自分にも落ち度はある
相手の欠点に上手に対応できる人になりましょ！
それは、「たとえ相手に欠点があっても、それに対してうまく対応できなかった自分にも落ち度はあった」ということです。
そもそもそんな相手にも素敵なところがあって、自分は惹かれたのでしょう。
完璧な人なんて、この世界にまずいません。自分に都合の良いことばかりをしてくれる人も存在しません。
だからこそ、自分が気に入らないことはきちんと相手に伝え、お互いが快適に過ごすためにはどうしたらいいのか？を話し合っていくことも大切です。
例えば、同棲を解消したりや離婚したりするカップルの中で、浮気、DV、借金などのやむを得ない理由ではなく、別れる原因で多いのが、「女性側が、家事（特に掃除）をしない」というパターンです。
もちろんゴミ屋敷では困りますが、中には掃除がそこまで得意ではない女性もいるでしょう。
さらに言えば、大概それで別れようと思う男性は、潔癖症か、逆に掃除をするのが嫌いな人が多いものです。自分も汚しているのに、女性にばかり文句を言う、というのも考えものです。
この場合、お互いが快適に過ごす方法として、お互いが負担する家事のルールを決めるのはもちろんのこと、お掃除代行サービスを頼む方法だってあるでしょう。
その場合、女性側もきちんと外で仕事を持つことで、その費用を負担するようにしてもいいと思います。
でも、こういう文句を言う人というのは、「男はこういうもので、女はこういうものだ」という凝り固まった価値観を抱いていることが多いので、柔軟に対応することができません。
そもそも「男はこういうもので、女はこういうものだ」といった理想ばかり抱いている人は、よほど価値観が合って、お互いにその役割が果たせる人とではないと、うまくやっていけません。
それに加えて、異性としての魅力、職業など、様々な条件の好みが加わったら、まず、そんな理想的な相手などいないものでしょう。
逆を言えば、離婚しにくい夫婦というのは、
・お互いに、もしくは片方が「夫はこうあるべき、妻はこうあるべき」という理想を抱いていても、お互いにその役割をきちんと果たせている。
もしくは、
・そもそもお互いに「夫はこうあるべき、妻はこうあるべき」なんて理想は初めからなく、柔軟に対応できる。
といったパターンが多いのです。家事が得意な旦那さんもいますしね。
ただ、結局、共稼ぎをせざるを得ないような経済状況の家庭が多い日本では、お互いに理想的な夫や妻であり続けることは正直、難しいものです。
女性が家事と仕事を両立し、完璧にこなすというのは、体力的にもハードですし、男性が自分の収入だけで家族を養い、余裕のある生活にすることも困難です。
つまり、前者のような、完璧な夫婦の関係は難しくなってきているのです。
だったら、後者のように、お互いに柔軟性を持って、対応するしかないですよね。
もちろんこれは、女性も然りです。共同生活において、相手がお金を稼ぐ能力がなければ、自分が働いて相手を支えたっていいのです。
つまり、前述の「たとえ相手が悪くても、自分にも落ち度がある」というときの落ち度は、「柔軟性」と「愛情の足りなさ」であることが多いのです。
結局、人は「相手を愛する」というよりも、「自分にとって好都合の人」を求めがちです。
だから、都合が悪くなると、自分の方が変わってうまく対応していこうとは思わず、単に「相手が悪い。相手を変えよう」という発想になってしまうのです。でも、人はそう簡単には変わりません。
相手を好きなのであれば、まずは自分が「相手の欠点を補える人」になってみてはどうでしょうか？
ただ、それができるかどうかは、結局は付き合い始めの頃の心持ちでも随分変わってきます。それを次のページでご覧下さい。
