歯科インプラント

歯科インプラント検討時、セカンドオピニオンの重要性

インプラント手術を検討する場合のように、問題が大きくなればなるほどセカンドオピニオンは必要不可欠。複数の医師の意見を聞き、自分に最適な治療方針を決めて医療機関を選択しましょう。患者様もしっかり勉強していくことが大切です。

梅田 和徳

執筆者:梅田 和徳

歯科医 / 歯科インプラントガイド

インプラントを考えたとき、セカンドオピニオンは必要?

セカンドオピニオンに遠慮する必要はありません

セカンドオピニオンに遠慮する必要はありません

セカンドオピニオンは医科だけでなく歯科でも当たり前の時代。「たかが歯だから」の時代ではなく「大切な歯」の問題をどうしたらいいのか。歯の悩みでもインプラント手術のようにシビアな状況になればなるほどセカンドオピニオンは重要です。なぜならば、検査方法、担当歯科医師のキャリアや得意分野、使用するインプラントなどによりインプラント手術には数多くの選択肢があります。セカンドオピニオン、サードオピニオンをとったとして1つとして同じ診断・治療計画はなく、患者様にとってみれば一体どの方法がベストなのか混乱してしまうこともあるでしょう。しかし、だからこそ複数の歯科医師の意見や診断を聞き自分の病態をきちんと理解する。どのような治療法があるかを勉強し、それぞれの利点欠点を理解する。そのうえでどのように治療するのかを、患者様ご自身で判断するためにセカンドオピニオンが必要なのです。

セカンドオピニオンを受ける際のポイントは?

1、インプラント実績が豊富かどうか
正確な診断に欠かせないCT撮影

正確な診断に欠かせないCT撮影


口腔内はすべてにおいて個体差が顕著であるため、外科的な経験、技術、知識の有無は、インプラントの治療を行う上で大事なことです。そして歯科治療においてどんなにセンスや知識があっても、数を常時こなしていなければ技術を維持し、それにさらに磨きをかけることはできません。また、簡単な症例だけで年間200本、300本の治療を行うのは難しいものです。難易度が高いやわらかい上の奥歯や、骨の痩せた下の歯を治療にも対応していかないと、それだけの本数にはなりません。その数字をこなしているということは、それだけ高い技術力をもっているという証でもあるので、どこでセカンドオピニオンを受けようか迷った際の参考にするとよいでしょう。

2.設備もインプラント治療では大事な要素
インプラント治療を行うのであれば、相応の設備が必要になってきます。インプラント治療を受ける際の歯科医院選びで、セグメント(隔離)された専用の手術室があるかないかというのも大事な基準になってくるでしょう。また、対象の歯の状態を詳しく知るためのCT撮影もとても重要になります。2次元のレントゲンでは曖昧なことが3次元のCTでは詳しく知ることができるため、正確な確定診断が早くできるのです。医療において全ての基本は診断であり、そこが間違っていてはその後の治療技術がどんなに素晴らしくても意味がありません。例えば当医院では、
1 診断用CT
2 インプラント埋入シミュレーションCT
3 埋入手術後確認CT
の3枚をほぼ100%撮影しますが、そうすることで正しい事前情報を得ることでき、正確でスピーディな判断が可能となるのです。

歯科治療の中で最も難易度の高いインプラント治療においては、歯科医個人の考え方や取り組む姿勢、更に性格までが治療の結果や予後に大きな影響を与えます。その後のメインテナンスも含め長いお付き合いとなるインプラント治療ですから、セカンドオピニオンも積極的に活用しご自身が信頼できるクリニックを選びましょう。




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