クリスマスプレゼントにもコスパを考えてみよう
クリスマスプレゼントの準備はもうおすみでしょう。もしかするとギリギリでお店の行列に並んでいる人もいるかもしれませんね。わが家も子どもがふたりいますが、仮面ライダーエグゼイドのライダーベルト(といっても食玩タイプの安いやつ)を早めに用意しておいたら、さりげない会話での直前打診に対し「それはいらない。欲しいのはポンプ車(消防車)」と言われ、大騒ぎでした。
家族にあげるプレゼント、交際相手にあげるプレゼント、友人にあげるプレゼントなど、いろいろありますが、プレゼントだって買い物ですからコスパは考えておくべきです。
金を使うな、というわけではありません。お祝いの気分にお金を使うことはOKなので、使うお金がより満足度の高いものとなるような工夫をしてみましょう。
マネーハック的「クリスマスプレゼントのコスパアップ」術です。
(ヒント1)最安値で買う(早めに買う)
最初に考えておくべきは「安く買う」ということです。これは同じものをプレゼントするなら安い方がいいに決まっているからです。デパートのラッピングに価値を見いだす相手でない限り、定価で買う必要はありません。このとき、最安値をねらうのなら、早めに準備しておくことがポイントです。直前で慌てて買おうとすると、安いお店は品切れでやむなく割高な買い物にせざるを得ない、ということが起きがちだからです。
また、価格変動が細かいものは、価格コムなどに登録して最安値を待っておくのもいい方法です。Amazonや楽天のセール期間やポイントアップ期間なども見逃したくないところですね。
同じ買い物が3000円安くなったとしても、プレゼントする相手の笑顔は変わらないはずです。ぜひ最安値を追求してください。
(ヒント2)欲しいものを早く決めておく
次に考えておきたいのは「早く買うモノを決めておく」ということです。まず、安く買うために早く決めておくほうが有利になります。これはすでに言ったとおりです。しかし、早く買うモノを決めておく効果は「あなた自身の中」「子どもの中」にもあります。それは「わくわくする時間」が満足度というコスパを高めてくれるからです。
コスパは価格だけでなく、あなた自身の満足度にある、というのは、私がお金の使い方で何度も指摘しているテーマです。プレゼントでも「ほしいなー」「たのしみだなー」という時間を持つことが「やったー!」という喜びを高めてくれるわけです。
自分へのご褒美消費などでは、仕事の頑張り具合にもつながりますし、いろいろ悩んでいるうちによりよい選択肢をみつけて外れくじを回避できることもあります。
私は誕生日兼クリスマスプレゼントとしてリコーのthetaという360度カメラ(VRで楽しめる)をもらいましたが、何カ月も自分を焦らしていたので、もらえたときの喜びは2割増くらいの効果があったと思っています。
秋が終わった頃には、プレゼントをする相手と話し合ったり、自分のプレゼントを検討してみてください。「クリスマスまで」もクリスマスイベントの一部なのですから。
(ヒント3)サプライズはやめておく
最後のクリスマスプレゼント・コスパアップ作戦のヒントは「サプライズはやめる」です。サプライズで有効なのは、結婚指輪くらいだと思います。これも相手にその気がないのにいきなり出しては大失敗の恐れがあります。
サプライズが失敗に終わると、これはプレゼントのコスパは最悪になります。相手は喜ばない結果に終わったわけですから当然です。かけたお金はムダな出費で、クリスマス気分は盛り下がります。
サプライズで楽しむのは自分だけです。サプライズを仕込むとしても、事前にその意向を入念にリサーチしておくのです。結婚の脈があるかどうか把握してから指輪を買うように、プレゼントも脈ありかどうか確認しておけば、サプライズの成功リスクは格段に上がります。デート中に何か欲しがっている様子をみかけたら、会話をしてその本気度を探っておいたり、子どもと会話をして欲しいものを聞き出したり(わが家はまさか好みが変わるとは想定していなかったのでライダーベルトが宙に浮いてしまいましたが)、工夫をして「本当のサプライズ」は避けましょう。
何年もつきあっているパートナーであれば、サプライズは小物(1000円前後のちょっとしたアイテム)にとどめ、欲しいものはお互いに会話しながら決めるほうがいいと思います。
今年失敗しても、来年のクリスマスはコスパをあげよう
さて、今年のクリスマスにはもう間に合わなかった(売り切れだったので、行列に並んでいます)というような人は今回のコラムを参考に、来年のクリスマスはコスパをあげて、かつ満足度も上がるプレゼントにしてみましょう。プレゼントを交わしあう、というのはクリスマスや年末年始、誕生日くらいしかありません。せっかくのタイミング、ぜひ大事にしてください。
それではよいクリスマスを。メリークリスマス!