オーストラリア/オーストラリア基本情報

オーストラリアのコンセント・電圧・プラグ事情

海外旅行の際に持って行くスマホやデジカメ、ドライヤーなどの電化製品。各国で電圧が違うため、日本の製品をそのまま使うとトラブルの元に。今回はオーストラリアの電圧やプラグの形状の違い、変圧器使用の注意点など電気事情に関して、これだけ知っておけば大丈夫という情報をお伝えします!

松久保 朱美

執筆者:松久保 朱美

オーストラリアガイド

 オーストラリアの電圧・プラグ事情

オーストラリアのコンセント

日本とはプラグの形状が違うハの字型のコンセント

旅先に持って行くスマホやパソコン、デジカメやビデオ、ヘアドライヤーやアイロンなどの電化製品。そのままオーストラリアで使えるの?という質問は多くの旅行者から聞く言葉です。そのまま使ってしまうと思わぬ痛手を被ることもあるオーストラリアの電気事情。今回の記事を読めばそんなトラブルも未然に防げ、旅行前の準備も万全です!

オーストラリアの電圧

電化製品の電圧

電化製品に記載の入力V(ボルト)数で海外対応のものかを確認する

日本の電圧は110Vですが、オーストラリアの電圧は220-240Vと日本と比較して2倍の電圧があります。当たり前ですが、そのまま日本の110V対応の電化製品をオーストラリアで使用すると故障してしまいます。

まずは持って行きたい電化製品の裏面などに記載されている「入力」の値を確認してみてください。ここに100-240Vと記載されているものであれば、オーストラリアでも使用することが可能です。いわゆる「海外使用可能」として販売されている電化製品がこの240Vまで対応のものです。

とはいえ、一番使用頻度が高いであろうスマホについては、最近の機種は240Vまで対応しているものがほとんどなので、さほど心配の必要はありません。またホテルによっては電圧を気にせず、直接USBでの充電ができるところもあり、便利になってきています。

オーストラリアのプラグ(コンセント)の形状

オーストラリアのコンセント

一般的な壁付きコンセントにはオンオフの安全対策用のスイッチがついている

持って行きたい電化製品が240Vまで対応と分かれば、これで万全!というわけにはいきません。日本とオーストラリアではプラグの形状が違い、オーストラリアのプラグの形状はカタカナのハの字のような形をしています。日本の電化製品のプラグのままでは差し込みできないので、変換プラグを使う必要があります。お店では「Oタイプ」として販売されていますのでこちらを準備しましょう。

オーストラリアのプラグ変換

オーストラリアのプラグの形状はO型と言われるハの字型をしている

電圧が高いオーストラリアではコンセントの上に、大抵切り替えのスイッチが付いていて、ONとOFFの切り替えをします。まずはプラグを差し込み、その後スイッチをON(オレンジ色が見える状態)にして使用することで、急に高圧の電力が流れないよう安全対策が取られています。


変圧器の使い方には注意が必要!

変圧器の使い方

変圧器を使う場合は変換プラグに変圧器を差し込み、最後に使用する電化製品を変圧器に差し込む

どうしてもオーストラリアで使用したい110V対応の日本の電化製品はどうすればよいのでしょうか? その場合は電圧を変換する変圧器が必要になります。しかし、変圧器には対応ワット数が決められているので、使用する電化製品の消費電力に合ったものを使わないと故障の原因になります。

下記の写真は変圧器の裏に記載されているデータです。ここの「定格容量」(写真では50W)が使用できる最大のW(ワット)数になりますので、これ以上の消費電力の電化製品はこの変圧器では使えないということになります。

変圧器利用時の注意点

変圧器を利用する場合は記載の定格容量のW(ワット)数が使用する電化製品の消費電力以上であることを確認する

かくいう、ガイドもオーストラリアに来てすぐの頃、日本製の炊飯器を変換プラグと変圧器を通して差し込んだ瞬間、ボッ! と小さな爆発音がして壊れてしまい、新品のまま使えなくしてしまった苦い経験があります……。炊飯器は消費電力が高い電化製品なのに変圧器が小電力対応のものだったために起こったトラブルです。

ホテルの電気スイッチ

ホテルの洗面にある一般的な電気スイッチには110V対応のものがあり、シェーバーでは110V側に入れて使用可能

旅行者が注意する電化製品はドライヤーです。消費電力の高いドライヤーは変圧器の電力容量も高いものでなければならず、必然的に形状も大きくなってしまいます。なので240V対応のドライヤーでない限り、持っていくのはおすすめできません。

旅行にはできるだけ身軽で荷物を減らして行きたいところ。持っていく電化製品の対応電圧を確認し、不必要な荷物を増やさず、現地でトラブルに合わないように事前に準備しましょう!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます