カフェ/渋谷・恵比寿・原宿・表参道のカフェ

原宿駅徒歩3分、コクヨのカフェ「THINK OF THINGS」

文具でおなじみのコクヨが原宿駅近くにライフスタイルショップ&カフェ「THINK OF THINGS(シンク オブ シングス)」をオープン。めざしたのは「原宿で一番打ち合わせしやすい」カフェ。されど老若男女、誰でも歓迎されます。おいしいコーヒーとコロッケパンを手に、仕事しましょうか、休憩しましょうか。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

 ライフスタイルショップ&カフェが千駄ヶ谷の地にオープン

入口正面は大きなカフェカウンター。

入口正面は大きなカフェカウンター。

2017年5月26日にグランドオープンした「THINK OF THINGS(シンク オブ シングス)」は、コクヨ株式会社が発信するライフスタイルショップ&カフェ。私たちの身の回りには、永遠の定番「キャンパスノート」をはじめとする文具の数々やオフィス家具など、良質で機能的なコクヨの製品が多数あります。

創業112年を迎えたコクヨがTHINK OF THINGSを通して提案するテーマは、「ワークとライフの境界を超える」。仕事や勉強のシーンと生活のシーン、オンとオフを切り離して捉えるのではなく、同じベクトルで眺めてみること。

その詳細を紐とく前に、まずは広々とした美しいカウンターの前に行って、おいしいコーヒーとパンを注文しましょう。

「原宿で一番打ち合わせをしやすいカフェ」をめざして

家具はコクヨ製品をカスタマイズ家具もすべてコクヨ製品。インテリアのテーマは「暮ら  しの実験室」。オフィスや医療、学校用の家具がうまくカスタマイズして使われています。

家具はコクヨ製品をカスタマイズ。インテリアのテーマは「暮らしの実験室」。オフィスや医療、学校用の家具がうまくカスタマイズして使われています。

ここは原宿駅竹下口から歩いて3分という近さながら、落ち着いた空気が漂い、クリエイターのオフィスも多いエリア。THINK OF THINGSはその環境を活かして「原宿で一番打ち合わせがしやすいカフェ」をめざしました。

洗練されたカウンター前の長いベンチから、奥のテーブル席、ソファ席、半個室的に使えるミーティング席、奥庭のオリーブの樹を眺めるベンチまで、さまざまなシーンで気軽に使える素敵な仕上がり。Wi-Fiも備えています。

透明なパーティションは、自転車置き場の屋根などに使われるポリカ波板。

透明なパーティションは、自転車置き場の屋根などに使われるポリカ波板。

グランドオープンのこの日も、ソファにはベビーカーをかたわらにカプチーノでくつろぐ女性客、テーブル席にはノートPCを開いて仕事をする外国人男性客と、見事にオフの人とオンの人が共存していました。

こだわりはコーヒーとコッペパン

コーヒー(オリジナルブレンド)とパン

コーヒー(オリジナルブレンド)とパン

カフェはスペシャルティコーヒー専門店OBSCURA COFFEE ROASTERS(オブスキュラコーヒーロースターズ)がプロデュース。4種類のコーヒーのうちTHINK OF THINGSのためのオリジナルブレンドは、コロンビア、ルワンダ、エチオピアの3種類の豆を用いた、きれいな香りと後味、しっかりとした深みが魅力。飲みやすさを大切にした味わいは、ショーケースに並ぶコッペパンのサンドウィッチともよく合います。

自慢はスタッフが店内で揚げるコロッケを挟んだパン。老若男女に楽しんでほしいという思いが、親しみやすいコロッケに集約されています。ソースの味も懐かしい。そして、個人的におすすめしたいのが「あん&チーズ」。あんこのすっきりした甘さとチーズ、パンのバランスがとてもいい。パンはbreadworksが手がけています。

経年変化が美しい銅製のポットは、1年ほど前からOBSCURAが採用しているもの。10年間使い続けても魅力的な佇まいで、「ポットもお店といっしょに育つといいなと思っています」とオブスキュラさん。

