マイルは使いにくい!
共通ポイントなどは、1ポイント単位で利用できたり、電子マネーのポイントでも100ポイント単位で交換できるなど、最近では使いやすいポイントが主流です。しかし、使いやすいポイントからほど遠いのがマイレージ(マイル)でしょう。マイルの場合は、約1万5000マイル程度貯めなければ特典航空券に交換できません。さらに有効期限が3年(ANA・JALの場合)と交換できるマイル数まで貯められずに失効する人も多いのではないでしょうか?
航空各社も、少しずつ使いやすいポイントへの転換をはかっており、2014年にはANAは1マイル=1 SKYコインに交換できるようになり、航空券などの購入時に利用できるようになりました。また、2015年にはJALが3000マイルを1500 Pontaポイントに交換できる特典を用意するなど、少しずつマイルも使いやすくなりつつあります。
しかし、マイルの醍醐味は無料の航空券に交換すること。今回JALが新しく始めた「どこかにマイル」は少ないマイルで往復の特典航空券に交換できるサービスとなります。
どこかにマイルとは?
どこかにマイルとは、6000マイルで国内の往復特典航空券に交換できるサービスです。JALの場合は、最低でも1万2000マイル必要ですから、半分以下のマイルで往復特典航空券に交換できるということです。半分のマイルで交換できる理由は、行き先が自分で決められないためです。では、どのように行き先が決まるのかを実際にやってみましょう。ある金曜日の夕方出発(時間は範囲指定可能)、日曜日の深夜到着で大人4人分の検索してみました。
行き先候補が4つ表示されました。三沢・帯広・岡山・徳島と出てきましたが、三沢・帯広はちょっと寒そうなので、「他のところが良いなぁ」と思った場合は再検索できます。表示された候補が、徳島、岡山、山口宇部、広島となり、「これだったら」と思った場合は申し込みします。
この4つの候補の中から3日以内にランダムに1つ選ばれて、指定した時間の範囲内の便が予約されるという流れです。注意点は、便の変更ができない、キャンセルができないことです。ある程度制約がある分、お得に特典航空券として利用することができるというわけです。
どこかにマイルで徳島旅行
今回、せっかくですので筆者も「どこかにマイル」を使ってみました。何度か検索して、徳島・小松・鹿児島・高松の4つの候補が出てきたタイミングで申込。その日に徳島に決定しました。行き先が決まってから宿泊施設の予約をします。徳島のことをネットやガイドブックで色々調べましたが、鳴門の渦潮ばかり出てきます。到着日に、レンタカーで渦潮を見に行きましたが、満潮時でも干潮時でもなかったため、「どこが渦潮」という状態に。ただし、景色には大満足でした。次の日は、満潮時を確認し「うずしお丸」で船から見ることにしましたが、大雨で波も高く、渦が巻いてきたかなと思ったらすぐに消える。正直、渦潮は微妙でした。
ただし、食事は大満足。鳴門の鯛は有名で、身が引き締まって美味しかったです。その他、アワビやフグ、わかめなども美味しく、鳴門=海の幸とは全く考えていませんでした。
海もきれいで夏にも行ってみたい、内陸部の「大歩危・小歩危峡」にも行ってみたい、大迫力の渦潮もリベンジしたい。「どこかにマイル」のサイトには「日本の魅力、再発見!」とありますが、本当に日本にはまだまだ知らない所がたくさんあることがわかりました。
1人6000マイル、家族4人でも2万4000マイルです。少ないマイルで旅行できる分、ホテルや食事を豪華にするというような使い方もできるでしょう。