飲み屋で嫌われる「イヤな客」にならないために!
居酒屋やビアバーを始め、飲食店にはいろいろなお客さんが来ますが、ほとんどのお店はお客さんを選べませんが、時々、ありがたくないお客さんもいるそうで……。せっかくお店に行くなら「いいお客さん」として、お店の方といい関係でいられる方がいいですよね。ということで、東京で12年の飲食店勤務をした後、現在は沖縄でワイン&ビアバーを経営されている浅井さんにお話を伺いました。基本的に断らない男・浅井さんに聞く
ーーいきなりですが、イヤなお客さんっていますか?沖縄に来てからはいいお客さんが多いですし、イヤなお客さんには出会ってないですね。東京の時は週に1回くらいはいました。共通しているのは「お客様は神様だ」という感じで威張りたい人、ということでしょうか。サービスを受ける準備ができていない人、と言いますか……。ファーストフード等のアルバイトも含めて、飲食の仕事を経験したことがある社会人の割合は、日本だと99%以上って言われているんですけど、誰でもできるという風に考えてしまうのか、飲食店で働く人を下に見ちゃう人が多いのかな、と思います。
ーー具体的な出来事で覚えている「イヤなお客さん」って?
やたら常連ぶって特別扱いしろという人がいました。例えば「お店のお箸は使わないので割り箸を用意してほしい」という話を、以前一度来店した際にスタッフに話したようなんですが、3ヶ月後に来た時に違うスタッフがそれをわかっていないと「責任者を呼べ」と言って暴れ出すみたいな。スタッフが変わっても、とにかく対応は一緒じゃないと嫌なようでした。さすがに、常連でもないすべてのお客様の情報をスタッフ間で共有するのは難しいですね。
ーー他にイヤなお客さんと聞いて思い浮かぶことはありますか?
約束と時間を守らないお客さんは嫌ですね。次のお客様もいらっしゃる中で「ご利用は何時まで」と決めているのに、それを無視する人です。あとは、いきなりタメ口でしゃべって来る人は嫌いです。お店側もそうですが、フランクという言葉の意味を履き違えている人ですね。テーブルとか椅子に脚をかけるような人、これはもう論外かなと思います。
似て非なる「フランク」と「馴れ馴れしい」
それは変わらないですね。サービスを受けるお客さんの態度って、どんな場所でもだいたい一緒ですね。面倒なお客さんは一定の割合でいらっしゃいます。
東京の時にあったことなんですが……。お客さんがひとりでカウンターに来て、ドリンクは頼まずに、水と250円の春巻を1本頼んで、8時間居座った人がいました。身なりは普通の人だったんですが、何を考えているのか、理解できなかったです。そういう人は週末の忙しい時に限っていましたね。
ーーお客さんを出入り禁止にしたことはありますか?
僕は無いです。どんな人でもお客さんはお客さんなので、基本的には断りません。稼働率がずっと100%ってことはないので、空いているよりはお客さんがいてくれる方がいいですし。
ーー逆に、いいお客さんというのは?
基本的にはマナーを知っている方ですね。人それぞれ「普通」の価値観は違うとは思いますが、普通の人であれば、いいお客さんですし、ありがたいですね。
普通にしていれば、いいお客さん
結論:いいお客さんとは“普通の”お客さんである!
毎日来てくれたり、たくさんお金を使ってくれたり、ということがありがたくないわけではありませんが、一般常識を持ったお客さんであればお店としては「いいお客さん」であり、イヤなお客さんではありません。お店に入った段階で、同じ空間と空間を共有するわけですから、人として普通のことができていれば、あとは「楽しむ」だけですね。ただ、その「普通」が人によって違ってくるのが難しいところではあるのですが、自分の大切な人に対して取られたら嫌な態度はやめる、ということがひとつの指標になるかと思います。飲食店の方といい関係を築いて、大切な人を連れていけるお店を増やしていただければと思います。
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