ルーツは室町時代から!神仏とのご縁を結ぶ御朱印
御朱印は、修行者が写経や納経札を神社仏閣に奉納した証として授与されたのが始まりと言われています。それが江戸時代になって納経帳に記帳押印してもらうようになり、次第に現在の形へと変わっていきました。御朱印は文字や押印にも各寺社ならではの意味が込められ、また一枚一枚手書きなので書き手によっても筆致が異なり、まさに一期一会。そのご縁を大切に御朱印集めを楽しんでください。
今回は金澤神社の金箔付き御朱印など金沢市内及び近郊の人気神社5社の御朱印を集めました。合わせて、御朱印集めに欠かせない各神社オリジナルの御朱印帳もご紹介します。
間違っても御朱印集めをスタンプラリーのように考えて、参拝をせずに御朱印だけいただこうとするのはご法度ですよ!
1.金澤神社
学業成就・合格祈願の神様として金沢で一番人気
寛政6年(1794年)、加賀藩11代藩主・前田治脩によって藩校明倫堂の鎮守社として創建された金澤神社。元は竹沢御殿御鎮守天満宮と称され、兼六園の敷地内にあり、歴代藩主の個人的な祈願所でした。そのため、藩政期の頃は一般庶民の参拝は許されていませんでしたが、明治7年(1874年)に兼六園が一般開放されたのを機に、金澤神社も誰でも参拝できるように。御祭神は学問の神様・菅原道真を筆頭に白蛇竜神(金運・災難除)、白阿紫稲荷大明神(商売繁盛)など6柱。
金澤神社の御朱印には平成26年(2014年)頃から金箔を添えてあります。これは境内にある、芋掘藤五郎が芋を洗って砂金が出たという言い伝えをもつ金城霊澤にまつわるもので、この伝説にあやかって参拝者にも長者になってほしいという思いを込めたものです。
因みに、金箔を添える以前の御朱印には金の絵の具で小さな点がついていたそうですが、ほとんど気づかれなかったとか(苦笑)。金城霊澤は金沢の地名の起こりでもあり、まさに金沢ならではの御朱印。素敵な記念になること間違いなしですよ! ■金澤神社
住所:〒920-0936 金沢市兼六町1-3
TEL:076-261-0502
参拝時間:終日開放
定休日:無休
参拝料金:無料
2.尾山神社
和漢洋を混用した奇抜なデザインの神門
およそ神社とは思えないステンドグラスがはめ込まれた斬新な門で人気の尾山神社。加賀藩祖・前田利家を御祭神とし、慶長4年(1599年)に創建されました。元は卯辰山麓にあり卯辰八幡宮と称しましたが、明治6年(1873年)に現在の地へ。境内には国指定重要文化財の神門を始め、昭和38年(1963年)に移築された旧金沢城の二の丸の唐門や県の名勝に指定されている神苑など見所が満載。平成27年(2015年)に完成したばかりの授与所も異色の門を持つ尾山神社ならではの開放的なガラス張りのデザインで一際目を引きます。
しかしながら御朱印を拝受する場所はこのモダンな授与所ではなく、拝殿の向かって左横の少し奥まったところにある社務所。「御朱印」と大きく張り紙がされているので、すぐにわかると思います。
御朱印帳を預けると番号札を渡されますので、御朱印を待っている間に参拝したり境内を散策してもOK。初穂料(300円)は預けた御朱印帳を受け取る際に納めてくださいね(小銭を用意するのをお忘れなく!)。
■尾山神社
住所:〒920-0910 金沢市下新町6-21
TEL:076-221-2894
参拝時間:終日開放
定休日:無休
参拝料金:無料
3.石浦神社
恋愛祈願・縁結びにご利益あり! 金沢で最も古い神社
金沢を代表する観光名所の兼六園、金沢城公園、金沢21世紀美術館に囲まれるように建っている石浦神社は、街の中にありながらそのご由緒は大変に古く、西暦547年の古墳時代に草創された金沢最古の神社です。御祭神は大国主大神(縁結び)、大山咋大神(厄除・安産)、菊理媛大神(仲執り・縁結び)など7柱で、中でも縁結びの神様が2柱も祀られていることから恋愛成就を願って訪れる人が大半です。
石浦神社はまた御守りや御札、絵馬の種類も多彩な上、どれも乙女心をくすぐる可愛さで御朱印と共に求める人も多く、私自身も参拝するたびに欲しくなって困ります(笑)。おすすめは公認キャラクター「きまちゃん」の御守りやおみくじ。
真っ白な垂れ耳わんこでとってもキュートです。猫派にはキティちゃん御守りもあるのでご心配なく。ちなみに御朱印を拝受すると、可愛いきまちゃんカードが御朱印帳に挟まれてきますよ!
■石浦神社
住所:〒920-0964 金沢市本多町3-1-30
TEL:076-231-3314
参拝時間:終日開放
定休日:無休
参拝料金:無料