2016年冬のボーナス、いくらもらえる?
ボーナス予想のデータがでると、自分自身の予想はもちろんですが、他業種の動向も気になるところです。賞与は業績に連動するところが多く、業種別や全体の傾向も知っておきたいですね。2016年冬のボーナスはどのようになっているのでしょうか?大手企業平均92万7892円で前年比0.84%アップの微増
原則として東証1部上場、従業員500人以上の主要20業種大手245社を調査対象とし、集計ができた71社の2016年冬ボーナスの妥結状況(加重平均)。前年比アップの91万円と好調な結果に。
(出典:日本経済団体連合会「2016年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)第1回集計」)
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同じ調査では、2015年冬は前年比3.13%アップ、2014年冬は5.78%アップ、2013年冬は5.79%アップと上昇してきましたが、ここにきて上昇気流がひと段落したというところでしょうか金額自体は90万円超えで今年もよさそうという声が聞こえる一方、次のボーナスも増えるかどうかが気になるところではあります。
トップは自動車99万、前年比1%増
業種別にみてみると、自動車の支給額が一番高くて99万266円。前年も自動車が一番でした。自動車の好調が全体をあげています。また、前年から下げたのが造船で3.85%減の83万338円。同じく、商業も2.8%減の81万2880円。造船、商業ともに業績が芳しくないという報道もでています。このあたりの下げがなくなると、もう少し全体の平均もあがったのではないでしょうか。
経団連の大企業のデータを見てきました。次は、東証一部上場企業を対象にした調査結果をご紹介します。
東証一部上場企業、平均71万8124円、前年比1.1%増
東証第1部上場企業198社を対象にした、「夏冬型」の年間協定ですでに決定している、2016年年末賞与・一時金の妥結水準を調査・集計したもの(単純平均)。製造、非製造ともに前年比は微増。
(出典:労務行政研究所「東証第1部上場企業の2016年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」)
製造業、非製造業ともに前年よりは増えていますが、特に非製造業は2.4%増と好調です。ちなみに、同じ調査での非製造業前年同期比は、2015年0.1%増、2014年0.4%減、2013年2.9%減でした。非製造業が年々好調になっています。金額をみると、非製造業は61万9714円と製造業の74万7069円からはかけ離れてはいますが、この差が小さくなると産業全体が活気づくことでしょう。
鉄鋼 7.5%減、水産・食品は6.6%増。業種によって大きく差が
東証第1部上場企業198社を対象にした、「夏冬型」の年間協定ですでに決定している、2016年年末賞与・一時金の妥結水準(単純平均)。業種によっては増減がわかれる
(出典:労務行政研究所「東証第1部上場企業の2016年年末賞与・一時金(ボース)の妥結水準調査」)
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前年比でみると、鉄鋼、非鉄・金属、機械、電気機器が前年比から減少しており、特に鉄鋼は7.5%減と大きく下げています。対して、水産・食品は6.6%増。70万円台から60万円台に減少した鉄鋼と60万円代から70万円台に増加した水産・食品。2016年冬のボーナスは、業種によっては大きく変わるようですね。
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