ロングステイ/ロングステイ基本情報

移住資金・費用(2ページ目)

海外に長期間滞在するとなると、「生活費をどうやってプールするか」悩むところです。移住資金や費用に関するあれこれをまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

海外ロングステイにかかる費用を算出する

海外でのゆとりある暮らし=クオリティ・オブ・ライフを追求するうえで、気になるのは費用です。生活にかける費用は、まさに十人十色。一概に、どれくらいの資金が必要かを示しづらいものです。ちなみに日本において、老後、夫婦二人がゆとりある暮らしをするのに必要な1ヵ月の生活費平均は、約38万円という調査結果があります(生命保険文化センター調べ)。世帯年収別にみると、年収1千万円超の家庭の場合、1ヵ月約44万円程度は必要とされています。

海外ロングステイの場合、無査証滞在に代表されるように期間を区切っての滞在者が一般的なため、日本における日常生活費と同程度か、やや下回る額で予算を組むひとが多い傾向にあります。年金の範囲内で暮らしたいと考えて、低物価の国々を選んでも、なかなか思うようにいかないのが現状です。生活費以外にも、ある程度の余裕資金をもって臨むようにしたいものです。

ロングステイの住居費

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主寝室が独立したコンドミニアムがロングステイ向き
現地滞在費のなかで、もっとも大きな割合を占めるのが住居費です。間取りや立地条件だけでなく、契約形態によっても費用が大きく異なります。コストを抑えようとして、セキュリティーが悪い物件や治安の悪いエリアを選ぶと、空き巣に狙われるなど、かえって大きな代償を払うことになるので注意します。住居費は、生活費全体の半分を占めるほどに大きな費目です。

 

ロングステイの食費

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自炊を心がけると食費が抑えられ食生活も改善される
食費については、1ヵ月の予算をあらかじめ決めておくことをおすすめします。チップの習慣がある物価が高い国や地域で滞在した場合、外食の頻度が高いと、いきなり食費が跳ね上がります。自炊を心がけ、「外食は週2回」というように、パターンを決めるとよいでしょう。調理用具や家電製品が、あらかじめ備え付けてある滞在施設がロングステイには向いています。

 

ロングステイの交通費

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お得なパス(定期券)を利用するひとが多い
レンタカーを滞在中、ずっと借り続けるのは不経済なので、週末だけ借りる、小旅行のときに借りるという工夫が必要です。滞在が長期であれば、現地で中古車を購入するひとも珍しくありません。いずれにせよ、ガソリン代や駐車場の料金などが別途かかります。 安全性を鑑みて、たとえ料金が高めでも、公共交通機関の便がよいロケーションに滞在施設を選び、移動はバスや電車を利用するよう心がけるのも一案です。アジアの一部では、ドライバー付きのレンタカーが好評です。ローカルの運転手は地理に詳しく、安くて安全という点で重宝されるうえ、雇用創出のうえで寄与貢献ができます。

 
 

ロングステイの通信費

通信費についても、予算の枠をとっておくことです。国際電話は料金もかかるという理由から、固定電話からの通信を控えるステイヤーをよく見受けます。パソコンを日本から持参して、スカイプを利用して通信を行うケースが増えてきました。携帯電話の場合、利用料、通話料が高くつく日本契約の国際ローミングではなく、現地仕様の携帯電話器を購入するなどして、お得に利用するひとが少なくありません。

ロングステイの全体予算

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娯楽費は多めに見積もろう
上述した住居費(水道光熱費含む)、食費、交通費、通信費のほかに、ゴルフや観光などの娯楽費や、万一のときの予備費などを見積もり、一ヵ月間の滞在費予算合計を出します。おおむね、低物価なアジアの都市圏で20万円前後、オセアニアやカナダなど一部北米圏で30万円前後、欧州やハワイなどの成熟したリゾート地で40万円前後をひとつの目安に、ロングステイの予算を組んでいるのが一般的です。

さらに、必要な経費として、(1)留守宅維持費(2)保険料(3)往復航空券代(4)学費などの特別な予算が別途かかります。また、衣類や調理用品、家財道具の一部を現地で購入する場合、それら予算も別に組むとよいでしょう。
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