雪花絞りがテレビCMでトレンドに! その魅力とは?

鮮やかな色使いの雪花絞り

雪花絞りとはこんな柄

今年も待ちに待った浴衣の季節がやってまいりました。2017年は特に大柄の浴衣に注目が集まっています。中でも、「雪花絞り」という技法を使った浴衣が人気です。

過去にはサントリー「金麦」のCM(平成21年)で壇れいさんが、もう少し最近では、サッポロ「ヱビスビール」のCMで滝川クリステルさんが着用するなど、多数の染めがある中で、こちらの「雪花絞り」は、長年にわたり人気の柄です。女性もののみならず「au三太郎」のCM(盆踊りバージョン)で浦島太郎(桐谷健太さん)も着用。大胆な色遣いとインパクトのある柄により、今までとは一味違った浴衣を求める人たちの間で話題になっているようです。


雪花絞りとは? 雪花絞りの染め方「板締め」

雪花絞り

伝統的な絞りの技法を活かした浴衣


雪花絞りは、有松鳴海絞りの技術で「板締め絞り」のひとつです。

生地を縦に畳み、基本三角形の形を作りながら頂点を合わせて折っていき、両端を板で締め動かないようにして固定したものを乾いたまま染料に浸します。生地が染料を吸って、毛細管現象のように浸透していくことにより、花が咲くようなボカシ染めにしたものです。


雪花絞りといえば「京都 藤井絞」

伝統ある京都で、オリジナリティー溢れる雪花絞りを打ち出しているのが「藤井絞」の藤井社長です。藤井さんに雪花絞りの魅力を聞いてみました。

「もともとこの絞り方は、赤ちゃんのおしめに施されていたもの。それを、今の感覚で見直して、連続した柄と捉えることで現代の感覚で色付けし浴衣に使われるようにしていったんです。連続した柄の中で、こんなに素敵な柄はほかにはありません。
また、これは綿麻素材の特徴なのですが、同じ色で染めても染めの上がりも違えば着味も違う。同じものが2つとなく、全てが一点ものであることが、最大の魅力です」



色も柄も美しい、雪花絞りの反物/藤井絞

色も柄も美しい、雪花絞りの反物/藤井絞


藤井さんがおっしゃった、“今の感覚”。確かに、「絞りの浴衣」というとどちらかというと古風で渋いイメージを持たれるかと思いますが、雪花絞りは、ライトで明るく、今時の感覚があります。それでいて、伝統の絞りらしくひとつひとつに味があり、オリジナリティがあり、自分だけのものという感覚が味わえるなんて、人気が出るのも頷けます。

また、雪花絞りの魅力は、着てみるとさらにわかるところにもあります。

「綿麻は、洗濯機で洗える扱いやすさ・涼しさ・着やすさと3拍子揃った素材です。浴衣としてはもちろん、夏着物としても成り立つことが評価されていると思います」と藤井さん。

そろそろ夏着物を一枚と考えている人は、試してみる価値ありです。


反物や浴衣にとどまらない魅力。日傘や帯、手ぬぐいにも!

雪花絞り

日傘が人気


雪花絞りの魅力は、反物にとどまらず帯などの小物にも活かされています。

特に、日傘は人気で、浴衣と並んで女性誌に掲載されるほど。華やかな絞りの浴衣はちょっと……と抵抗があるという方は、帯や日傘で取り入れてみて。


雪花絞りの浴衣選びのコツ、帯の合わせ方

雪花絞り

雪花絞りの美しい色柄

雪花絞りのような大きい柄は、インパクト強いので、どのように着こなしたらイイのかと悩む人も多いかもしれません。特に、身長の低めの方や華奢な体型の方にとっては、少し手強い柄でもあるかもしれません。

まず、柄を活かすには、比較的無地に近い半幅帯を合わせてコーディネートするのがオススメです。

帯で分断させず、帯とのコントラストをつけず、同系の色を選んで馴染ませてみましょう。帯と浴衣のコントラストが弱いことで全体がぼやけるように感じるなら、指し色の帯留めなどを活用して、小さくポイントを作ると全体が締まって見えます。


雪花絞りの人気から、ふたたび原点回帰へ?

浴衣も洋服と同じで、安さや手軽さばかりに注目が集まっていた時期もありましたが、最近は伝統的なモノの良さが見直されてきています。

ここ2年ほどの和服業界の流れを見ていると、伝統的な技法を活かしつつ、今時の空気感も味わえるものが増えていて、ラインナップがますます充実してきている面白い時期に入ってきたという実感があります。

雪花絞りはその代表例と言ってもよいでしょう。もともとおしめに施されていた技術というのもあり、いわゆる絞りの浴衣に比べると比較的お手頃価格なのもうれしいポイント。いつかは絞りの浴衣を、と憧れていた方もぜひ手に入れてみては。

「そろそろ大人の浴衣を!」と思っている方、今なら長く愛せる自分だけの浴衣が見つかるチャンスかも。


絞りの町「有松」にも雪花絞りがあります

写真の一団は比較的値段も手ごろで、5万8000円くらいから。(お仕立て代別)

写真の一団は比較的値段も手ごろで、5万8000円くらいから。(お仕立て代別)

続いて、「有松絞り」についても紹介します。有松絞りは、江戸時代から続く伝統工芸で、その技術の高さと作品の素晴らしさ は全国的に知る人ぞ知る存在です。中でも「絞りの浴衣」としての人気は根強く、着物フリークのみならず、女子として一つは欲しい浴衣でもあります。

有松絞りを扱うお店の中でも江戸時代から400年の歴史を誇る竹田嘉兵衛商店で魅力を取材しました。詳細は、「本物は違う! 有松絞りに学ぶオトナ浴衣の魅力」に続きます。

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