家計の中で食費が占める割合=エンゲル係数が急上昇!

「毎月の収入は少し増えたのに、貯められるお金が変わらない……」という声を、最近よく聞きます。しかし、総務省が公表した消費者物価指数は2016年3月から4カ月連続でマイナス。データから見ると家計には余裕があるはずなのですが、生活者の実感とは少し違うようです。

それもそのはず、消費者物価指数とは食料品はもちろん、衣料品や電化製品、化粧品など消費者が購入する商品の価格にくわえ、家賃、電話代、授業料などのサービスの価格も含まれます。さらに細かく見ると、物価動向の要因を見る消費者物価指数は「総合」から天候に左右されるなど変動の大きい「生鮮食品」を除いたもの。消費者物価指数という言葉から日常品の値動きを示しているように思いがちですが、実は食品はごく一部で、しかも生鮮品の値動きは反映されていないのです。

そこで、家計の中に占める食費の割合を確認すべくエンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費の割合)を調べてみたのが下のグラフです。ちなみに、エンゲル係数は低いほど生活水準が高いとされます。
2015年はエンゲル係数が急上昇!

2015年はエンゲル係数が急上昇!


なんと! ここ10年ほど安定していたエンゲル係数が、2015年は急上昇しているのです。これでは、かなり意識をして食費を切り詰めなくては、これまでと同じ予算では足りるはずがありません。

原因は、消費税が5%から8%へアップしたこと、円安による輸入食品の値上がり、共働きの増加による惣菜や外食費の増加などといわれますが、毎日、買い物をしている主婦ならば食料品の価格そのものが高くなっていることを実感しているはずです。

そこで、家計管理の原点に戻って、食費の見直すための作戦を考えてみました。

作戦1 献立は家族に相談しない、買い物は一人で

毎日、献立を考えるのは大変ですから、家族に「今日は何が食べたい?」と聞きたくなります。でも、これは節約の敵。材料をたくさん揃える必要があるものや、手間がかかるものをリクエストされたら逆に面倒ですよね。相談する相手は、家族ではなく冷蔵庫! 冷蔵庫の中を見回して、あるものを使って何が作れるかを考えるのです。冷蔵庫が空のときは、スーパー店頭で赤札が付いた野菜、肉、魚を見て、今日の献立を決めましょう。

家族と一緒に買い物へ出掛けるのもNG。予算を考えない夫が「これ、おいしそうだね」と、予定にないものを買いたがったり、子どもたちがお菓子をかごに入れたり……予算オーバーになってしまう原因がいっぱいです。

作戦2 冷蔵庫、食品庫の片づけをする

買い物のときは1円単位で価格を比較している人でも、冷蔵庫や食品庫に使い切っていない調味料や、忘れていた保存食品が残っていたりするものです。これは、思いのほか大きなムダ遣いです。これを無くすために、まずは片付けをして現状を把握しましょう。

ここでポイントになるのは“掃除”ではないこと。きれいにするのではなく、収納方法などを仕組み化しムダを出さない冷蔵庫、食品庫に変身させるのです。これができれば、食費における固定費の見直しにつながりまとまった節約ができます。

作戦3 カサ増し食材の活用ワザや節約レシピのレパートリーを増やす

食費を節約しようと思っても、安いものを探すのには限度があります。そこで、簡単に節約する方法としておすすめなのが、安い材料を使ったり、ボリューム感を出してくれる食材を上手に使ったレパートリーを増やす方法。

まずは、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、もやし、豆腐、こんにゃく、おからなど、1年を通じて価格が安定し、いろいろなメニューにアレンジしやすい材料を使ったマイ節約レシピ集を作りましょう。ネットで検索すればいろいろなものが出てきますから、作りやすい、家族に好評など、自分の得意レシピを少しずつ増やしていくのです。

新しいレシピでなくても、いつものハンバーグに豆腐を加えて肉の量を減らしたり、きんぴらごぼうにこんにゃくの細切りを入れてボリュームをアップしたり……。ちょっとした工夫で、家族に節約していると思われずに食費を削減することができます。

食費の節約というと“1円でも安いものを探して!”というイメージがありますが、それよりも考え方をちょっと変えることが見直しにつながるのです。

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