の一つがバッテリー技術。たとえば、昔よく使われていた鉛蓄電池は、重量が重く、蓄えることができる電気の容量も小さい低性能なバッテリーでした。こうしたバッテリーを搭載したEVでは、長い時間かけて充電しても一度の充電で走れる距離は短くなってしまいます。また加速性能も低く、どうしても内燃機関自動車と比べると非力と言わざるを得ません。こうした時代が長かったためか、EVは実用的ではないというイメージがついてしまったようです。
ところが、高性能バッテリーが登場したことで、こうしたEVへのイメージは一新されるに違いありません。最近はスマートフォンなど幅広く使われているリチウムイオンバッテリー。この軽量で高性能なバッテリーが開発されたことで、一気にEVの性能が向上したのです。
気になる充電スポットはいまや全国に約28,000基。コンビニや商業施設、道の駅や高速道路など様々な場所で見かけるようになりました。全国にあるガソリンスタンドの数は約32,000か所なので、給油スタンドと充電スポットの設置数には、そこまで大きな差がありません。しかも、今後も充電スポットは増設されていく予定です。もちろん自宅での充電も可能。街中の利用だけでなく長距離の旅行にも十分に使えるスペックとなりました。
また、EVは発進から高トルクを発生することが特徴の1つです。特にリーフのようにEV専用に設計された車の加速は、とても滑らかなのにガソリン車よりもパワフル。また、バッテリーを車体床下に配置することで重心を低くでき、操縦安定性も確保。もはや非力なEVのイメージはどこにもありません。
情報技術がEVを先進の車に
EVをさらに魅力的な車にしているのが情報技術の活用です。日産リーフでは専用のスマホアプリ「Nissan Connect」を開発。iPhoneなどのスマホを利用して、車に乗る前にエアコンを作動させ車内温度を調整しておいたり、リモートで充電の状態を知ることができ、買い物中に充電終了の通知を受け取りこともできます。
これだけではありません。9月6日に発表予定の新型リーフには、駐車操作を全自動で行う「プロパイロットパーキング」機能が搭載されます。駐車は苦手という方は多いものですが、この機能があれば心配ありません。車が自動で駐車位置を探してくれ、しかも駐車してくれます。ここまで来ると、まるで未来の車に乗っているようですね。ワクワクしてきます。
家計にやさしいEV、お得なプランも
日産リーフでは月会費2,000円(税別)を支払えば充電し放題になる「使いホーダイプラン」という、携帯のパケホーダイのようなサービスがスタート。日産販売店やコンビニ、高速道路等での急速充電器5,600基以上が使い放題になり、燃費という概念すらなくなります。自動車を利用する方ほどEVは家計にやさしいですね。
EV新時代は生活スタイルすら変える可能性が
EVシフトが始まったことで、EVの技術の進歩のスピードは増していくはず。今後のEV技術の進歩は、私たちの生活スタイルをドンドン変えていってくれることでしょう。
提供:日産自動車
■関連サイト
日産・リーフ [LEAF]
日産・電気自動車(EV)総合情報サイト