入学した日から直面する問題!和式トイレの使い方
小学校入学準備で、忘れてならないのが和式トイレの練習。楽しく充実した小学校生活を送るためにも、是非、苦手意識をなくして入学式を迎えましょう
ここでもう一つ、忘れてはならないことがあります。それは小学校に入学したその日から直面する問題でもある和式トイレの使い方です。
ひと昔前までは和式トイレが一般的でした。洋式トイレがまだ珍しかった時代は「便座の上に足を置き、反対方向を向いて用を足してしまった」という話を聞いたこともありました。しかし、逆に洋式トイレが一般的になった今、子供達が和式トイレの使い方に戸惑いを感じるのは、当然だと言えるでしょう。
入学後、和式トイレで「困った経験がある」子供は約4割
子供にとって和式トイレはハードルが高い!?
小学校に入学すると、和式トイレの使い方が分からず、「困った経験がある」と答えた子供が全体の約4割もいるという調査結果を小林製薬が公表しました。
その調査によると、「おしっこを我慢してトイレに行かなかったことのある」と答えた子供は約3割、ウンチに関しては約5割の子供が我慢したことがあると、回答しています。その結果、「おもらしをした17%」「腹痛を感じた48%」「便秘になった12%」と、何らかの症状が現れた子供もいた、というデーターも出されています。(小林製薬「小学生のトイレ実態調査」2016年10月)
確かに洋式トイレしか使ったことのない子供にとっては、小学校の慣れない和式トイレでおしっこやウンチをするのは不安でいっぱいでしょう。
特に、しゃがめない、使い方が分からない、中には、どっちを向いて用を足せばよいのか分からない子供もいるようです。便器をまたぎ、ズボンや下着を汚さない位置で留めた状態でしゃがみ、用を足す和式トイレの使い方は、確かに困難なことでしょう。
小学校の入学準備を考える時、和式トイレの練習も必ず念頭に置いておきましょう。では次に和式トイレの具体的な練習法をお伝えします。
和式トイレ練習法
最近では、和式トイレを探すのも一苦労。初めて見る子供には使い方が分からなくて当然ですね
■レッスン1 しゃがむ
最近、「しゃがむ」という動作ができない子供が増えてきているそうです。原因は慢性的な運動不足や、日常生活で子供の行動のバリエーションが減ってきていることが挙げられています。
親がしゃがむポーズを教えても、かかとが浮いていたり、後ろに尻もちをつくことがあります。その場合、足のストレッチをしたり、スクワットをしたりと、日頃から鍛えておくことも必要です。
そしてまずは両足のかかとをしっかり床につけて、そして両膝を離し、「しゃがむ」ポーズから練習しましょう。
■レッスン2 足の置く位置確認
しゃがむことに慣れてきたら、次はしゃがむ位置です。中央より前で便器をまたぎ、ズボンを下ろし、しゃがんでみましょう。実物大の便器のイラストもしくは楕円形を描いた紙を用意し、それを部屋の中に置き、練習してみるのもよいでしょう。
■レッスン3 実践
次はいよいよ実践です。近所の公園や図書館、駅、地域集会施設等で和式トイレがあれば、親子で足を運び練習してみましょう。最近は見かけることが減った和式トイレですが、商業施設などでは1つだけ設置している所もありますのでチェックしてみてください。
■使用後のマナーも忘れず伝授
用を足した後、しゃがんだポーズで拭く練習も忘れないことです。また最近の家庭では自動洗浄や、自動で照明が点くトイレも徐々に増えてきており、トイレを使用した後、流さすことや、電気を消すことを忘れる子供もいるそうです。そのあたりのマナーもきちんと教えておきたいですね。
日頃から排便や排尿の大切さを意識づけしておきましょう
学校でウンチをしたくない理由に「恥ずかしい」「からかわれそう」など周囲の目を気にする子供が多く、わざわざ他学年や人気の少ない遠いトイレまで行くという話も聞かれます。特に男児は個室に入ることに抵抗があり、その傾向が強いようです。ですから「トイレに行くことは恥ずかしいことではない」という意識を持たせると同時に、排便や排尿がとても大切であることを日頃から、伝えておきたいですね。おしっこやウンチを我慢していると、勉強に集中できないでけでなく、身体に支障をきたすこともあります。是非新入学までに和式トイレ苦手意識を解消し、小学校生活がより楽しく充実したものになるよう、しっかり練習しておきましょう。