再婚/シングルマザーの再婚

離婚後の「復縁したら?」を上手に切り抜ける方法

離婚後、親戚や友人から「許してあげて、復縁をしたら?」と言われることがあります。本人には全くその気がなく、「絶対に嫌だ」と思っていても、邪険に扱うこともできずに苦しんでいる場合もあります。そんなときの対処法を具体例をつかって紹介します。

佐竹 悦子

執筆者:佐竹 悦子

再婚ガイド

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離婚後、近親者から復縁を勧められたらどうする?

周囲から復縁したら?という声が出てくる

離婚をすると、周囲から復縁したら?という声が出てくる


今どき離婚は珍しいものでもありませんし、きちんといた理由があれば、市民権を得たものになってきています。しかし、いざ離婚をするとなると、周囲が100%賛成するかどうかは、案外わからないものです。

親や兄弟、親戚、友人と多くの人に相談すればするほど意見がわかれるのは必至。むしろ、離婚を希望する人を心から気遣っている近親者ほど、離婚に反対することもあり、仮に離婚できたとしても、元に戻って復縁したほうがいいと説得されることもしばしば。

離婚した本人には全くその気がなく、「絶対に嫌だ!」と思っていても、邪険に扱うこともできずに苦しんでいる場合もあります。

そんなときどう対処すればいいのでしょうか。今回の記事では具体的な例を挙げながら考えていきたいと思います。


パチンコが趣味の夫と離婚した40代女性

Aさん(40代・女性)は、学校の先生と結婚をしました。新婚当時は会話もあってごく普通の家庭でしたが、しだいに会話がなくなり、夫は休みになると毎週のようにパチンコに出かけるようになりました。

もともとパチンコが好きだったとはいえ、小さな娘2人と妻を置きざりにして週末になるとパチンコに通い詰めて家族を放ったらかす様子に、Aさんがついに愛想をつかします。そして、娘が巣立ち、自身40代になったころには離婚を決意したそうです。

Aさんは離婚後、2人の娘さんが住んでいる東京に移り住むことになりました。といっても自分でアパートを借りることもせずに、下の娘さんのところに転がり込んだといいます。上の娘さんは結婚をしていたので、身を寄せることができなかったからです。

間借りをすることになったAさんは、娘さんの部屋代を支払いながら、パートに出て、カツカツの生活を送っていたといいます。食事の世話・洗濯・掃除などの家事に加え、ペットの面倒を見ながら、近所のスーパーで働き、月15万円ほど稼いでいたと言います。

一方、娘さんのほうは、母親が転がり込んで来て驚いたものの、一時的な滞在で、きっとそのうち父親とよりを戻すものだと思っていたようです。それなのに、母にはいくら待ってもそんな気配がありません。そして、ついに「いつまでここにいるの? 私だってプライバシーが欲しい!」という感情が爆発し、「出て行ってほしい」と詰め寄るまでに衝突してしまったのです。

娘からの元から出ることになり、行き場がなくなったAさんは、親戚、家族、友人、知人みんなに元夫のもとに帰るよう説得されます。それでも彼女は「絶対に元夫とは、復縁はしない!」という意思をつらぬき、ついに結婚相談所で再婚相手を探すことになったのです。


「復縁したら?」の声に負けない意志を持つために必要な3つのこと

1.自分の意思を曲げず、周囲に思いを伝える
周りに流されずに自分の意志を貫いて

まずは、周りに流されずに自分の意志を貫いて、それを周囲に根気よく伝えること


Aさんが周りの人の言いなりにならずにいられたのは、「元夫との復縁は絶対に嫌だ」という強い気持ちがあったからです。

子どもが小さいころにずっと我慢をして過ごしてきたこと、自分勝手にパチンコに行ってしまっていつも孤独だったこと、そしてそれがとにかく苦痛だったことを復縁を勧めてくる周囲に繰り返し、話して聞かせたといいます。

初めは、「男なんだから、パチンコくらいいいじゃない。借金や浮気よりはマシ。許してあげたら?」などと言ってきていた周囲も、Aさんが長い間傷つけられてきた「精神的な部分」をベースに伝えることによって、周りの人は「もし自分が同じ立場だったら……」と考えてくれるようになります。無責任に復縁を望む周りの人は、自分が同じ環境にないからわからないだけ。それを理解してもらえるまで伝え続ける根気は必要になります。


2.自分が望む新しい「夫婦のカタチ」に夢を持つ
ただ復縁は嫌だというのではなくて、建設的な理由を伝えることが大切

ただ復縁は嫌だというのではなくて、建設的な理由を伝えることが大切


実はAさんには、夢がありました。といっても難しいことではなく、新しい夫ができたら、一緒に絵を見に行ったり、旅行に行ったすることです。それは、経験上、元の夫とはどうしてもできないことだったのです。

小さいながらも自分の理想の夫婦生活があり、まだまだ長い人生の中で自分なりに楽しい時間を過ごしたいという率直な気持ちを周囲に伝えることも大切なことです。

自分自身としても、夢があれば新しいパートナー探しに頑張ることができます。モチベーションを保つという意味でも、夢は必要なことなのです。


3.少なくてもいいので安定した「生活できる」収入源を見つける
アルバイトやパートであっても、まずは収入源を得ること

アルバイトやパートであっても、まずは収入源を得ること


離婚した女性にとって一番の心配ごとはやはりお金のことだと思います。

新しい家庭を持つまでには時間がかかりますし、それがどのくらいなのかはわかりません。その間どうやって生活をしていくのかは大きな問題になるので、ある程度の稼ぎがあることは重要なポイントになります。

幸いAさんの場合、月15万円ほどの稼ぎを得ることができていたので、なんとか生活することができました。贅沢はあまりできないかもしれませんが、全く生活ができないわけでもありません。こういった経済的な土台を作ることも、新しいスタートを切るまでの猶予を得る為にはとても大切なことになるのです。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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