ロンドン元日の注目イベント! ニューイヤーパレード
ロンドンで、カウントダウン花火を楽しんだ後は、息つく暇もなく、毎年恒例元日の注目イベントに参加してはいかがでしょうか? London’s New Year’s Day Parade(ロンドンズ・ニューイヤーズ・デイ・パレード)です。数時間前まで、カウントダウンムード一色で、花火観覧エリアのバリケードがあったロンドンの中心部、一夜明けると、パレード用のレイアウトが見事に出来上がっていたのにガイドは驚きました。どんなパレード? 開催場所や時間、料金など
ダンス、アクロバット、ブラスバンド、チアリーディング、クラシック・カー、などなど、その年のテーマに合わせて、コンテンポラリーで派手なパレードが行われます。観賞は無料。ルート上ならどこで観賞してもOKです。参加パフォーマーは、国籍も様々の老若男女総勢8000名以上。
観覧者の数は約50万人に上り、その様子は英国のTV番組で生中継もされます。新年に行われるパレードの規模としては世界一です。
開催日は1月1日、開催時間は 正午~3時半です。パレードのルートは、出発点の地下鉄グリーン・パーク駅からピカデリーサーカス、リージェント・ストリート、トラファルガースクエアを通って、終着点はパーラメント・スクエア(ウェストミンスター駅)です。距離は約3キロ。ガイドが少し早足で全ルートを歩いたところ、出発点から終着点まで30分程でした。
このパレードはいくつかの特徴があるのですが、1つめはロンドンのチャリティー団体が数多く参加していること。チャリティー団体は参加して注目を集める事で寄付を募るわけですね。チャリティーの文化が社会に根付いている英国らしい文化だと思います。
2つ目は、ロンドンの32の”区”を代表した団体のエントリーを推奨しており、毎年、どの区のパレードが一番良かったかコンペティションが行われます。地元の区の誇りをかけて真剣なパフォーマンスが繰り広げられます。
3つ目は、アメリカの学校からの参加が多いこと。これは、BBC Londonが、イギリスの学生がアメリカに音楽留学してブラスバンドに参加できる制度を毎年実施している関係です。つまり、このパレードは英国とアメリカの友好関係にも一役買っているのです。
4つ目は、ルート上の10つ程のポイントにコメンテーターがおり、マイクをもってそれぞれ実況中継を行っています。パフォーマーに突撃インタビューをしたり、ジョークで観客を盛り上げたり。彼らはイギリスのTVやラジオに出演しているいわゆる”有名人”。このポイントで観賞をすると、さながらTVを観ているように、コメントを聞きながら観賞できるのでおすすめですよ。
2018年 London’s New Year’s Day Paradeサイト
2017年のパレードに行ってきた
ロンドン・ニューイヤーズ・デイ・パレードは2017年で31回目を迎えました。2017年のテーマは、 ‘Lights, Camera, Action(ライト、カメラ、アクション)’、シンプルに書くと“映画・TV番組”がテーマということですね。今年は気温も低く、途中からは雨が降ってきました。にも関わらず雨に濡れながら3キロ強のルートを練り歩かなければならないパフォーマー(特に子ども達)にガイドは気の毒になりました。
しかし、参加者当事者にしてみると、大勢の観衆の注目を集めて応援してもらえる感覚は日常で味わえるものではないので、それほど苦にはならなかったのかもしれませんが。
イギリスの冬の天候は変わりやすく、気温も低いので、観賞の際は防寒をしっかりされることをおすすめします。また、3キロ強のルートで、スタート地点、ゴール地点、ピカデリーサーカスそしてレスタースクエアなどの主要駅ポイントは特に混雑しますが、ルートの途中では比較的空いているポイントもあるので、混雑ポイントを外すと比較的良い場所で楽しめると思います。
パレードというのは独特の華やかな雰囲気があります。元気よく練り歩くパフォーマーを観ていると無条件で笑顔になるようなハッピーな気持ちになりました。また、観衆とのやり取りを積極的にするパフォーマーも少なくなく、観衆も”一緒に参加している”感覚が味わえて素晴らしいな、と思いました。新年の訪れを祝う元旦のイベントとしてはピッタリだと思います。おすすめです。
※取材協力:VisitLondon.com