占星術が導くラッキーカラーの仕組み

西洋占星術では、主に10の惑星の動きに着目し、象徴する世界を読み解きます。太陽は恒星で、月は地球の衛星ですが、占星術では一般的に「惑星」と呼ばれます。惑星は、演劇における役者のようなもの。惑星が位置する12のサイン(12星座)は、役者が演じる役割やコスチューム、シナリオやプロットを表します。

10の惑星のうち、裸眼で見ることのできない天王星、海王星、冥王星は、アウター・プラネットと呼ばれます。12星座の軌道を一周するのに、天王星は84年、海王星は165年、冥王星は248年を要するため、人の一生よりも長い時間の流れを表します。

インナー・プラネット(裸眼で見える惑星)のうち、太陽(軌道周期:365日)、月(27日)、水星(88日)、金星(225日)、火星(688日)といった動きの速い惑星は、パーソナル・プラネットと呼ばれ、個人のパーソナリティに影響を与えます。木星(12年)と土星(29.5年)はソーシャル・プラネットと呼ばれ、わたしたちがいかに社会に関わっていくのかを示します。

今回は、木星と土星の動きから、2017年のムードを読み解き、運を引き寄せるラッキーカラーをご紹介します。

木星の力を引き出す「グリーン」と「ワインレッド」

木星は、自由を愛し、成長を求める星。目に見える物質的な豊かさのみならず、哲学的な探求を受け持っています。おおらかで楽天的な世界観を示す木星は、太陽系の中で最も大きな惑星なので、太陽に似た寛大さ、愛情をもつとされ、父親や教師、旅人にたとえられます。木星は、2016年9月9日に天秤座に入り、2017年10月10日に蠍座へと移動します。

■天秤座の木星をサポートする「グリーン」
天秤は別の何かとバランスをとることによって機能します。相手の存在を強く求めます。

天秤は別の何かとバランスをとることによって機能します。相手の存在を強く求めます。

12星座の7番目のサインである天秤座は、人間の成長の7番目の段階を表します。牡羊座で生まれたアイデンティティは、やがて対人関係を模索するようになります。天秤座では、一対一の人間関係を通して、バランスと調和を見い出し、自分らしさに答えを出そうとします。客観性にすぐれた天秤座で、わたしたちは他者から受ける影響を理解し、自分がいかに他者に影響を与えるかについて理解を深めていきます。

天秤座の木星は、人間関係を豊かにするので、恋愛や結婚にも追い風が吹きます。しかし、自由を愛し、独立心旺盛な木星にとって、常に他者との関係を考慮しなければならない天秤座は、窮屈に感じられることもあります。特に、木星が逆行する2017年2月7日から6月10日までは、他者へ依存したり、他者を操作したり、あるいは、他者に操作されるといった困難が生じる場面がありそうです。

天秤座の木星が示すテーマは、他者との関係性を通して、成長すること。バランスや調和のシンボル「グリーン」が気づきをうながし、運を導いてくれるでしょう。

■蠍座の木星をサポートする「ワインレッド」
蠍座は自分と相手を深いところで結びつけようとします。

蠍座は自分と相手を深いところで結びつけようとします。

木星が蠍座へと移動する10月10日以降は、ムードが変わってきます。人間の成長の8番目の段階を示す蠍座は、一対一の関係をより深く掘り下げ、情動的なレベルで他者との同化を求めるようになります。結合と変容の経験を通して、物事の核心へ迫ります。

しかし、外交的な性格をもつ木星にとって、内省的な蠍座は居心地がよいとは言えません。深いレベルでの感情的経験は、トラウマを引き起こすこともありますが、喜びや成長をもたらします。「ワインレッド」は、蠍座の木星が導く情動的なつながりを引き寄せ、無意識のエネルギーを解き放ってくれるでしょう。

木星がもたらす幸運と土星が示唆する課題

土星は、2015年9月15日から射手座にあり、2017年12月20日に山羊座へ移動します。古来、土星は凶星とされてきましたが、現代の解釈では、木星と同じように父親や教師にたとえられます。しかし、寛大な木星と違って土星は厳格で、わたしたちにルールや制限を課します。土星の課題は楽しくはないけれど、自分らしさを知るひとつのきっかけになると考えられています。

土星はそれぞれのサインで約3年間を過ごします。2017年は土星が射手座を通過する最後の年。2015年に示された課題に対して、成果が求められる段階です。土星が示す課題を克服することによって、木星がもたらす幸運もスケールアップします。

■射手座の土星をサポートする「スカイブルー」
天空に向かって飛んでいく射手の矢は、自由と探求の旅を象徴します。

天空に向かって飛んでいく射手の矢は、自由と探求の旅を象徴します。

射手座は、人間成長の9番目の段階を表すサインです。アイデンティティを獲得し、一対一の人間関係における学びを経て、射手座以降のサインでは、社会との関係性の探求がテーマとなります。射手座のシンボルは、人馬が一体となったケンタウロス。肉体的、動物的な欲求と精神的な満足という相反するものを探求し、その両者を統合することを学びます。

自由を愛し、真実を探求する射手座において、哲学的な学びをより具体的に人生に生かしていこうとする土星は、さまざまな軋轢を生じます。自分にとっての真実が、他の誰かの真実になるとは限らないことを学びます。

射手座の土星が示唆する課題に直面したときは、「スカイブルー」を取り入れてみましょう。空の青さは、理想のシンボル。手の届かないところにある青い空は、理想と現実の間に横たわる距離に気づかせてくれます。ポピュリズム化する世界において、自分の理想を実現するためには、より多くの人々と関わり努力し続けることが大切です。「スカイブルー」は、コミュニケーションを磨き、明晰な判断をうながす色。理想を追い求める過程に大切なものがあると気づかせてくれるでしょう。


占星術は象徴の世界。科学とは異なるアプローチで、よりよく生きるための気づきをうながします。色も象徴のひとつであり、文化的な意味やイメージが積み重ねられています。ラッキーカラーはきっかけに過ぎないかもしれませんが、幸せになりたいと思う気持ちを後押ししてくれるでしょう。


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