箱型キッチン家電が多彩に進化中
炊飯器で紹介したバルミューダが手がけたトースターの大ヒットを機に、おいしいトーストへのニーズが高まりました。一方で、電子レンジとは別に欲しいと言われるのが、コンパクトなオーブン。そんなニーズを受け、おいしいトースターが焼けるだけでなく、調理がしっかりできる箱型キッチン家電が登場しています。
■シャープ:ヘルシオグリエ
シャープがウォーターオーブン・ヘルシオで12年間培ってきた「過熱水蒸気」の専用機が初登場。過熱水蒸気の実力を手軽に試してもらいたいため、コンパクトサイズの単機能モデルとなっています。
とはいえ、ヘルシオ26リットルタイプと同じエンジンを搭載し、そのパワーは本格的。
「過熱水蒸気」とは、100度で気化した飽和水蒸気をさらにヒーターで加熱した高温の水蒸気。熱風加熱に比べ熱量が約8倍と高く、食材の中心まですばやく加熱しながら表面を焼き上げる特性があります。水は熱が伝わりやすいという原理を活用したもの。
例えば、100度近いサウナには入ることができても、100度の熱湯では大やけどになる……と聞けば理解しやすいのではないでしょうか?
そんな過熱水蒸気を使ったヘルシオグリエは、「あたためる」ではなく「よみがえる」を目指しているのが特徴。揚げ物の温め直しの場合、電子レンジは中までしっかり温まるけれど、外側の衣がしっとりしてしまうし、オーブントースターでは中が温まる前に外側が焦げてしまいます。しかし! 過熱水蒸気なら、中までしっかり温まりつつ外側の衣もサクサクに仕上がるという訳です。
実際に鳥の唐揚げを温め直すと、まさに「よみがえる」を実感! しかも余分な油も落としヘルシーに仕上げてくれます。もちろん、油を使わないノンフライ調理や焼き物なども簡単に美味しくできちゃいます。
そして、トースターとしても大活躍! トーストは表面がカリっと中がふんわりとした焼き上がり、クロワッサンはサクサクの焼きたてに復活します。さらに、食パン・卵・ベーコンを同時に焼くなど、一度に複数の食材が適切に焼けるのも過熱水蒸気ならでは! 忙しい朝に重宝します。
※参考:メーカー製品サイト
※参考:ニュースリリース
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■シロカ:ハイブリッドトースター
ホームベーカリーや全自動コーヒーメーカーなど、手頃な価格でヒット製品を生み出していたシロカが、バルミューダに追いつき追い越せの勢いで開発した「ハイブリッドトースター」。シロカの製品群では、初の高価格帯となります。特徴は、立ち上がりの早い「グラファイトヒーター」と、ムラなく焼き上げる「熱風循環=コンベクション」の両方を搭載しているところ。グラファイトヒーターは、暖房機で有名なアラジンの技術協力により搭載可能になったとのこと。一般的なジーズーヒーターが5分で40%にまでしか立ち上がらないのに対し、グラファイトヒーターはわずか0.2秒で100%に立ち上がるため、約2分でトーストが焼けます。
では、早く焼けるのがなぜ「おいしさ」につながるのか?その答えは、トーストのメカニズムに隠されていました。大学教授の分析によると、パンは表面を強い火力で素早く焼くほど、水分が中心部に移動し内部がもっちりするため、外部から蒸気で水分を補うより外側を素早く焼くことが重要。要は、スピーディに焼くことが「カリッふわっ」の近道とのこと。なので、素早く立ち上がるグラファイトヒーターが必要だったんですね、納得です。
実際に食パンを焼いてみると、瞬時で庫内が赤々とし、1分もしない内にパンの表面にうっすら焦げ目がつきだします。そして2分になると、きつね色の程よいトーストが完成!本当に早いですっ。しかし、厚切りパンだと、なんとなく中が温まりきれていないと感じることも・・・。そんな時は、温度を少し下げて長めに焼くのが良さそうです。
操作は、モード・温度・時間をそれぞれダイヤルで設定するアナログ式。280度まで設定できるので、ノンフライ調理や本格的なオーブン調理も可能です。
※参考:メーカー製品サイト
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