家計簿・家計管理/家計管理の基本

最後のチャンス?貯蓄型保険で賢くお金を貯める!

個人年金や学資保険、短期払いの終身保険といった貯蓄性の高い積立型保険がマイナス金利の影響で販売休止が相次いでいます。保険でお金を貯めるという選択ができるのが最後のチャンスだとしたら、今一度これらの商品について検討してみるのもいいのではないでしょうか。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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販売休止が相次ぐ貯蓄性の高い「積立型保険」

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預金より増える!

日銀のマイナス金利導入以降、貯蓄性の高い積立型保険が販売休止が相次いでいます。契約者からお金を預かったお金を主に国債で運用している為、マイナス金利の影響で、予定利率の確保が難しくなった為です。

春には一時払いや短期払いの終身保険の販売が休止され、その後も学資保険や個人年金等の積立型の保険商品の販売休止が秋にかけ続いています。

預金より増える!保険でお金を貯めるのは日常茶飯事

普通の人にとって保険は身近な商品で、銀行で貯まった定期預金を貯蓄性の高い保険へ預け替えることや、銀行より高い利回りの保険にコツコツと保険料を払いながら満期まで積み立てていくという手法は、日常茶飯事でした。投資でお金を増やすという選択は取らなくても、預金よりは増える保険を選ぶ方は大勢います。

若いうちは、収入が少ないので、安い掛捨ての保険でリスクカバーをして、預貯金で貯蓄を作っていく方が良いともいえますが、30代辺りからは掛捨ての保険から保障と貯蓄の両方を兼ね備えることのできる積立型の保険を組み入れていき、保険の良い面を活用する事も大切だと私は感じています。

保険も金融商品のひとつです。資産形成の一部として保険を活用していくには完全に販売休止になる前のこの時期が最後のチャンスかもしれません。

保険でお金を貯めるメリット

■保障を備えつつ貯蓄ができること
終身保険では保険でお金を貯めながら、いざという時は死亡保障がセットでついてきます。自分がそれまでに積み立てた額は関係なく、契約通りの死亡保険金を受け取ることができるというように、保障と貯蓄の二面性を兼ね備えています。学資保険の場合は契約者が亡くなったらそれ以降の保険料は不要という払込免除がセットになります。

■貯まるお金が確定していること
契約する時から、いくらの保険料でいくら貯まるのか確定しているのも、安心度が高く喜ばれる理由です。投資と違い将来いくら貯まるのか明確になっていることで、教育費や老後資金の補填というように将来の計画も立てやすくなります。

■見えない所に貯まる
預貯金の場合、通帳等でいくら貯まっているのか一目瞭然なので、手を付けやすく結果的に貯まりにくいという側面があります。しかし、保険の場合、毎月保険料を払っても今いくら貯まっているのか証券に書いているわけでもありませんので、分かりにくく、使いにくい為、強制的に貯まっていきます。従って必ず必要になる教育費や老後資金は少々無理してでも貯めておく必要がありますので、保険で貯めていくことで、確実に貯めることができます。

保険でお金を貯める時の注意点

満期まで解約しないこと
保険でお金を貯める時のデメリットは、満期を迎える前に解約してしまうと元本割れといって払い込んだ保険料より少ないお金しか戻ってこないことです。従って積立型の保険を契約する場合、長期のライフプランを立てて満期までしっかりと払うことができるような保険料設定にすることが大切です。

保険と貯蓄は併用できるような保険料設定にする
例えば、教育費を300万円貯めようとする場合、200万円を学資保険で準備し残りの100万円は預貯金で貯めるというように分散させて貯めていくことが大切です。

このように積立型保険のメリットデメリットを理解し、上手に活用していくことで資産形成しつつも家計を守ることに繋がります。教育費の準備に活用できる「学資保険」、老後資金の準備の為の「個人年金」、「終身保険」といった貯蓄性の高い積立型の保険が販売休止になる前に、あらためてライフプランと家計を見直し必要だと感じれば検討してみる最後のチャンスかもしれません。

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