コンビニグルメ/チョコ菓子・米菓

おいしい?話題の「機能性チョコレート」食べ比べ

チョコレートを食べる罪悪感を軽減してくれる夢のような「機能性チョコレート」。ですが、健康食品と聞くとおいしくないイメージも……。さらに、身体への健康効果や味わいにどんな違いがあるのかも気になるところ。そこで、現在発売されている代表的な機能性チョコレートを食べ比べ!健康効果とおいしさは果たして両立するのか、検証してみました。

笹木 理恵

執筆者:笹木 理恵

おうちグルメガイド

メーカーが続々参入!話題の機能性チョコレート

チョコレートを食べる罪悪感を軽減してくれるかのような「機能性チョコレート」。健康食品と聞くと、今ひとつおいしくないイメージだったり、身体への健康効果や味わいに各社どんな違いがあるのかあまりよく知らなかったり……。
チョコ集合

価格帯は、パウチタイプが150円、箱入りが250~300円程度
 

チョコレートで初の機能性食品として発売されたのは、2016年3月の江崎グリコの「LIBERA(リベラ)<ミルク>」。それから1年、同じ江崎グリコから「GABA」「アーモンド効果」などの新商品が発売されたほか、ロッテ「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」、森永製菓の「ビフィズス菌チョコレート」など、各メーカーが開発にしのぎを削り、ますます注目を集めています。

そこで、現在発売されている代表的な商品を、メーカー別に健康効果と味の両面からチェックしながら食べ比べてみました。

1、江崎グリコ
2、ロッテ 
3、森永製菓
4、ノースカラーズ


【江崎グリコ】チョコレートで初の機能性食品を発売

リベラ

機能性チョコレートの先駆け、江崎グリコの「リベラ」

チョコレートで初の機能性食品として発売されたのが、江崎グリコの「LIBERA(リベラ)」。「脂肪と糖の吸収を制限する」というキャッチコピーを見て、そもそも脂肪と糖のカタマリであるチョコレートなのに!?と疑問符が沸く人は少なくないのではないでしょうか。

脂肪と糖の吸収を抑える機能が報告されている「難消化性デキストリン」(食物繊維)を配合することで、脂肪や糖を控えたい人にも楽しめる商品にしています。

リベラ

手につきにくいので、仕事中などでも食べやすい

持ち運びしやすいスタンドパックで、160円前後という買い求めやすい価格設定。手に付かず食べやすい形状ですが、ざらりとした食感で口どけはいまひとつ。ベタッとした甘みも気になりました。

「メンタルバランスチョコレートundefinedGABA」

ストレスを軽減すると謳われた「メンタルバランスチョコレート GABA」

江崎グリコの第2の機能性表示チョコレートが、「メンタルバランスチョコレート GABA」。

GABAは正式名称をγ(ガンマ)- アミノ酪酸といい、発芽玄米に多く含まれることで知られていますが、チョコレートやココアの原料であるカカオ豆に含まれるそう。事務的作業による一時的・心理的なストレスの低減機能があることが報告されており、デスクワークの疲れをほっと癒すチョコレートをコンセプトにしています。

GABA中身

味は、ミルクとビターの2種類。小粒で食べやすい形状です

「リベラ」同様に、手に付かず小粒で食べやすい形状。こちらはミルクとビターの2種類があります。「リベラ」よりも口どけはよいものの、「ビター」でも他のビターチョコレートと比較するとやや甘め。食べやすい味わいのチョコレートを好む方にオススメです。

さらに、2017年2月に発売されたのが「アーモンド効果」。人気飲料の「アーモンド効果」ブランドのチョコレートの新製品で、アーモンドをチョコレートでコーティングしたひと口サイズのボールチョコ。チョコレート部分にもアーモンドペーストを練り込み、甘く香ばしい味わいに仕上げています。本製品1袋で、たっぷりのビタミンE(1日分※)と食物繊維を摂れるほか、糖質25%オフ(当社従来品比)を実現しており、カロリーが気になる女性にも嬉しい商品となっています。


おしゃれなブランディングも成功!【ロッテ】「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」

乳酸菌ショコラ

「生きた乳酸菌を持ち歩く」がコンセプトのロッテ「乳酸菌ショコラ」。

一方、2015年の発売以来、大ヒットを飛ばしているのがロッテの「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」。おしゃれなパッケージデザインや売り場でのプロモーション活動でブランディングにも力を入れ、発売半年で20億円の売上を記録するヒット商品に成長し、現在も好調な売れ行きを見せています。

