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「1億稼ぐ子どもを育てる」上での注意点

「1億稼ぐ子どもの育てる」というテーマにおいて、「こんな子育ては子どもの可能性を摘む」という視点から、親として注意したいことの3回目です。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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子どもの可能性を伸ばすために親として注意したいこと

「1億稼ぐ子どもの育てる」というテーマにおいて、「こんな子育ては子どもの可能性を摘む」という視点から、親として注意したいことの3回目です。

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NG親のパターン1 子に迎合する親

親が適切なしつけすら放棄する場合があり、この場合、自己中心的でずるい子どもに育つ危険性あります。いい人でありたいという親は、子どもに嫌われるのがいやだし、叱るのも面倒。叱ったり、子どもと言い合いをするのはエネルギーが必要だけど、面倒くさい。しつけも、何度も同じことを繰り返し言わなければならない。それも面倒。だから安易に子供に迎合するようになります。

いわゆる「友達親子」であり、表面的には仲が良さそうです。しかし裏側では、子どもには悪意なく、親のそんな姿勢に付け込みます。子どもは賢いから、「どうすれば親に叱られなくて済むか」「自分の思い通りになるか」をつねに狙うようになります。

そうなると、自己中心的な性格になりやすい。親をコントロールしながらだいたい思い通りになる前提で育ってきたから、他の人にも同じように振る舞います。あるいは自分の思い通りにならない現実社会に我慢ができなくなります。そのため友達ができず、できてもすぐに離れていく。結果としてSNSやネットの世界に逃げ込み、引きこもりになるケースも少なくありません。

本来、成長期に大人からガツンと叱られたり、思い通りにならない場面にぶつかって苦悩する体験をすることで、子どもは自分の発達課題をこなすものです。
なぜ自分は叱られたのか振り返ることを通じ、やっていいこと、やってはいけないことを学んでいきます。自分の年齢でできるべきこと、幼稚で避けるべきことを認識していきます。

昔は学校の先生に威厳があり、一人くらいは暴力教師がいて学校の秩序が維持されていましたが、今は保護者からのクレームに怯えて生徒に言いたいことも言えない状況です。

親からも先生からも叱られることなく社会に出て、いきなり企業や社会のルールに従わせられると、適応できない人も出てくるというものです。友達親子は、親の怠慢によって自我の確立が遅れた子どもが生産されやすいのです。

NG親のパターン2 甘やかしのペット親

甘やかされて育った場合も、適切な自己価値観が醸成されない要因のひとつです。迎合にも似ていますが、たとえば子どもが自分から欲しいと言ったわけではないのに、親や祖父母が「これを買ってあげようね」と与える。良いことと悪いことの区別を教えない、「しつけ」をしないでやりたい放題。

すると前述のとおり、欲しくなくても「これ買って」と言えば買ってくれる、「これをして」と言えばしてくれる、なんでも思い通りになると思い込みます。

また、「褒めて育てる」が行き過ぎ、「すごいね」「それでいいんだよ」「さすがだね」とちやほやするだけの子育て。もちろん、子ども自身が「やればできる」という、有能感を持つことは、適切な自尊心と自己の確立に欠かせないことでもあります。「自分は特別」と思うことも、挑戦に対して躊躇しない原動力になります。

しかし、ただ褒めるだけでは、子どもが壁にぶつかって自分で課題を見つけ、それを自分で乗り越えるという経験が積めません。

勉強でもスポーツでも、「負けてくやしい」という感情は、「自分の課題は何か」「何をどう克服しなければならないか」という適切な自己認識とモチベーションの確保、努力への行動を促します。

しかし、自意識を過剰に高く保って育てられると、挫折に弱く、打たれ弱い子に育つ場合があります。自分が認められないのはおかしい、自分が一番じゃないのが我慢できないという勝利への激しい執念が、逆に柔軟性のないプライドになってしまうこともあるのです。

もちろん、良い見方をすると「負けず嫌い」とイコールなので問題なさそうですが、「自分はこんなもんじゃない」と言いながら努力しなくなってしまう人もいます。

「全然、試験勉強してないよ」というのが典型例で、勉強したと言ってテストの点数が悪いとプライドが傷つく。自分の無能さを突き付けられるのは嫌だ。でも「勉強してない」と伏線を張っておけば、傷つくことを逃れられるというわけです。

・・・と、様々な親子関係を紹介してきましたが、もちろん、誰でも少なからずあることで、通常は問題になることはありません。また、何が適切で何が不適切かは、子の個性や感受性によっても異なるので、一概に良い悪いは言いにくいのも事実です。同時に程度問題でもあり、上記の育て方もある程度は必要であり重要な局面だってあるでしょう。子育てに正解も不正解もないと言われるゆえんです。

だからといって何も考えなくていいというわけではなく、やはり自分が親であれば、子に関心と愛情を持つこと。子は親とは違う人間であるという認識を持ち、子の考えや判断を尊重し、必要以上に介入し過ぎないことも大切です。

そういえば私自身も自分の10代のころを振り返ると(それ以前はほとんど覚えていないので・苦笑)、親に反抗し、無駄な出費ばかりさせて、親には相当な苦労をさせてきたように思います。それ以降も、親の期待を裏切ってきたかもしれません。(両親はたぶん今でもいろいろ言いたいこともあると思いますが、静かに見守ってくれています)

そして次は自分の番ですが、子が親を超えていく「家系の発展」のために、引き続き考察と試行錯誤を重ねていきたいと思います。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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