京都の観光・旅行

花見の名所として人気の円山公園から桜咲く京都を歩く

2017年の春、どこにお花見に出かけようか迷っている人におすすめしたいのは、やはり京都。桜の季節の京都を訪れたなら、夜桜見物も楽しみたいですね。京都の夜桜の名所といえば、平野神社と並んで、円山(まるやま)公園が人気があり、円山公園の樹齢80年以上の枝垂れ桜の大樹は、「祇園枝垂桜」「祇園の夜桜」などと呼ばれ、親しまれています。2017年の見頃時期やライトアップ情報もお届けします。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

京都の花見の名所・円山公園の桜の見頃は?

2017年の春、どこにお花見に出かけようか迷っている人におすすめしたいのは、やはり京都。

京都は一年を通じて、いつ訪れてもいいですが、春の桜の季節は格別。桜の名所は、どこも花見客で溢れかえります。

円山公園の「祗園枝垂桜」

円山公園の「祇園枝垂桜」


桜の季節の京都を訪れたなら、夜桜見物も楽しみたいですね。京都の夜桜の名所といえば、平野神社と並んで、円山(まるやま)公園が人気があり、円山公園の樹齢80年以上の枝垂れ桜の大樹は、「祇園枝垂桜」「祇園の夜桜」などと呼ばれ、親しまれています。

今回は、円山公園を中心に、祇園周辺の桜の名所を歩いてみたいと思います。

なお、ウェザーマップが発表した2017年の京都の桜(ソメイヨシノ)の開花予想は、平年並みとのことなので、円山公園の桜の見頃も3月下旬~4月上旬頃になると思います。

与謝野晶子も和歌に詠んだ妖艶な夜桜

円山公園は、広さおよそ86,000平方メートルにもおよぶ公園で、造られたのは明治19(1886)年という、京都市で最も古い公園です。

敷地の西側は「祇園さん」として親しまれている八坂神社、北側は知恩院の境内に接しています。

円山公園内の坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像と桜。坂本龍馬と中岡慎太郎の墓は、円山公園からほど近い、京都霊山護国神社にある

円山公園内の坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像と桜。坂本龍馬と中岡慎太郎の墓は、円山公園からほど近い、京都霊山護国神社にある


園内は、池を中心とする和風回遊式庭園を模した造りになっていて、野外音楽堂や料亭、茶店などがあるほか、幕末に志士として活躍し、京都で暗殺された坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像もあります。

円山公園の桜の本数は、本やサイトを色々と調べても書いてあることがバラバラで、京都市の公園管理事務所にも問い合わせてみましたが、結局、正確な数は把握していないとの回答でした。

恐らく、公園内にはおよそ700~800本くらいの桜があるのではないでしょうか。

「祗園枝垂桜」「祗園の夜桜」などと呼ばれる枝垂れ桜の大樹(2010年4月2日撮影)

「祇園枝垂桜」「祇園の夜桜」などと呼ばれる枝垂れ桜の大樹(2010年4月2日撮影)


円山公園の数多くの桜の中でも一際目立つのが、園内中央の池の付近に少し高く盛り土された場所に植えられた、「祇園枝垂桜」「祇園の夜桜」などと呼ばれる枝垂れ桜の大樹。

じつは、この桜の木は、昭和22年に枯死した、初代「祇園枝垂桜」の跡を継ぐ二代目。

公園に設置されている説明板によれば、「初代の桜は、樹齢200余年、根廻り約4メートル、高さ約12メートルに及び、明治中頃には盛観を極めた」そうです。

ライトアップされた「祗園枝垂桜」(2016年3月29日撮影)

ライトアップされた「祇園枝垂桜」(2016年3月29日撮影)


現在の桜は、桜守・第15代佐野藤右衛門氏によって、昭和3年頃に初代の桜から種子を採って育てたもので、昭和24年に現在の場所に植栽されたといいますから、すでに樹齢80年以上。