腸内環境や免疫力を向上させ、花粉症や高血圧の予防に効果があるなど、身体によい栄養素として知名度の高い乳酸菌。身近な商品ではヨーグルトなどに多く含まれることで知られていますが、ビフィズス菌は熱と酸に弱く、せっかく摂取しても胃を通過して腸に届くのはごくわずかと言われています。

「乳酸菌ショコラ」は、胃で吸収されにくいチョコレートでビフィズス菌をコーティングすることで摂取効果を高めた画期的な商品。何とその効果は通常の100倍と言われています。

乳酸菌ショコラundefined中身

枚数もたっぷり入っているので、日常的に食べ続けやすそう。

写真の箱は、14枚入りで300円程度。ミルクとビターの2種類があり、ほかにアーモンドチョコレート(ミルク・ビター)も。

ロッテらしいミルク感のある味わいと、なめらかな口どけは、万人に好まれる味。「ビター」はカカオ感が強くコクもあり、ハイカカオチョコレート好きにも満足できる味わいです。

乳酸菌ショコラ小袋

箱タイプに加え、チャック付きの小袋タイプも3月末に発売。

さらに2017年3月28日には、持ち運びしやすいパウチタイプのショコラボールと、家庭やオフィスに常備しやすい35枚入りの2商品も仲間に加わったばかり。様々なシーンで乳酸菌を手軽に取り入れることができそうです。


【森永製菓】ビフィズス菌配合のハイカカオチョコレート

ビフィズス菌全粒粉ビスケットクランチチョコ

ハイカカオチョコレートながら機能性も高めた商品

森永製菓から2016年10月に発売されたのが、「ビフィズス菌チョコレート」。カカオ分70%のハイカカオチョコレートで、カカオの酸味や苦味、香りが生きた複雑な味わいが楽しめる、個人的にお気に入りのチョコレートです。

ビフィズス菌チョコレート

「ビフィズス菌チョコレート」は、薄い形状が特徴。10枚入り。

配合されているビフィズス菌は、なんと森永乳業の「ビフィズス菌BB536」。森永製菓と森永乳業のノウハウが融合して誕生した商品なのです。

ちなみに、「ビフィズス菌BB536」は他のビフィズス菌に比べると酸や酸素に強く、生きたまま大腸に到達できる菌と言われています。それを、チョコレートでコーティングしているわけですから、高い健康効果が期待できそうです。価格は、10枚入りで250円前後です。

クランチ中身

ザクザクとした食感と、香ばしい風味がマッチ!

さらに、2017年3月21日に発売された新商品が、「ビフィズス菌全粒粉ビスケットクランチチョコ」。

ハイカカオチョコレートのビターな味わいと、ザクザクと香ばしい全粒粉ビスケットが絶妙の組合せ。歯ごたえがあるのでボリュームを感じられ、1粒でも満足感のある味わいです。1箱250円前後の箱タイプと、120円前後の小袋入りがあります。


【ノースカラーズ】砂糖不使用!低GIチョコレート

「血糖値スマートライフ チョコレート ビター」。

低GIを実現した「血糖値スマートライフ チョコレート ビター」。

オーガニックのジャガイモのポテトチップなど、北海道産の素材を使い、安心・安全なお菓子づくりを行なっているノースカラーズ。同社が、北海道大学病院の先生の監修により発売したのが、「血糖値スマートライフシリーズ」です。

血糖値スマートライフ チョコレート ビター」は、血糖値の上がりやすさを示すGI値を、通常のチョコレートの約3分の1に抑えた商品。この商品のすごいところは、人工甘味料も砂糖も使用していないこと。低GI甘味料として知られる天然の「アガベ糖」を使い、ビターな味わいに仕上げています。

スマートライフチョコundefined中身

波打った形状。ビターな味わいで、口どけはなめらか。

食べてみると、アガぺ糖特有の香りを感じるものの、カカオの風味でマスキングされて余韻はビターなチョコレート味。砂糖不使用とは思えないしっかりとした甘みがあり、満足感を得られます。

8枚入りで300円強と値段はやや高めですが、ビターチョコレートが好きな人や、血糖値の上昇を抑えたい人にオススメです。

おいしく食べて、健康効果も得られる嬉しい機能性チョコレート。食べ過ぎは禁物ですが、ぜひ日々のおやつに取り入れてみてください。


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