妻だけEDや妻だけセックスレスは珍しくない
妻を抱けないだんな様の心に潜む3つの「ない」に気づいていますか?
一方で、「夫婦間ではセックスレスでも、外の女性とは浮気しまくりのゲス不倫」といった、“妻だけED”および“妻だけセックスレス”も、実は珍しくありません。そして、その要因はじつに複雑です。
そこで今回は、妻だけが知らない「夫に抱かれない理由」である3つの「ない」について考えてみましょう。
<妻を抱けない夫の理由 3つの「ない」>
妻を抱かない夫の心理1. 妻に女性としての魅力がない
男性の性欲には“視覚”が重要な役割を果たしています。水着のアイドルのグラビアを見ただけで「グッとくる」などという感覚は、あまり女性には経験がないかもしれませんが、男性としてはごく普通のことです。セックスのとき、目をつぶっていることが多い女性に対し、男性は目を開けてしっかりと女性の様子を確認し、その乱れる様子にさらに興奮するという習性があります。
つまり、何だかんだ言っても男性にとって“見た目”は重要なのです。
ただし、見た目といってもモデル並みの完璧なプロポーションや女優並みの美貌だけを求めているのではありません。「美人でスリムな女性しか抱きたいと思わない」というわけではなく、普通の女性のちょっとしたところに“萌え的要素”があったりします。
例えば……
・オフショルダーのカットソーから見える華奢なデコルテ
・タイトなスカートのスリットからのぞく色白な後ろ腿
・すべすべとした頬、ムダ毛のない腕
・髪をかき上げる仕草
・宴席での細やかな気配り
など、ちょっとしたところから感じられる女性らしさ、パーツの色気などをけっこう細かくチェックしています。
言い換えれば、性格は良い人だとしても……
・いつもジャージの上下着用
・美容院は年1回
・面倒なので化粧はしない
・ムダ毛はボーボー
・スリーサイズはBWHほぼ一緒
・言葉遣いは超乱暴
・やることはガサツ
な、女性には“硬くならない”のです。友だちにはなれるかもしれませんが、抱きたいとは思わないのです。
結婚後、すっかり自分磨きに手を抜いて上記のようになっている妻がだんな様にとって“対象外”とされてしまうのは、このような理由です。この詳細は拙書『モンスターワイフ』(講談社)でも解説しております。
また、オシャレや見た目にちゃんと気を配っている妻でも、あまりに“ママモード”が強いと、夫は「子どもの母としてしか見られない」という気持ちになることがあります。
親としての立場だけでだんな様と接していると、「家族の感覚が強く、性欲の対象にならない」という状況に陥いり、これまた“硬くならない”状況が発生してしまうのです。
私が運営する夫婦仲相談所にも、ファッション雑誌に登場するような美形の奥様がたが「セックスレスなのは私に魅力がないからでしょうか?」と切実な訴えをされています。美人、スタイルよし、服センスよしならセックスレスは回避できるということではありませんのでご注意ください。
妻を抱かない夫の心理2. つまらない、マンネリ
私は常々「セックスは夫婦のコミュニケーションのひとつ」と申し上げていますが、楽しい気持ち、ワクワクする気持ちがないと、コミュニケーションは盛り上がりません。たとえば、好きな話題に関する楽しいおしゃべりはどんどん続くし、話をしている方も積極的になりますが、義務としてしなければいけない報告や事務的・定型的な会話は、できるだけ短くしたいし、取り組みも消極的になりますよね?
セックスも同じです。
「今週は排卵があるので、毎晩やらないと! でも睡眠時間は確保したいから23時には始めましょう」と一方的に子作りセックスを強要されても、“ワクワクしない”です。「俺は種馬か」と、だんな様はドン引きするだけ。義務でするセックスほど虚しいものはありません。
実際に子づくりのプレッシャーから「嫁は無理」となる男性は少なくないようで
夫が引く→妻が余計に迫る→夫が余計に避ける
といった、マイナススパイラルに陥っている30代夫婦もよく見る光景です。
また、人間は飽きてしまう動物です。どんなに好きなメニューだって、毎日同じものを食べ続けていれば飽きてきます。妻とのセックスも同じこと。毎日カレーは飽きる。毎日ハンバーグは飽きる。いつも同じ場所で、いつもの前戯の手順で、いつもの妻のリアクションで、いつもの体位でセックスしても“ワクワクしない”のです。
マンネリを打破する工夫がお互いに無いと、新鮮な体験、新しい快感を家庭の外に求める、という“妻だけED”に向かう扉が開かれてしまう可能性はぐっと高くなります。
妻を抱かない夫の心理1. 男のプライドを守りたい
一般的に男性は、女性が思うほどマッチョでタフではありません。妻を抱かない理由の3つ目は“傷つきたくない”という自己防衛の感情で、20~30代前半の若め世代によく見られる傾向です。セックスレスの相談に来られた男性が多く口にする悩みのひとつは、「過去に妻からセックスを断られたことがある」という経験。
「疲れてるから」、「何かそんな気分になれない」のような一時的な拒否だけではなく、「痛いし、はっきり言って気持ちよくないから」、「別にしなくても仲良しだかし、セックスなんかしなくていいんじゃない?」といった、将来にわたって継続する拒否まで、さまざまな拒否に、じつはだんな様たちは傷ついています。
妻からすれば、「え、そんなこと言ったっけ?」、「そんな深刻な話じゃなかったんだけど……」ぐらいの軽い拒否でも、だんな様はへし折られた男のプライドを抱え、これ以上“傷つきたくない”という自己防衛から「もう二度とあいつを誘うもんか!」と、その性欲を家庭外にむけていくのです。
自己防衛の感情のふたつ目は“持続への不安”。
たまたま最初の勃起が不十分であったり、中折れしたりする経験があると、それがトラウマになる例がよくあります。男性はプライドの高い生き物ですから「傷つきたくない」、「妻にバカにされたくない」、「かっこ悪い姿を晒したくない」とセックスそのものを避けるようになります。
素人との浮気ではなく、風俗など“サービス満点”のところにハマってしまう人には、このような不安感を持つ方がいらっしゃるのです。
いかがでしたか? 妻はだけが知らない、だんな様の3つの“ない”。ご自身の夫婦関係に起きていないか、ぜひ確認してみてください。“妻だけED”、“夫のゲス不倫”を防ぐ、あるいは改善をするチャンスになるはずです。
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