オッセオインテグレーションとは・偶然の発見

インプラントの安定性を数値化する

インプラントの安定性を数値化する


オッセオインテグレーション(オステオインテグレーション)とは、歯科インプラント本体と歯槽骨が結合することを言います。もともとは1952年にスウェーデンの科学者がチタン片を用いた血液の微小循環の研究をしていた際に偶然発見されたものです。チタンと骨が強固に結合することが立証され、歯科インプラントに応用されるようになりました。これによりインプラント体の素材はチタンがメインとなり、インプラント手術の成功率が格段に高くなりました。オッセオインテグレーションの発見が今日のインプラント普及への大きな一歩となったのです。

オッセオインテグレーションの一般的な期間

オステオインテグレーションはインプラントの埋入からすぐに始まるのではなく、埋入後およそ3~4週必要とします。相対的な歯槽骨との接触率が高くなるのは上顎でおよそ3カ月後、下顎でおよそ2カ月後と言われており、埋入後数カ月は埋入箇所に無理な力が加わらないように注意する必要があります。一回法の手術でも二回法の手術でもインプラントを埋入後、オステオインテグレーションが起こるまでの期間を設け、その後二回法の場合はアバットメントの装着を経て、最終補綴物・上部構造の製作・装着に取り掛かります。

オッセオインテグレーションを数値化できる機器・オステル

直接触れることなく計測が可能

直接触れることなく計測が可能

最初にオッセオインテグレーションが発見されて早60年。現在では先ほど述べた一般的とされるオッセオインテグレーションの期間だけが参考にされるのではなく、客観的にインプラント体と歯槽骨の結合具合を測定することが可能になっています。

例えば「オステル」という機器を使用するとインプラント体と歯槽骨の結合具合が数値化され、誰が見ても状態を把握することができます。オステルはインプラント体に取り付けたペグを磁気パルスで刺激し、その共鳴で出たパルスを再び読み込んで安定性を計測します。インプラント体に直接触れることなく計測が出来るので負担をかけない優れた計測機器です。国際的にインプラントの長期予後を研究する論文のデータや、インプラントを安定させる技術や器具の効果測定、もちろん新しいインプラントを開発するためにもこのオステルで計測されたデータが使用されているのです。

計測された数値をもとに最終補綴物の装着時期を決めることができるため、一般的に必要とされている時期よりも早くゴールまでたどり着くことができる場合もありますし、より安定させるにはもう少し期間が必要だという判断もできるようになるのです。

また、時間が経ったインプラントの安定性を測ることにもオステルは使用されます。数値化されたオステオインテグレーションをもとに長く安心して利用して頂けるインプラントにしていくことができるのです。
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