真昼の空でも肉眼で見られる!2017年4月30日に金星が最大光度

昼間の空に、肉眼で見える星といえば?――「太陽」と「月」ですよね。でも、条件によっては、太陽と月以外にも肉眼で見られる星があります。それは「金星」です。

金星はだんだんと明るさを増し、2017年4月30日(日)に「最大光度」に達します。その明るさは、昼間の青空に肉眼で見つけられるほど! この機会に、真昼の空に金星を探してみませんか?

青空に金星を探すコツ

最大光度に達したからといって、昼間の空に金星を見つけるのは、実はとても難しいです。というのも、特徴的な星の並びや星座など、目印になってくれる他の星が見えないから。なので、「昼間の空に肉眼で金星を見る!」という意志の強さと、ちょっとした努力が必要になります。

意志の強さに関してはお任せするとして、ここではどのような努力が必要かお伝えしましょう。

(1)朝方に太陽と金星の位置関係を知る
現在、金星は「明けの明星」として、夜明け前に東の空で輝いています。その金星を追いかけるようにして太陽が昇ってきて、空が明るくなると金星は見えなくなります。ですから、4月30日は日の出直前に起きて、金星と太陽がどのくらい離れているか、2つの星の位置関係を目に焼きつけておいてください。その感覚があとで役に立ちます。

(2)午前9時頃に南の空を見る
金星を探す時間帯は、いつでもかまわないのですが、ガイド(筆者)の経験からいうと、金星が南中する(ちょうど真南にくる)頃が狙い目です。理由は、見るべき空の方角がわかりやすいから。4月30日に金星が南中するのは午前9時をまわった頃です。このタイミングで真南の空を見上げます。

視線は、地平線から大人のげんこつ5個分から6個分の間くらいの高さを目安にしてください。向かって左(東方向)には太陽がいます。太陽を直視しないように気をつけながら、朝方に確認した2つの星の距離感(位置関係)を参考にしつつ、根気よく金星を探してみましょう。

青空の中にぽつんと、白っぽく見える点が見つかったら、それが金星です!
金星の最大光度

金星を探すときには、太陽を直視しないように気をつけましょう!


金星の明るさが変化する理由

ところで、なぜ金星は明るさを変えるのでしょう?

金星は、太陽の光を反射して輝いている太陽系の惑星です。地球よりも内側を公転しているため、地球に近づいたり遠ざかったりしながら、月のように満ち欠けをしています。そのため、見かけの大きさや明るさが変化しているのです。

金星が地球に最接近するとき、3つの天体は「太陽―金星―地球」の順に並びます。地球から見ると、太陽の手前に金星が位置している状態ですね。金星はまるで新月のように見えなくなります。その状態から、金星が東西のどちらかに位置しているときがもっとも明るく見える「最大光度」。肉眼では光の粒のようにしか見えませんが、望遠鏡をのぞくと三日月のような形をしています。

最大光度は-(マイナス)4.6等級ほどです。夜空に輝く星々(太陽を除いた恒星)の中で、もっとも明るいシリウス(おおいぬ座)でさえ-1.5等級ですから、最大光度に達した金星の輝きが、いかに強烈かおわかりいただけるでしょう。4月30日に、自分の目でその輝きを確かめてみてくださいね。
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