株式戦略マル秘レポート/藤村哲也の「次のお宝株を探せ!」

7月参議院選挙でお宝銘柄は出るか?(2ページ目)

参議院選挙は7月11日もしくは7月25日に行われると言われております。この選挙でお宝株は出てくるでしょうか?これまでの選挙と株価の関係を振り返りながら、注目すべき点について考えてみます

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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選挙前に注目したい株

選挙期間中は資金が様々に動きます。日本中を膨大な資金が駆け巡るといっても良いかもしれません。日本国中でビラ配りや会議、政治家主催のパーティなどが行われるほか、企業献金や政党のCMの活発化、街宣カーの調達、アルバイトの雇用、ポスターの作成、各種世論調査など普段使わないところに資金が回り、至る所に波及していきます。

個人や企業から集まった資金はこれら選挙活動のために様々な用途で使われていきます。資金の動くところは経済やビジネスが活発に動きます。この点で、選挙機器首位のムサシ(7521)、コールセンター大手もしもしホットライン(4708)、テレマーケティング大手、世論調査のインテージ(4326)などが注目されます。ただこれらの銘柄は選挙期間中にだけ動く傾向があり、選挙が終わるとビジネスも株価も止まってしまうことはよくあることですので売買にはご注意を!

本当のお宝銘柄は選挙後にあり!?

このように選挙前に注目すべき銘柄は短期的な動きなので本当のお宝銘柄はではなさそうです。本当のお宝銘柄は選挙後にこそ出てくるでしょう。

政局が定まれば、与党は各種政策を打ち出していきます。日本の良い未来を作っていく政治であれば将来を見越して株価は上昇し日本は良くなっていき、悪い未来を作る政治であれば日本の投資家はもちろん、日本国内の株価に大きな影響を及ぼす外国人投資家からも見放され株価は下がり、今後の日本は悪化していくでしょう。今の迷走が続く民主党政権の続行は、株価にとって悪い材料と受け止められます。外国人投資家はこのような目で今の日本の政局を見ています。

実際、2003年から始まった小泉第二次内閣の時は株価上昇に弾みがつきました。小泉演説で日本は各国から将来性を嘱望され変わることが期待され、外国人投資家も大量に日本株の買いを進めていきました。この時株価上昇を後押ししたのは首相自らが日本を元気にしていった姿ではなかったでしょうか?賛否両論はありますが、外国人投資家は少なくともそう見ていました。

このときの日経平均をみていると、2003年4月7,607円から2006年4月の17,563円まで3年にわたる上昇相場となっています。外国人投資家はこの間なんと32兆円(2003年~2006年)も日本株を買い越しを記録しました。ちなみに2008年は3.7兆円の売り越し、2009年も1.7兆円の買い越しに過ぎません。それだけ小泉政治によって日本が変わる事が期待されたのです。

今回の選挙も小泉さんのときと同じくらい日本の将来を決める大事な局面です。ですから選挙後の政局が定まって、政権の枠組みが固まるとお宝銘柄は発生の芽が出てくるといえるでしょう。今後の動向に要注目です。また、この点については順次お伝えできればと思います。


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※当記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的に作成したものではありません。銘柄選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようお願い致します。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。


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