『となりのトトロ』の聖地巡礼!
アニメや映画の舞台となったスポットをめぐる「聖地巡礼」は、2016年の流行語大賞にランクインしたように、いまやブームというよりも定番化しつつありますが、埼玉県内にもアニメの舞台が随所に散らばっています。たとえば、スタジオジブリの代表作『となりのトトロ』のモデルとなったのは埼玉県所沢市の狭山丘陵。今回は、「トトロの森」や「クロスケの家」など、映画にゆかりのある地を”さんぽ”する散策コースを紹介します!
聖地巡礼の起点は「クロスケの家」
数々の名作を創作しているスタジオジブリの代表作『となりのトトロ』の聖地巡礼の起点となるのは、所沢市の「クロスケの家」です。入口は「トトロの森行」バスの停留所となっています。雨の中、傘をさして並ぶサツキとメイ、そしてトトロの姿が目に浮かんできます。ポールの横に立っていると、どこからともなくネコバスが近づいてきそうです。
ネコバスを下車した気分になってバス停横の細い路地を入ると、切妻造瓦葺きの木造2階建ての古民家が建っています。「クロスケの家」は、1957年に越生から移築されました。築100年を超える歴史を漂わせています。
母屋の縁側、囲炉裏、襖絵からは明治時代の農家の生活の様子が色濃く残されています。部屋の隅や天井に「マックロクロスケ」が列を作ったとしても、何の不思議もありません。
居間では巨大な「トトロ」が、日向ぼっこをしています。
囲炉裏端では小さな「トトロ」が、訪れた人を家の中へと招いています。
土間にはオリジナルのトトロ・ファンド・グッズがずらり! モデルの地を訪れたお土産はここでゲットすることができます。
母屋の他にも敷地内には蔵や茶工場が残されています。
連日「となりのトトロ」ファンで溢れる「クロスケの家」は、トトロのふるさと基金による「森を守る」活動の拠点として、様々なイベントが行われています。
母屋の玄関で、「トトロの森のお散歩マップ」を手に入れて、狭山湖を取り囲む狭山丘陵に点在する「トトロの森」に出かけましょう。
「トトロの森」は、所沢市民の寄付金によって土地を保全するナショナル・トラストの活動から産まれました。1991年に「トトロの森1号地」が誕生し、2016年11月までに40ヶ所のトトロの森が指定されました。森の多くは、長い歴史を通じて人々の生活の中とともに形づくられた二次林なのです。
マップをゲットして「トトロの森」散策へ
「トトロの森」は、所沢市民の寄付金によって土地を保全するナショナル・トラストの活動から産まれました。1991年に「トトロの森1号地」が誕生し、2016年11月までに40ヶ所のトトロの森が指定されました。森の多くは、長い歴史を通じて人々の生活の中とともに形づくられた二次林なのです。「トトロの森のお散歩マップ」は4つのエリアに分けて、「トトロの森」が紹介されています。「小手指駅からクロスケの家」、「西武球場からクロスケの家へ」、「クロスケの家からさいたま緑の森博物館」、「西武球場前、いきものふれあいの里センター、下山口駅」の中から方向を定めます。
「西武球場からクロスケの家へ」のエリアには、「トトロの森1号地」をはじめ、3号地、7号地、8号地、11号地、15号地、16号地、28号地、32号地、39号地の10の「トトロの森」が集まっています。森を繋ぐ丘陵の斜面には棚状に整理された茶畑が、のどかな山里の風景を作り上げています。
「クロスケの家からさいたま緑の森博物館」には、5号地、13号地、18号地、21号地、26号地、31号地、33号地などが点在しています。丘陵地が浸食され谷状になった谷戸や湿地帯など、変化に富んだ地形の中に森があります。
各々のエリアの「トトロの森」散策には数時間を要します。急な坂道はあまりありませんが、森や林の間を抜ける山道を歩きます。
疲れた体を休めるには狭山湖畔が最適でしょう。天候がよければ穏やかな水面越しに富士山の姿を望むことができますよ。
【クロスケの家】
住所:埼玉県所沢市三ヶ島3-1169-1
TEL:04-2947-6047
開館日時:火・水・土曜日の10:00~15:00
公式ホームページ:http://www.totoro.or.jp/kurosuke/
アクセス: 西武池袋線小手指駅より「早稲田大学」「宮寺西」行きバスで「大日堂」バス停下車徒歩約5分
地図情報