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『双曲線上のカルテ』では、アウトローな医師、フェルナンドを好演。クールでありながら、人間味あふれる温かいフェルナンド先生は男らしくカッコよく、スタイリッシュな早霧さんの魅力が存分に光りました。
本公演でも、当時の雪組トップスター・音月桂さん、続いて壮一帆さんの元、二番手スターとして活躍します。
『ロミオとジュリエット』ではロミオの新友、マーキューシオ。ナイフのように尖った若さゆえの狂気を熱演、熱唱しました。
早霧さんの華やかさ、存在感の大きさを改めて実感したのが『JIN―仁―』。骨太に豪快に、坂本龍馬を演じました。これ以前、またこの後も、坂本龍馬や沖田総司といった夭折の志士を何度となく演じますが、限られた時を爽快に熱く生きる役が、早霧さんにはとても似合います。
こちらもフランス版、夭折の志士と言えるでしょう。何度も出演した『ベルサイユのばら』では、男装の麗人・オスカルを。ブロンドの長い髪に軍服姿の美しさ、凛々しさは絶品。革命に燃える軍人の顔、女性としての顔の現れ方も自然。見せ場でもあるアンドレの死からバスティーユ陥落までの緊張感と高揚感は見事でした。
二番手男役でまさかのヒロインが『Shall we ダンス?』のエラ。立ち居振る舞いやドレス姿も美しく、ダンスのことでいっぱいの型物な女性を、チャーミングに見せました。
『一夢庵風流記 前田慶次』では、慶次の友人、奥村助右衛門。慶次を思えばこその苦悩を品格高く演じました。日本物はもう慣れたものですが、気品の中にも色気を感じさせ「日本物の雪組」をしっかりと受け継いでいました。
咲妃みゆ(~トップ娘役)
咲妃みゆさんは、2010年月組公演『スカーレット・ピンパーネル』で初舞台を踏み、その後、月組に配属されました。同期生には、元花組トップ娘役・花乃まりあさん、星組トップ娘役・綺咲愛里さんらがいます。
愛称、ゆうみ。
主な舞台歴
月組時代
2012年『ロミオとジュリエット』新人公演・ジュリエット(本役・愛希れいか)*新公初ヒロイン
2012年『春の雪』綾倉聡子*バウ初ヒロイン
2013年『ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―』小公女、幼少時代のオスカル
2013年『月雲の皇子―衣通姫伝説より―』衣通姫 *バウヒロイン
2013年『ルパン―ARSÈNE LUPIN―』マリ・テレーズ/カーラ・ド・レルヌ(本役・愛希れいか)*新公ヒロイン
2013年『THE MERRY WIDOW』ハンナ・グラヴァリ *ヒロイン
雪組時代
2014年『ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―』ロザリー
2014年『一夢庵風流記 前田慶次』捨丸