とはいえ、先代の桜が200年以上の樹齢を誇ったということであれば、まだまだ「花盛り」というところでしょうか。

桜の見頃の時期は公園内に夜店も立つ

桜の見頃の時期は公園内に夜店も立つ


なお、3月下旬~4月上旬頃の桜の見頃の時期は、円山公園だけでなく隣接する八坂神社境内にも夜店が出て、とてもにぎやかになります。この華やかで、少し妖艶な祇園の夜桜の雰囲気を、明治から昭和のはじめにかけて活躍した女流歌人の与謝野晶子は、

清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵遭ふ人みな美しき

と和歌に詠みました。もし、晶子が「祇園枝垂桜」を見たならば、初代の枝垂れ桜だったわけですね。

<DATA>
■円山公園
アクセス:(バス)JR京都駅→京都市営バスで20分、バス停「祇園」下車、徒歩3分
(電車)京阪祇園四条駅より徒歩約7分
地図:京都観光Navi

知恩院門前を抜け、祇園新橋へ

円山公園の周辺の桜の名所も、少し散歩してみましょう。円山公園の敷地を北側に抜けると、すぐに知恩院の巨大な三門が見え、その傍らにも桜が咲いています。

知恩院の巨大な山門と桜(2010年4月2日撮影)

知恩院の巨大な山門と桜(2010年4月2日撮影)


ここから知恩院の三門に背を向けるように進み、200mほどで「東大路通」の信号を渡ると、その先は「新橋通」という細い一方通行の道に入ります。

この道は、さらに200mほど先で「花見小路通」とぶつかりますが、その交差点の先には、別世界のような風景が広がっています。この辺りは「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」というエリア。

石畳の道の両側には、京都の伝統建築である「紅殻格子(べんがらごうし)」の家々が建ち並び、まさに、これぞ京都!という感じですね。

白川の流れと桜(2010年4月2日撮影)

白川の流れと桜(2010年4月2日撮影)


白川の流れに寄り沿うようにして桜が植えられているので、このまま桜散歩を楽しみましょう。

そして、"花街"祇園の花見なら、やはり夜桜がおすすめ。

日暮れ後、お茶屋さんや宿屋さんの軒先に明かりが灯りはじめる中、夜風に吹かれて桜の花びらが白川の川面に舞い落ちていく。そんな風情こそが、京都の花見で味わうべき醍醐味ではないでしょうか。

<DATA>
■祇園新橋伝統的建造物群保存地区
アクセス・地図:京都観光navi

高台寺の桜ライトアップ

今度は、円山公園から南へ、「円山公園音楽堂(野外音楽堂)」の前の細い石畳の道を抜けていくと、その先には、豊臣秀吉の正室(本妻)である"ねね"ゆかりの寺、高台寺があります。高台寺の名前は、ねねの法名「高台院」に由来します。

高台寺の桜といえば、方丈前庭の一角に植えられた、大きな枝垂れ桜が印象的。桜の季節は夜間ライトアップが行われ、昼とは異なる幻想的な夜桜が楽しめます。

ライトアップされた高台寺の方丈前庭の枝垂れ桜(2016年3月31日撮影)

ライトアップされた高台寺の方丈前庭の枝垂れ桜(2016年3月31日撮影)


また、高台寺では、桜と紅葉の季節に庭園自体をスクリーンにした3Dプロジェクションマッピング(3DPM)が行われるのも恒例になってきました。

ちなみに、高台寺の門前を通る道は「ねねの道」と呼ばれていますが、ここからは道脇に咲く桜と東山のシンボル「八坂の塔」のコラボが楽しめます。

ねねの道から見た京都・東山のシンボル「八坂の塔」と桜(2010年4月2日撮影)

ねねの道から見た京都・東山のシンボル「八坂の塔」と桜(2010年4月2日撮影)


<DATA>
■高台寺
住所:京都市東山区高台寺下河原町526番地
アクセス・地図:高台寺ホームページ

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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