NYダウは米国の代表株価指数

米国の代表的な株価指数の一つにNYダウ平均株価(以下NYダウ)があります。NYダウとは、ウォールストリート・ジャーナルを発行しているダウ・ジョーンズ社が、時代に合わせて30社を選び、入れ替えを行っている株価指数のこと。その時のトレンドに合った少数精鋭の企業が選ばれています。日本で言えば、日経平均株価に当たります。

NYダウの株価は、2016年11月に行われた大統領選挙を機に大幅に上昇、高値を更新しています。そして、2017年1月25日にとうとう2万ドルの大台超えとなりました。トランプ大統領の新政権による景気対策や大型減税等への期待が、株価の大幅上昇の背景として挙げられるでしょう。

そのトランプ大統領は1月20日の就任式以降、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱の表明や、オバマケア(医療保険制度改革)の見直し指示、さらにはメキシコとの国境に壁を作る等、、、素早い決断と行動力を発揮していますね。

トランプ大統領の行動に一喜一憂するNYダウは1月30日、2万ドルの大台を割り込みました。米国は世界経済の中心ですから、日本の株式市場にも影響を及ぼします。そこで、NYダウが今後どう動く可能性があるのか、テクニカル分析で考えてみました。

NYダウの現状を確認

まずはNYダウの日足チャートを見てみましょう。大統領選挙以降、株価が急上昇していることがわかりますね。

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NYダウチャート。SBI証券より


オシレーター系の指標であるストキャスティクス

株価が買われすぎなのか、売られすぎなのかを調べるには、オシレーター系のテクニカル指標を活用します。今回はストキャスティクスで分析してみましょう。

ストキャスティクスでは、過去の株価の高安の幅に対して、現在の株価が高いのか安いのかを算出しており、株価が買われすぎか、それとも売られすぎかを分析できます。0%から100%で表され、100%に近付くほど買われすぎ、0%に近付くほど売られすぎになります。一般的に、70%以上になると株価は買われすぎと分析でき、売りサインになります。反対に、30%以下になると売られ過ぎと分析でき、買いサインになります。

ストキャスティクスは二本の線で表され、動きの早いファーストストキャスティクスと、動きの遅いスローストキャスティクスになります。ですから、二本の線がクロスするタイミングも売買シグナルになります。買われすぎの水準で、短期の線が長期の線を上から下に突き抜ければ売りサイン=デッドクロスになります。反対に、売られすぎの水準で、短期の線が長期の線を下から上に突き抜ければ買いサイン=ゴールデンクロスになります。

参考記事:日経平均株価の動向をストキャスティクスで分析する

ストキャスティクスで分析

ストキャスティクスでNYダウのチャートを見てみましょう。ストキャスティクスはローソク足のチャートの下に追加指標として表示されるチャートです。

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NYダウチャート。SBI証券より


2万ドルを超えた時にストキャスティクスは80%を超えてクロスしていて、買われすぎであることがわかりますね。現在、買い時に向けて数値が下がり始めている所で、買いシグナルが出るまでには少し時間がかかりそうです。

2万ドルを超えたことで、NYダウに達成感が出てもおかしくはありません。買われすぎのシグナルが出ていますから、今後買いシグナルが出るかを確認したい所ではあります。
加えて、精力的に行動しているトランプ大統領の動向にも、引き続き注目ですね。

※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。


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