経年変化が美しい銅製のポットは、1年ほど前からOBSCURAが採用しているもの。10年間使い続けても魅力的な佇まいで、「ポットもお店といっしょに育つといいなと思っています」とオブスキュラさん。

飲食業未経験の企業がカフェを開く場合、通常は専門会社にカフェ運営を委託するのが一般的ですが、コクヨはあくまで自分たちの手で運営することにこだわりました。本腰を入れて真剣にカフェに取り組む姿勢が伝わってきます。時間をかけて丁寧にスタッフトレーニングをおこなったオブスキュラは、今後も定期的に研修をおこない、さらにレベルアップさせていくとのこと。これからも楽しみなのです。

THINK OF THINGS=モノ、コトについて考えられる場所

販売スペースには独自の視点でセレクトした文具や雑貨が並びます。

販売スペースには独自の視点でセレクトした文具や雑貨が並びます。

THINK OF THINGSの1階はショップとカフェ、2階がTOT STUDIO(多目的スペース)、3階はオフィスになっています。テーマである「ワークとライフの境界を超える」の意味について、店舗責任者の星さんはこんなふうに説明してくれました。

「業務用に使われているものでも、日々の生活に採り入れて、気持ちのいい暮らしを楽しんでいただけるのではないでしょうか。ここはそんな実験をしながら、“自分らしいスタンダード”とは何かを考えるきっかけになる場所になれたら、と思っています。私たちはTHINK OF THINGSにただ商品を並べるのではなく、この拠点を通してお客さまとつながり、お客さまの反応にお応えしていきたいのです」

商品もカフェも、使いみちはお客さま次第。業務用・家庭用という枠にとらわれずに発想すれば、暮らしのヒントが発見できるはず。たとえば学校の図工室に置かれている木製の角イスも、無塗装の状態をあらためて眺めると、そのまま家庭やカフェにおいても違和感のないシンプルな美しさに気がつきます。
シンプルな木製の椅子に自分でペイントをほどこせば、また新たな表情が生まれます。

シンプルな木製の椅子に自分でペイントをほどこせば、また新たな表情が生まれます。


歴史ある帳簿の小口装飾、マーブル付けの実演

液体の上に4色の顔料を浮かべ、専用のくしや針を使ってマーブル模様を描いていきます。

液体の上に4色の顔料を浮かべ、専用のくしや針を使ってマーブル模様を描いていきます。

店内の一角では、マーブル付けの実演がおこなわれていました。コクヨは1905年に帳簿の表紙を製造する小さな「黒田表紙店」からスタートした企業。その歴史がうかがえる帳簿のマーブル付けの職人仕事を目のあたりにして、訪れた人々は興味しんしん。

実演では1枚の紙にマーブル模様を入れていますが、実際には帳簿の小口に精密なマーブル模様をほどこすことで、ページ抜き取りによる改ざんを防止したのだそうです。こんな手仕事が間近で見学できるのは嬉しいですね。
ポップアップストアとしても活用されるスペース。

ポップアップストアとしても活用されるスペース「CASE」。

カフェの魅力とコクヨの魅力を満載したTHINK OF THINGS。急いでテイクアウトしたい人には、お店の前にポットと紙コップと貯金箱を設置して、「200円を入れて自由にコーヒーを注いでください」というセルフコーヒーのサービスも!(店内の席では利用できません) ぜひ一度、訪れてみてください。

menu

コーヒー 360円~
ハンドドリップコーヒー 500円
ラテ 450円~
ハーブティー 400円~
ビール 600円
セルフコーヒー(テイクアウト専用)200円

パン各種 250円~
ショコル(チョコレート)各種 5パック 600円~

shop data

THINK OF THINGS(シンク オブ シングス)
【住所】東京都渋谷区千駄ヶ谷3-62-1
【TEL】03-6447-1113
【OPEN】10:00~20:00
【CLOSE】第3水
【最寄り駅】JR「原宿」駅竹下口より徒歩3分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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