卒業旅行、どこに行く?
行き先の選び方
どうしてもここに行きたいという場所がある時はそこしかありませんが、一般的には仲間同士で「卒業旅行どこにしようか~?」から始まるパターンの方が多いのではないでしょうか。ここで行き先を誤ると後で軌道修正するのも大変ですので、慎重に選ぶ必要があります。基準となるのは
- 直行便が多く、アクセスしやすいか
- 治安が良く、テロなどの危険性が少ないかどうか
- 観光地である(観光客が多い)かどうか
- 社会インフラが整っていて、いざという時になんとかなるかどうか
などを参考にしましょう。旅行にトラブルは付きものです。日本からの直行便が多い都市であれば、欠航や遅延などのトラブルにも柔軟に対処してもらえますし、最悪のケースに至った場合でも家族などのサポートを受けやすいです。
外国人観光客保護のためのツーリストポリスがいる町は安心
社会インフラも重要です。例えば信頼できる病院があるか、電話やインターネットなどの通信事情が良いか、機能的で効率的な移動手段があるかなどはいざという時に生死を分ける可能性だってあります。
個人旅行とツアー、どちらにするべきか
これが一番難しい問題です。なぜならそれぞれ長所と短所があり、その各要素がそれぞれトレードオフの関係にあるからです。ツアーは安全で効率が良い旅行手段
双方の一般的なメリットとデメリットとしては
個人旅行のメリット
- 行き先も期間もとにかく自由
- 路線バスや地下鉄を使うなど、地元の人の目線で旅行ができる
- 費用が比較的安くすむことが多い
- 全て自分で計画しなければならないため手間がかかる
- 安全面も含めてすべて自己責任
- どうしてもある程度の語学力が必要
パッケージツアーのメリット
- 申し込みさえすればあとはすべて旅行会社がお世話してくれるのでラク
- 貸切バスを使うので、移動が極めて効率的。より多くの見どころを周れる
- 一般的に個人旅行に比べて安全
- 自分の周りたいコースにピッタリのツアーを見つけるのは至難
- 人数が集まらず、催行が中止になる場合がある
- 行程中は旅行会社の指示に従わなければならず、自由が少ない(集合時間厳守など)
- 他の参加者に気を遣う
一つ申し上げられるのは、ニッチな旅行先で期間が長期になるほどツアーより個人の方が費用を抑えられるということです。例えば南米やアフリカなどです。そして一般的な旅行先で期間が短期になるほどツアーが相対的に安くなり、個人で行くより安い場合も多々あります。例えばソウル、香港、ハワイなどがこれに該当します。
フリープランやダイナミックパッケージを活用しよう!
個人旅行かパッケージツアーかで迷ってしまう人にはこちらがオススメ。往復の飛行機とホテルのみがセット(空港送迎が付いていることも)になったフリープランと呼ばれるツアーがたくさんあります。言わば個人とツアーの中間みたいなもので、滞在中は完全にフリーですので自由に観光を楽しむことができます。ただし基本的には一都市滞在型ですので、複数の国や都市を周る旅行には不向きなのが難点です。
航空券とホテルを自由に組み合わせられるのがダイナミックパッケージの魅力!(写真はイメージです)
H.I.S.のダイナミックパッケージ (複数都市周遊も可能!)
JTBのダイナミックパッケージ
JALダイナミックパッケージ
ANAのダイナミックパッケージ「旅作」
治安状況の調べ方
自分の行先の治安状況は非常に気になりますね。初めて海外に行く人にとってはなおさらです。治安については、まずは外務省の海外安全ホームページを参照しましょう。治安概況のみならず、その国の入国手続きや習俗にいたるまで有益な情報が掲載されていますので、海外旅行の計画には必読です。こちらの記事も参考にしてみてください。
知らないと危険!海外安全ホームページの正しい読み方
また、ガイドブックの治安解説欄やコラムも参考になります。海外で邦人が事件に巻き込まれるケースの増加につれて、各ガイドブックともに治安概況の説明には近年ページを割いてきているのが見受けられます。
インターネット上には実際の旅行者の生の情報がたくさん!
旅行会社で現地情報を聞くのは大丈夫か?
あまり海外旅行へ行ったことのない人にとって、旅行会社は大きな情報源です。しかし、カウンターの職員の言うことをすべて鵜呑みにしてしまうのは、ちょっと考えものです。なぜならパソコンの入力作業を覚えたばかりのような素人同然の人もいるからです。旅行会社の人だからといってどこでも行ったことがあるわけではありませんし、その人が行ったことのある地域のツアーしか売れないというわけでももちろんありません。ですので、自分の担当になった人が、どのくらいその場所に詳しいかは正直わかりません。
旅行会社の人だからといって、海外はどこでも詳しいわけではない
要は、1から10まで旅行社の言うことまかせにしてしまう前に、そこまで頼り切って大丈夫な人なのかどうかのチェックは必要だということです。一般的な判断材料として、担当がエリア別になっている会社はある程度その地域に関して知識のある人が配属されていると考えてよいでしょう。
ちなみに、「治安が悪いからやめた方がいい」という答えはほぼありえません。商売にならなくなってしまいますからね。そういうバイアスがかかっていることは理解しておくべきです。
こちらの記事も参考にしてみてください。
ツアー選びで気を付けたい旅行会社の5つの特徴
旅行サイト利用上の注意点
インターネットが登場して約20年、旅行業界を取り巻く環境はガラッと変わりました。近年はOTA(オンライン・トラベル・エージェント)と呼ばれる企業形態が発達し、存在感を強めています。日本企業ではじゃらんや楽天トラベルが有名ですが、実店舗を持たず、ネット上ですべての手配や契約を行うものです。旅行予約は自宅で指一本の時代になってきたと言って良いでしょう。これにともない、海外OTAとの契約にまつわるトラブルが日本で増えています。海外OTA(Expedia、 Booking.com、 KAYAKなどが有名です。これらのサイトがトラブルが多いという意味ではありません、念のため)はサイトが日本語対応しているとはいえ本社が海外にある外国企業のため、日本の旅行業法に基づく旅行業登録を受けていないものがほとんどです。いざトラブルになった場合は外国のサポートセンターと英語でやりとりしなければならないということも起こり得ますし、日本と商習慣も違います。
また契約の当事者が分かりづらいのもOTAの特徴です。そのサイト運営会社との契約になるのか、あるいはホテルや航空会社との直接契約になるのか(サイトは場貸しをしているだけ)といったことです。それによってトラブルの際の対応も大きく異なってきます。
トラブルの時は日本語で苦情を受け付けてくれるセンターがあると安心
ただし、トラブルといっても旅行者側の知識不足に起因するトラブルが多いのも事実。そういう意味でも、やはり旅慣れた人が上手に使いこなせばメリットが多い手段なのではないかと感じます。利用する時は、キャンセルや変更の規定をくどいくらいしっかり把握しておくことが重要です。
というわけで、おすすめナンバーワンの旅行先は!?
最後に、いろんな条件をクリアした卒業旅行のおすすめナンバーワンだけご紹介したいと思います。卒業旅行にうってつけのデスティネーション、台湾!(写真は故宮博物院)
アクセス、観光地としての魅力、治安、インフラ、ツアーやホテルの多さ、選びやすさ、現地の人の良さ、どれをとってもトップクラスです!
何事も最初が肝心、一度海外に出てしまえばコツがわかって次回からは簡単に一歩が踏み出せるようになります。がんばってください!
卒業旅行におすすめ!3万以内で行ける海外旅行先5選
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